これからの時代に応える…②
2016.09.23 07:10
はなおかIVFクリニック品川 花岡正智院長と花岡嘉奈子理事長のお話
『i-wish ママになりたい 不妊治療の今』より
今の時代の患者さんのニーズに合った新しいクリニックを目指して
はなおかIVFクリニック品川
花岡嘉奈子理事長
治療方針と目指す治療法
肝心な治療法ですが、それを決める上では、年齢とAMH値の2点を大切にしています。年齢がどのくらいで、卵があとどれくらい残っているか、それによって治療方針や方法を変えています。
治療(体外受精の場合)では、採卵、培養、受精、移植を行いますが、若くて卵がまだたくさんある人なら、採卵に向け卵巣に刺激を与えていく方法の選択肢があります。一方、年齢が高く、卵の数が少なくなっている場合には、低刺激にするなどの選択も必要になってきます。
卵が残り少ないと予測される場合に刺激を強くする方法は適していませんから、その場合は、まず環境を整えてチャンスを待つ方法にシフトしていきます。待っているだけでなく、ホルモンを補充したり、ときには少し誘発してみたり。培養・受精段階が上手くいかない場合にはカルシウムイオノファーを取り入れたり、着床を助ける目的での培養方法やアシステッドハッチングをしたり、できることはすべて行っていく、フルサポート、フルオプションで治療する方針です。
早く結果を出すこと
心身の負担や経済的負担が大きくなってしまうことがある不妊治療。その負担をできるだけ減らすためには、短期間で結果を出すことが大事ですね。そのためにも患者さんに合った治療をすること。それを導き出す判断基準になるのが年齢とAMH値。それは理解していただけたと思いますが、ただ残念なことですが、全員が望むような結果を得られるわけではありません。
そこにフルサポート体制というのは、大きな意味を持ってくるのです。