4530 久光製薬(株)
久光製薬は、佐賀県鳥栖市に本社を置く日本の医薬品メーカーで、消炎鎮痛剤のロングセラーとして有名な「サロンパス」でその名を知られています。
貼る鎮痛消炎剤首位で、医療用シェア5割です。
OTC薬(大衆薬)も扱い、また米製薬企業買収で海外強化しています。
その歴史を見てみますと、創業者の久光仁平が1847年(弘化4年)に同社の前身となる「小松屋」を創業しました。
当時は「奇神丹」などの丸薬を製造していたようです。
久光兄弟合名会社時代の1934年(昭和9年)に今日まで同社の主力製品となる「サロンパス」を発売。
これがロングセラーとなったことで同社の基礎を固めると共に、1965年(昭和40年)に現社名に改称したようです。
その後も「エアーサロンパス」、「サロンシップ」 、「サロンパス-ハイ」などの製品を次々と送り出す一方で、「モーラス」 / 「モーラステープ」ほか、医療機関用(処方箋医薬品)消炎剤にも進出しており、2005年(平成17年)にはエスエス製薬の医療用医薬品事業を譲受しています。
エスエス製薬の医療用医薬品は湿布薬などの外用消炎鎮痛薬が主流で、当社の得意分野を譲受したともいえます。
製品開発・生産については佐賀県鳥栖市に所在する本社(その他栃木県宇都宮市にも工場が存在する)でおこなわれているが、営業、宣伝、マーケティングなどその他一連の業務については、東京都千代田区に所在する東京本社でおこなわれています。
社章(丸囲みで「小」)は小松屋の紋章です。
2016年6月17日 金曜日 15:26 渋谷
さて、投資判断ですが、時価総額が売上高の3倍あり、利益率の高さには目を見張るものの、割高感はぬぐえません。
高齢化社会で、医薬品のニーズは減ることはないとは思いますが、この株価水準で買うべきかと考えると、少々ためらいます。
今回の投資判断は見送りです。