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《大肉球曼荼羅 第2章⑩ロドニアからの伝言》

2021.01.24 11:11

2021年の1月も早々終わろうとしている頃、この1年でガラリと変わってしまった世界、果たしてこの世界は、どこに向かうのでしょうか?


お待たせいたしました。お久しぶりの更新です。


画像は、2021年描き初めの「天翔」かわいい猫沢さん達が、天を翔ます。今年もよろしくお願いいたします。


では、続きをお楽しみください。


《大肉球曼荼羅 第2章⑩ロドニアからの伝言》


翌日、三毛野くんが朝イチで、血相を変え出勤してきました。


「おはようございます!所長!!所長はどこですか!?」

「おはよう。私は、ここだよ、一体全体どうしたんです?」

「ロドニアが!!!」

「ロドニアがどうしたんです?」

「ダーニャの日に、旧カルカナル緑地公園でコンサートを開きます!」

「なんだって!?」


猫沢さんは、ギョッとした表情で、三毛野くんを見つめます。


「それだけではありません!!昨日、彼女が…アーリスが、突然「イクサフィーゴは排除する」「猫沢博士に制裁を下す」と言ったんです!」


三毛野くんは、尻尾を丸めフルフルと震えていました。

彼女を送り届けた帰り道、奇妙な老猫が恐ろしい目付きで、こちらを睨み付けていた。と…


「宣戦布告…?…純粋なファンの心を操るとは…卑怯な…」

「所長…彼女を助けて下さい…いえ、ロドニアを崇拝する猫達を救って下さい!」

「もちろんだ。ところで、何故、名指しなんだ??」

「分かりません。面識でもあるんですか?」

「接点は一切ない!面識も全くない!」


猫沢さんは、困惑しました。

本当に、あの子猫とは、1度も会ったこともないのですから…

なのに、同じ日に屋外コンサートをぶつけられたり、一方的に敵意を見せつけられたり…


雲行きが、怪しくなっていきます。


「三毛野くん、引き続き彼女を守ってやってくれ」


猫沢さんは、そう言うと、出掛ける支度をはじめました。


「所長、どこへ?何が起こる分かりません。気を付けてください」

「ああ、大丈夫さ」


猫沢さんは、Σ達を呼びつけ、玄関を開けると、そこには猫谷エンジニアが立っていました。


「おはようございます、猫沢博士」

「お、おはよう。どうしたんです?」

「猫居博士から頼まれて迎えにきました」

「ちょうど良かったー!今、行こうとしてたんですよ」


猫沢さんは、偶然に驚きながら、猫谷エンジニアのマシンに乗り込みます。


「研究所の回りに警備を配置した、しばらくの間、外出時は私達が付いていくから、そのつもりで」

「え?」

「風向きがヤバくなってきたようだ。念のため、テラ派遣メンバー達にもボディーガードを付けたよ」

「アクアさんは、大丈夫か?彼女はロドニアケーキで頭がイカれかけてる…」

「時々、おかしな行動を取るようになったが想定内だ…花音さんの料理で正気を保っている。最近、疲れが取れないと悩んでいるよ」

「ウトゥサの影響だよ。ウトゥサが切れると、酷い倦怠感に襲われるのが特徴だ…操縦に支障が出そうな時は休ませてやって欲しい…」

「分かった、幸い、今、彼女の担当している船は、自動操縦の大型船で操縦士も複数いる。大丈夫だろう」


猫谷エンジニアは、マシンを飛ばします。


「猫沢、妙な噂が拡がっているのを知っているか?」

「噂?どんな?」

「テラ派遣クルーの…」

「!?知ってるよ。これだろ?『任務失敗!!無惨!星を救えなかった猫達』最近、これのせいで変なイタズラが多くてな…」


猫沢さんは、苦笑いしながら、小型端末に映したゴシップ記事を見せました。


「随分と酷い事書かれてるなぁ…袋叩きだ『役立たずの研究者、星の恥』だってさ」

「あぁ、可哀想にな、私なんざ『テラでエンジョイ無責任エンジニア』とか、ある事ない事好き放題に書いて幼稚にも程がある。だがな、そのフェイク記事の発信元を追跡したら、おもしろいもんを見つけたんだよ」

「何だって?」

「着いたら話すよ」


二人は、猫居博士のいる建物に到着間近、


「猫沢博士、猫谷さん、後方に不安定な正体不明の「波」を感知しました。気を付けてください」


後部座席にすわるΣ-41のセンサーが反応する先をモニターに映すと、モヤっとする黒い何かが蠢いていました。

猫沢さんは、何かを感じたのか、とっさに手を叩くと、肉球から不思議な音色が放たれたのです。すると、不気味な黒いモヤは微かな悲鳴をあげながら消えていきました。


「消えた…!?一体どうやったんだ?」

「ふふふ、詳しくは後で!」


猫沢さんは、不敵な笑みを浮かべ再び手を叩くと、空間に流れていた音は消えてしまいました。


[つづく]



  (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。

そんな楽しい猫の星の世界観第6弾を2019年、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました。2020年は、同会場にて、木元慶子さんとの二人展「出会いと旅立ち」を開催しました。2021年も開催決定です。よろしくお願いいたします。

猫沢さん作品の挿絵のポストカード&原画は[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^) 茨城県大洗の「動物雑貨専門店only-shop」さんでもミニ原画等を展示発売中です。

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

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