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YUNI-QUE

[観劇] ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』

2021.01.12 11:00

𝔐𝔲𝔰𝔦𝔠𝔞𝔩 𝔊𝔬𝔱𝔥𝔦𝔠 𝕿𝖍𝖊 𝕻𝖔𝖊 𝕮𝖑𝖆𝖓




作品名:ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』

観劇日:2021.1.12・ソワレ


(下記内容は、あくまでも観劇日記として…)


この舞台を観に行く目的は人それぞれだろうな。自分は萩尾望都さんの原作漫画が好きで、舞台になるとどんな風になるのかが気になって観に行った!なのでこれは少し失礼なのかもしれないけど、劇場に着席するまでキャストに関する情報は殆ど頭に入れずに居た。自分にとってこの日劇場へ向かう理由は、「舞台」 × 「ポーの一族」、これだけで十分だった!


と言っても、原作を読んだのは随分過去…。少しおさらいして観劇。この日は開幕から二日目だったのと、マチネ・ソワレ両上演は初めての日だったそう。


ちょっと気になった点についての感想は…


──カーテンコールで主演のお二人(明日海りおさん、千葉雄大さん)が、「はじめての一日2回公演でしたが、まだパワー残ってます!」と仰ってたことを考えると──


2幕でパワーが切れる感じを少し受けた。劇の。もしくは自分自身の。


1幕がごちそうさま過ぎて、体力奪われてしまった可能性もあるけれど、2幕は劇の流れに沿っていい感じで付いていっていた感情のラインが、後半につれて所々で途切れる感じがして、自分も主人公同様にエナジーが欲しくなる…(まさか、そうなることを狙ってる!?)といった感覚がひとつ余韻として残った。


その理由として考えられるのは、何よりもこの壮大で複雑な物語を約2時間半に盛り込むことの難しさ…!!いやぁ難しすぎるよ!(※続きを読んでいただく前にあらかじめ強調しますが、至極個人的な感想です)重要な出来事が沢山あるし、確かにどれも外せないエピソード…。更にそこに登場人物も沢山絡んでくるんだけども、もっと焦点を絞っても良かったんじゃないかな、ちょっとこのナンバー長いなぁと感じるのは転換のことを考えると仕方ないのかなと思ったりもして、過去にこういう感じを受けた作品は無かったから、「へー、自分こんなこと思うんや」って不思議な気持ちだったな。でも本当はただ単に私のおつむが悪いせいかもねwww


まあそんなことを思いはしたけど...
全体的な感想は…


あの漫画を、よくミュージカル化して下さいました!!!


さっきは偉そうなこと書いたけれど、ホンっっっトこれ難しいチャレンジだし、その難しさを打開して脚本を生み出してくださったこと、舞台化してくださったことで、この日この舞台を通して数々の感動を味わうことが出来た。特に第1幕。幕が上がるなり観客を物語へと連れ込むあの勢い…、忘れ難い…。まるでアトラクションのようにスリル満点!そこから物語の広がり方とか、舞台ならではの演出に魅せられながら、世界に一気に入り込めました。「あぁ、これが舞台がくれる感動やったなぁ」と、観劇できる幸せをしみじみ味わいました。


でもって、キャストに関心を寄せてなかったけれど、一個感動したことあったのよね~♪ 11月に梅芸でビリーエリオット観た時に、ポーのフライヤーを見てキャストの確認はしてあった。でもすっかりぽっかり忘れてて、いざポーの舞台が始まって、キングポー役の福井晶一さんが登場したときは、「ハッ……!ぁぁぁあああ!!(そこからしばらく凝視)」って静かに興奮した。私の中の永遠のマンカストラップ...。(日記ですが一応表向けに補足しておきます。【補足】:私が役者を目指すきっかけとなったのは劇団四季のCATSで、CATSは日・韓・来韓オリジナル合わせて計6回観ましたが一番多く見たのも、一番好きなのも福井さんのマンカストラップです)


エドガー役の明日海りおさんは、宝塚歌劇団ご出身という証が光る演技と表現力。でもそれは「ザ・タカラヅカ」ってことではなく、この作品全体のなかでバランスを保ちつつ、エドガーという人物に効果的に活かされてたんじゃないかな…という印象を受けた。そして立ち姿はまさに漫画から飛び出たようで、なんかもうありがとうございますって思っちゃったよね!!


アラン役の千葉雄大さんは今作がミュージカル初挑戦であり、この日は開幕から二日目だったわけだけど、劇を導く力をしっかりと持っていて…ってのはつまりちゃんとキャラクターとして劇の中に存在してらしたので、迷いなく着いていくことができた。盛り込みまくりのエピソードに、私自身感情ラインが着いて行くのが精一杯だったけれど、演じる側も相当難しかったんじゃないかなって勝手に想像してみる。


劇がどんどん進むにつれて浮き出るように見えてくる、バンパネラ(吸血鬼)一族にされたエドガーの葛藤…、人間とバンパネラの心の境で苦しむ姿、守るべきもの、悲しい運命に心をキュウッと締め付けられた。私の中の陰の部分だとか、心のどこか寂しい思いが溜まった部分や孤独の感情に、エドガーは手を差し伸べてくれた。


(色々ゆーたけど手が弾けるほどに拍手した)YUNIでした


↓下記では韓国語で、簡略化した内容を綴っています↓



뮤지컬 고딕 "포의 일족".

하기오 모토 씨의 원작 만화를 좋아해서 기대했던 무대. 그래서말인데.. 이건 조금 실례일 수도 있지만? 작품이 궁금해서 보러 갔던 공연이라 배우 분들에 대한 정보는 미리 찾지 않았다. 나에게는 좋아하는 두 요소 '뮤지컬' × '포의 일족'의 결합만으로도 흥미진진했다.


근데 막상 만화를 읽은지는 꽤 오래 돼서 복습하고 갔다. 이날은 개막일부터 둘째 날 공연이었고 하루 2회 공연은 처음이었다고 한다.


아쉬웠던 점은 일어로 쓴 리뷰에는 올렸는데 여기선 생략하겠다. 전체적인 소감은 ...


그 복잡하고 장대한 만화를 뮤지컬화 해주신 게 저에게는 큰 선물이었다...! 그 어려운 과제들을 하나하나 도려내면서 각본을 만들어 주신 게 정말 대단한 일이라 생각되고, 무대가 보여주는 매력을 새삼 느낄 수 있었고, 새로운 가능성도 보여 주셨다. 특히 1막. 막이 오르자마자 관객을 스토리 속으로 이끌어..아니 끌어들이는 스펙터클한 연출과 배우들의 에너지는 정말 짜릿했다...!!


개인적으론 내 안의 영원한 멍커스트랩 '후쿠이 쇼이치' 님을 오랜만에 무대에서 봬서 좋았고,

에드가 역의 '아스미 리오' 씨는 다카라즈카 가극단에서 키우신 연기와 표현력이 빛났고 만화의 이미지를 그대로 입고 나오신 만찢 스타일이 원작 팬으로서는 만족스러웠고,

앨런 역의 '치바 유다이' 씨는 인지도 있는 인기 배우인데 이번이 뮤지컬 첫 도전이다. 극과 관객을 이끄는 힘을 충분히 갖고 계셔서 망설임없이 그의 존재감에 기대어 관극을 이어갈 수 있었다.


인간과 뱀파넬라의 두 마음의 경계에서 괴로워하는 모습, 지켜내야 할 것, 슬픈 운명... 극이 전개 될수록 다가오는 뱀파넬라(뱀파이어) 일족이 된 에드가의 갈등이 가슴을 조였다.


윤희