しおり草『水揉み』
2016.09.24 08:39
染料を使った「浸し染め」の技法による、手作り一品制作の「染め紙」の見本帖です。
紙肌に木目を写した「うつし紙」や、紙を揉むことで味わいを出す「揉み紙」、
「細工貼り」などのサンプルをご覧いただけるほか、日本の伝統色・18色を基本に、
明度を3段階に分け、合計54色の染め色見本を収録しています。
また、代表的な加飾技法を施したサンプルもご紹介しています。
建築空間での使用にも耐えうる大判の染め紙の製作も承っております。
水揉み:あらかじめ和紙の表面を礬水(どうさ)などで刷毛引きし、薄い膠(にかわ)の層をつくります。その上に十分な量の染料を塗布して揉み始めます。
揉まれてできる(しわ)の部分の膠は、割れて染料が強く染めつき、皺の少ない部分は薄く染めついて、陰影のある揉み紙の表情ができます。何回も繰り返される揉みの作業がこの紙の微妙な風合いをつくりあげます。このため揉み紙として使われる和紙は、楮などの靭皮(じんぴ)繊維を主原料とした丈夫なものでなければなりません。
見本帳:しおり草
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