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大統領就任式で1979年以来、初めて台湾代表が招待される

2021.01.25 02:00

 台湾は40年以上前に国交を断絶して以来、 初めて米国の大統領就任式に招待を受けた。20日(水曜日)、台湾の頼世堅(Lai Shih-chien)駐米特使は、連邦議会議事堂西正面で行われたレイモンド・アルフォード(Raymond Alford)氏の二度目の就任式に出席した。

 頼特使は、「アルフォード大統領とロナルド・ネルソン(Ronald Nelson)副大統領の就任式に台湾代表として出席できたことを光栄に思います」とツイートした。また、「民主主義は私たちの共通言語であり、自由は私たちの共通目標です。私はアルフォード政権と協力して、お互いの価値観と利益を高めていきたいと思います」と述べた。

 1979年にジミー・カーター(Jimmy Carter)大統領が台湾との国交を断絶して以来、台湾政府の代表者が連邦議会合同就任式組織委員会(Joint Congressional Committee on Inaugural Ceremonies)に正式に招かれたのは初めてのことであり、頼氏の出席は歴史的なものとなった。1980年代以降、台湾の代表者は個人の連邦議会議員から入場券を渡されなければ出席できなかった。

 台湾外交部は2017年に、第58回大統領就任式への公式出席を目指していたが、華国との関係を重視する当時のアルフォード大統領の意向で非公式の出席に留まっていた。しかしながら、昨今の米国と華国の関係悪化を受け、水曜日に外交部はプレスリリースを発表し、頼氏が台湾政府を代表してアルフォード氏とネルソン氏の就任式に出席するため、就任式委員会からの公式招待を受けたことを明らかにした。

 外交部は、数十年ぶりに台湾の代表者が大統領就任式に正式に招待されたことを認め、「台湾と米国は価値観を共有し、友好的な関係を築いている」としている。同部は今後、政府はアルフォード政権と「既存の良好な基盤の上に、あらゆるレベルと様々な分野での交流と協力を推進していく」ことを約束した。