9月26日　バイオスフィア２ミッション開始（1991年）

2016.09.25 22:08

宇宙空間に移住する場合を考慮して人類が生きていけるか？をテーマに、密閉空間で地球規模の生態系を維持しようという試みです。

アメリカ、アリゾナ州の砂漠の中にガラス張りの巨大な空間を造り、その中に熱帯雨林、海、湿地帯、サバンナなど世界各地から集めた動植物で再現し、この中で農耕、牧畜を行い食料と水分、酸素を自給自足する事を最大の使命としたのですが、結果は最悪に終わります。

科学者8名が2年間滞在したところ、

・酸素不足（土壌の微生物が期待する働きをしなかった）

・食料不足（酸素不足から植物が育たず、動物なども死亡）

その結果、科学者達に心理的影響を与えます。

・外界との交流不足による情緒不安定

・対立構図

・食の不満足

・安全面での不安　など

この様な事を考慮すると、我々が住む地球は様々な要素が微妙なバランスを保っている事で維持できているという事に気づきますね。

人間の頭脳や力だけでは再現できなかった地球規模の生態系。宇宙で暮らすにはハード面では先行しているようですが、ソフト面ではまだまだ改善する必要がありそうです。

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