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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

カステルフランコ・ヴェーネト Castelfranco Veneto

2021.01.26 11:39

ヴェネト州 トレヴィーゾ県

町の名前は“無税の城”を意味する。商業の自由が保証され、中世にトレヴィーゾ市が築いた、一辺約230mの四角の城塞で囲まれ城砦城郭都市として栄えた。


★ ジョルジョーネが生まれた町

ルネサンス期の画家ジョルジョーネ(ジョルジョ・ダ・カステルフランコ)1478-1511年が生まれた町。ドゥオーモ(大聖堂)の祭壇画『王座の聖母子とニ聖人』が必見

30歳で亡くなるまでの生涯の作品など真作とされるものは少なくわずかに6点しか現存していない、謎に包まれた画家。人物と自然を融合させた牧歌的な表現が独自の絵画世界を作り出している。

ヴェネチアのジョヴァンニ・ベッリーニの工房で修行をし、ヴェネチア派絵画に多大な影響を与えた。

ウィーン『三人の哲学者』、ドレスデン『眠れるヴィーナス』、ヴェネチア(アッカデミア美術館)『嵐』が残る。


歴史

1195年、トレヴィーゾ市が抗争関係にあったパドヴァに対して築いた城砦が、この都市の起源である。1246年にはエッツェリーノ3世・ダ・ロマーノ (Ezzelino III da Romano) によって占領されたが、彼の死後の1259年にトレヴィーゾ市に返還されている。1329年にはヴェローナの支配者であったカングランデ1世・デッラ・スカラ (Cangrande I della Scala) がこの都市を獲得した。 1339年、この都市はトレヴィーゾとともにヴェネツィア共和国に編入され、以後1797年までその統治下にあった。

見どころ

★ ドゥオーモ(大聖堂)

フランチェスコ・マリア・プレーティ (Francesco Maria Preti) 設計。ロマネスク様式。1723年完成。

ジョルジョーネ『王座の聖母子と聖リベラーレ、聖フランチェスコ』

1504年作、祭壇画『王座の聖母子と聖リベラーレ、聖フランチェスコ』が必見。コスタンツァ家出身の“イタリアの随一の傭兵隊長”と言われるトゥツィオ・コスタンツァの依頼で、1504年に戦死した息子マッテーオに捧げられ墓の上にまつされた。同郷のジョルジョーネをヴェネチアから呼び戻してつくらせた、ジョルジョーネの初期の作品。背景には、この都市の旧市街の塔が描かれている。


他にパオロ・ヴェロネーゼのフレスコ画の断片7つがある。




★ ジョルジョーネの家

ドゥオーモ向かって左の建物で、生家ではなく、一時期住んでいたヴェッリッツァーリ家の邸宅。現在は美術館となっており、15世紀の当時のまま残された2階部分が見どころ。広間の帯状装飾(フリーズ)がジョルジョーネのフレスコ画として現存する貴重な作品。


交通

ヴェネチアから車で40分

1877年に開業したカステルフランコ・ヴェーネト駅は、3本の鉄道幹線が集まる交通の要衝。



近くの見所

★ エモ邸 Villa Emo

アンドレーア・パッラーディオ設計

http://iviaggidiraffaella.blogspot.com/search?q=Villa+Emo



参考

ウィキペディア

ジョルジョーネ ウィキ