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ピアノの楽譜で、シャープ#とフラット♭の使い分けのルールってあるの?

2021.01.27 13:16

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はじめに

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曲によっては、

「シャープ#」「フラット♭」といった

臨時記号(調号)が出てきますね。


「シャープ♯」の意味は「半音上げる」です。

「フラット♭」の意味は「半音下げる」です。


意外と整理されていない

この「使い分け」について、

今回は考えていこうかなと思いました。


例えば「#レ」と「♭ミ」は

ピアノだと同じ鍵盤を弾きますよね。

この2つって、厳密にはどのように

使い分けられているのでしょうか。


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調でどちらになるかが決まる

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『ド』から始まるハ長調では、

「ミ・ファの間」「シ・ドの間」が

ちょうど『半音』ですよね。


“ちょうど”半音のところが

白鍵つながりなっているので、

#や♭なしに弾けます!


ですから、楽譜ではシャープやフラットをつけることなく

「ドレミファソラシドレミ・・・」と

白鍵の部分だけの音符で表すことができますね。



しかし、調を変えると別の所が半音になってしまったり、

全音の部分でさえも黒鍵を使う事になるので、

調整するために#や♭をつけざるを得ません。


その時にずらした音が半音上か、

半音下かということで基本的に決まります。

短調の時も基本は同じです。


こういった音は、

あらかじめ『調号』として

楽譜に表されていることがほとんどです。


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機能がある音で決まる

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マイナーコードやセブンスコードなど

和音に使用される「明確に機能を持った音」には

その機能に沿ったルールが適用されます。


原則をごく簡単に説明します。(例外はありますが)


例えば、

Cマイナーコード「ド・♭ミ・ソ」の真ん中の音「♭ミ」は、

マイナーコード上では真ん中の音を半音下げるというルールですので、

「#レ」ではなく「♭ミ」です。


Cセブンスコード「ド・ミ・ソ・♭シ」の最後の音「♭シ」は、

セブンスコード上では最後の音を半音下げるというルールですので、

「#ラ」ではなく「♭シ」です。


このように明確な機能を持った音は、

ルール通りに#や♭が付きます。


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経過音はなるべく違う音

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上記で紹介した調整やコードのルール上で

特に機能を持たない音やルールが曖昧な音につく

「#」や「♭」はどうでしょう。


なるべく同じ音が続かないように

されていることが多いでしょう。


例えば、

「ド・ド#・ミ」よりは

「ド・レ♭・ミ」の方が、

見やすいですよね。


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徐々に上がる時は#、下がる時は♭

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例えば、メロディが上がっていく時は

「#」で書かれていて、

メロディが下がっていく時は

「♭」で書かれていることが多いです。


と、言われているようですが、、、

実際のところよくわかりません!


しかしこのルールは、

他のルールも加味され考え抜かれた上で、

「弾く人が見やすいだろう」と「作者の優しさ」的な側面で

適用されたと思った方がいいのかなあと

個人的には思います。


ですので例外はたくさんあると思います。


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最後に

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上記のようないろんな要素が加味されて、

楽譜上どちらで表現するのかが決定します。


「#」「♭」を外したいというときには、

ナチュラル記号「♮」をつけますが、

上記の原則に忠実に楽譜を書いている場合には、

ダブルシャープやダブルフラットなんて記号も出てきます。


・↓ダブルシャープ=#2回分=半音2個上げる=全音上げる


・↓ダブルフラット=♭2回分=半音2個下げる=全音下げる

やることは「全音上げ下げ」ですが、

意味的には全く違うんですね。


、、、


その他、ピアノ以外の楽器では、

調整などに応じて#と♭で弾き方(ピッチ)を

微妙に変えたりすることもあるそうですよ。


意外と割り切れない「半音」の

奥深い話に入っていきそうなので、今日はこの辺で。