謎・18:ファッションの大流行を生んだリアルプリンセスとは?
「プリンセス」という存在に憧れたことのある人は、多いのではないでしょうか。
小さい時に「お姫様ごっこ」をして遊んだ、という方もたくさんいるのではないかと思います。
『シンデレラ』は、物語のプリンセス。
でもこの世には、実在の「リアル・プリンセス」も存在しますよね。
世界には現在も多くの王室が存在していますね。
イギリス、モナコ、スペイン、オランダ、スウェーデン、タイ、ブータン、などなど・・・
皆さんもニュースや誌面などで、王室の話題を目にすることがあるのではないでしょうか。
華やかな装いなどを見かけると、心が踊ってしまいます。
川田雅直 著:書籍『世界のシンデレラ』(2019 PHP研究所)より
王室の方々、特にプリンセスの衣装は昔から注目の的でした。
当時のヨーロッパ宮廷一といわれた美貌を持つ、とあるプリンセスも、そのひとり。
1854年に16歳で結婚し、オーストリア皇后となった彼女。
細いウエストを強調するような、スカートを大きく膨らませる「クリノリン」を使用したドレスを結婚式で着用すると、そのスタイルが大流行しました。
そんなファッションの流行も、絵本の挿絵に反映されています。
私たちプリンセスミュージアムにある1858年の絵本には、この「クリノリン・スタイル」を模した舞踏会のドレスを着ているシンデレラが描かれているんです。
さて、そんなブームを生み出した「ファッションリーダー」といえるプリンセスは、いったい誰でしょうか?
『星のドレス』と呼ばれる舞踏会の衣装で『星の髪飾り』をつけた彼女の有名な肖像画を、ウィーンの「シシィ博物館」で観ることができます。
・・・さて、答えは分かりましたか??
ところで、私たちプリンセスミュージアムでは、この1858年の『シンデレラ絵本』に描かれた舞踏会のドレスを、再現制作しています。
(制作にご協力くださったのは文化服装学院の先生方と生徒さん達です)
実際に人が着ることもできるように作ったこのドレスは、私たちの開催する展覧会やイベント、シンデレラ研究家・川田雅直の講演会などでご覧いただけます。
ぜひこの素敵な「クリノリン・スタイル」のシンデレラの舞踏会ドレスを、見にいらしてくださいね。
他にもたくさんのワクワクや真実に出会えますよ。
昔も今も、ファッションリーダーといえる存在のプリンセス。
そのエレガントな装いと立ち振る舞いに、これからも注目していきたいですね!
原案/シンデレラ研究家 川田雅直
文・構成・デザイン/米山美穂
◆「シンデレラの謎と秘密」を読みたい方はコチラ
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