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スポーツ選手と御飯

2021.01.29 06:00


私は看板探しに自転車乗るのはもちろん自転車レースを見るのも好きなおじさんです。


自転車レースというと一般的に競輪が頭に浮かぶ方が多いと思いますが、そちらではなく1日200㎞~300㎞を走るロードレースの方をよく見ております。

このロードレース距離が長いことからレース中に食事、着替え(上着を脱いだり着たり)、トイレまでする過酷なスポーツです。

その中で、食事(いわゆる補給食)は基本の飲み物から、消化が良い物(ゼリー等)、腹持ちが良い物(菓子パン等)までコースプロフィールに合わせ摂取しています。

この補給をミスすると、レース中にハンガーノックと言われる低血糖状態に陥り著しくパフォーマンス低下につながります。

(おじさんも過去にハンガーノックを体験したことがあります。頭痛・眩暈と足が動かなくなりびっくりしました。)


先日、中継を見ていると聞き慣れた食材の名前を耳にしました。

それはRice Cake。

Rice Cakeといったらお餅?と思いますが、どうやら違うようで、米をベースにした甘いケーキのようです。

おじさん得意のネットで調べると某有名自転車チームが公開しているレシピがありました。

見た目は“おこし”みたいな形状でした。

原材料はクリームチーズ、シナモン、アガベシロップなんかも入っていてめちゃくちゃオシャレ感醸し出しています。


〇材料(バー10個分)


〇作り方

  1. 鍋にお米、水、砂糖、シナモン、バニラエッセンスを投入。
  2. 水分がなくなるまで、加熱。蓋をして炊飯する感じ。
  3. 水分が無くなった後、加熱を止め。温かい状態のままアガベシロップ、ココナッツオイル、クリームチーズを投入しよく混合。
  4. ジップロックまたは、ラップの上に広げ平らになるように伸ばす。
  5. 冷蔵庫へ一晩寝かせ、カットしホイル等で包んで完成。


レシピを見てのおじさん所感

このRice Cakeはお米がベースですので、主成分は澱粉(Starch)です。

図は澱粉の一次構造をおじさんが書いてみました。

澱粉はアミロース(Amylose)とアミロペクチン(Amylopectin)の2種類から構成されています。

共に糖であるブドウ糖(Gulcose)が沢山くっついた状態で、そのくっつき方の違いで図のように2種類に分かれます。

お米の食味要素で大切な食感はこの2種類のバランスによって、柔らかくなったり硬くなったりします。

モチモチ食感が美味しい餅米はアミロースがなく、アミロペクチンが100%です。

さて、レシピにあるArborio Riceはイタリアの短粒種であり、アミロペクチン含有量が高い品種のようです。

アミロペクチンが高いものをなぜ使うのか?

澱粉は体内に摂取すると図のように徐々に体内で分解され糖を生成します。

この分解の役割を果たすのが皆さん聞き覚えのある酵素です。

澱粉を分解する酵素(アミラーゼ)の働きは図のように澱粉を分解し、最終的にブドウ糖まで分解します。

ブドウ糖は腸壁から吸収し血液中に入り各細胞へ運搬しエネルギーとして使われます。

アミロースとアミロペクチンはそれぞれの構造の違いから消化され易さが異なります。

構造上、アミロペクチンの方が消化され易いとされます。

これは枝分かれしていることから酵素が働ける箇所が沢山あるためと言われます。

アミロペクチン含有量が多いということは体内に摂取後、エネルギーである糖にし易いということでありますので、そういった理由でArborio Riceが使われるのだと思います。


だったら、最初からエネルギーになる糖をたくさん取ればいいだろーって話になるかと思いますが、アミロペクチンを徐々に分解し糖にするステップが長いレースの中、特に前半に重要な補給であるとおじさん思います。


結構簡単そうな感じなので、おじさん作ってみようかと思いましたが、このレシピにある聞きなれない食材を調達しなければならないとこから億劫に、


と思ったら


この汚いデスクに、、、


なんと、、、ありましたーアガベシロップ


なぜここにあるかと言うとーーー


このケーキネタは1年前くらいからやろうと思っていたからです。

寝かせすぎて寝かせ玄米って感じです。


次回、ライスケーキ本当に作るのか?

お楽しみください。