DOVIZIOSO19
ドヴィジオーゾとSUOMYの軌跡を辿るお話。
2019年開幕戦カタール
ドヴィジオーゾは当たり前のように自信満々で挑みます。
しかし、エアロパーツ以外に大きなアップデートが無かったマシンに愕然とします。
カタールはDUCATIもドヴィジオーゾも得意なコースなので、マルケス相手に僅差で勝ちましたが、その後の展開に不安が残ります。
アルゼンチンでは大差をつけられての3位、アメリカでは上位の脱落があり4位、スペインではやや改善し上位に接近した4位、フランスで3位と、ギリギリの戦いを続けます。
そしてイタリア ムジェロでは体調も悪く、予選上位に残れませんでした。
それでも決勝ではペースを改善し、終始勝利が見えるところで戦えましたが、底力が足りず3位。
それでもポイント差は10点ほどの2位につけ、巻き返しに期待はできました。
そこで事件が1つ起こります。
続くカタルーニャではSR-GPが使えなくなってしまいました。
この年からMotoGPはFIM独自の規格で認可を受けたヘルメットしか使えなくなり、この時点でSUOMYを含む数メーカーが、はじかれてしまいました。
SUOMYとしては、期限までにテストが合格しているのでこの扱いは不可解だと語っています。
使えなければFIMが用意したヘルメットを使わなければならないのですが、SUOMYパイロットでドヴィジオーゾだけがこれを拒否します。
拒否してしまったら、他の公認メーカーを被るしかないので、250時代にお世話になった信頼あるメーカーにご厚意で助けてもらうことになりました。
そんなカタルーニャでは追突されリアイア。
オランダでも大差をつけられての4位、SR-GPが戻ってきたドイツでも大差の5位。
追いつけないまま夏休みを迎えることになってしまいました。
今までのデータが蓄積されて改善も進み、集大成となるはずだった2019年。
進化の無い状況にドヴィジオーゾは遂に爆発してしまいます。
ではまた、次回に続きます。