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藤田晋 invitational RTDリーグ

リーチ超人村上の「必殺リーチラッシュ」!準決勝 第2節 3回戦レポート

2016.09.29 11:00

9/21(火)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第2節 3回戦の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)

瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)

藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

藤田・村上・白鳥の4位・5位・6位という当落線付近の卓組となった3回戦。この3者は、みなここで抜け出したいと願っている。


東1局1本場、前局に2600オールで先制した白鳥が、さらなる加点とオヤ権維持を狙ってリーチをかける。

深い巡目のオヤリーチとあっては押し返しにくいところだが、絶好のドラを引いた村上は、ノータイムでリーチを放った。

待ちはなんと、ど真ん中の6m単騎!!

村上「これはオリない。なら、どちらかでリーチ。安全度でも3pの方が安全で、待ちとしての優秀さでも6mが優るという理由で6m単騎にした」


すると、藤田も追いつき、薄い1p4p7pでこちらはダマテン。


3人テンパイの結末は・・・

村上が6mをツモって3000・6000。

これでトップ目に立つと、ここから一切手を緩めずにリーチで加点を狙うのが村上流。


東3局では、この局面。

ここは、手広い9p切りか、雀頭固定の7p8p落としがオーソドックスだが、村上はこのイーシャンテンから5mを切っていく。

河には3mが3枚切れており、なんとヤマには1枚も3m6mが残っていなかった。

この後見事に6pを引き入れた村上は、ピンフをリーチツモでウラまで乗せ、1300・2600に仕上げる。

リーチが多いため、どうしても豪快なアガリという結果が目立ってしまう村上だが、この辺りの「リーチをかけやすい手牌を丁寧に追っていく過程」が、地味ながら村上を支えている主能力。


そして、トップ目で迎えた南3局が真骨頂だった。

2p5pのピンフに受けず、2m5mでリーチをかけていく。

この南3局さえ局消化すればトップはほぼ間違いないという局面であるため、2p5pのダマテンという選択肢もあるが、村上にとってこの手はこう見えている。

村上「この手は、場に安いマンズ待ちでリーヅモドラ1ウラ1のマンガンでしょ?」

確かに、ピンズは場に高く、全員門前ではあるのだが、藤田がピンズに寄せている可能性があった。

一方2m5mは絶好の待ち。


すると、トイトイドラ3のイーシャンテンになっていた藤田から5mを打ち取って2600。

トップをほぼ手中に収めた。


しかし、この半荘はこれで終わらない。

發ポン、6p7pで8pをチーした白鳥が、このテンパイにたどり着く。


これに対し、マンガンを放銃してもトップの村上は、6p切りリーチで連荘を狙った。

6pは白鳥のアタリ牌で、アガれば3着だが、白鳥はこれを平然と見逃し。

白鳥「9pはヤマにいるし、出アガリも期待できる。供託が出ると、どこからアガっても2着になるので見逃した」

しかし、白鳥の6p9pは藤田に握りつぶされ、流局してしまう。


すると、ここから再び村上のリーチ攻勢が始まった。

白鳥の仕掛けに対して、村上がドラ待ちリーチをツモって4000オール。

今度は2枚切れの北待ちながら、8巡目にタイミング最高のリーチをかけると、全員をオロした後に悠々とツモアガリ。

この3200オールで持ち点を70000点まで増やすことに成功する。


最後は、白鳥がなんとか3着となる1000・2000を決めて終止符を打ったが、リーチ超人村上による、村上のための半荘となった。

この大トップで村上は2位まで順位を上げ、2節を終了。(ボーダーを100程度と想定すると)ラス1回分の猶予を持って後半戦に臨むこととなる。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(準決勝第3節):10月4日(火) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて