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近畿愛媛県人会

織音(オリオン)愛媛ライヴ

2021.01.28 11:31

九島編 

十年ほど前から、ヴォーカル・ピアノ奏者有山京子と、箏 桑原で 「織音(オリオン)」を結成し、ライヴ活動をしている。 

この度、有山京子の知人である、菊地彰信氏の依頼により宇和島市九島で織音ライヴをやらせて頂くこととなった。 

菊地氏は以前、私たちと同じ生駒市に住んでいて、有山京子とは和太鼓仲間だったそうだ。 

現在は、故郷の宇和島に帰り、(福)正和会 地域共生事業部に所属し「ふるさとキッチン九島」で地域の見守りと配食サービスの仕事をされている。で、九島で中学の同級会をやるので、その会場で演奏をというお話だった。私たちは喜んで 「ハイ、行きます」ということで、7月4日~6日まで宇和島に行くことになった。 

行く前から、「九島」には興味があった。 

宇和島伊達藩の開藩400年を記念して製作された映画「海すずめ」の舞台となった場所だったから。  

以前はフェリーで渡っていた九島だが、2016年に九島大橋が開通し、自転車や車で行き来できるようになった。橋ができて子供たちは市内の学校に通うようになり、九島小学校は廃校になったそうな。 

今回、その元小学校の音楽室が会場となった。 ピアノ、オルガン、壁には滝廉太郎や、ベートーヴェベン、シューベルトなど音楽家の肖像画が並び、九島小学校の校歌も貼ってあった。 

子供の頃通った小さな学校を思い出し懐かしい気持ちになったその時、まるでタイムスリップしたような出来事が・・・ 何と、私のふるさとである西予市の明間小学校に通った幼なじみの3人が応援に駆け付けてくれたのである。 

全く予期していなかったので驚き、嬉しかった。

緊急事態宣言が解除になったとは言え、連日100人を超す感染者が出ていてピリピリムードに加え、梅雨前線の停滞で九州には豪雨被害が広がっていたが、九島でのライブの日は、朝からウソのように晴れ上がっていた。アットホームな雰囲気の中で、皆様にも歌で参加頂き、ライブ終了。幼なじみに撤収を手伝ってもらい、九島を後にした。



愛南編 

せっかく宇和島まで行くので、できればもうひと公演したいとの思いから、県人会でなじみの河野啓さんに声をかけたところ、「是非愛南町にも来てください」との嬉しいお返事。愛南町は以前、県人会に入会して初めて参加したバスツアーで行ったところ。 

九島から車移動で1時間ほどだった。雲行きはだんだん怪しくなり、着くころには雨になった。 

奈良在住の河野さんはたまたま、愛南にひと月ほど帰るというグッドタイミング。会場の準備から後の懇親会の準備まで地域の皆さんを巻き込んで整えて下さった。会場は地区の集会所。客席も蜜にならないよう配慮されていた。 

「織音」では、歌い継いで残して欲しい童謡、唱歌を中心に演目を選んでいる。九島では子供たちの参加もあるということで、急遽、「パプリカ」を加えたが、愛南では誰も知らないということでやめにした。 

また、二人とも「アジア協会」のメンバーということで、寄付を募る意味でもこういったチャリティライブ活動をしている。賛同してくださった皆様、有難うございました。 

演奏の後は、皆様で準備して下さったテントで懇親会。  

テーブルには、釣ってきた新鮮なお魚、畑から取れたての野菜を使った、お刺身・天ぷらなどの手料理が並び、ビール・焼酎とアルコールもすすむウチに愛南の皆様との距離も近くなったように思った。 

この後、宿泊先までお世話頂き、ほんとに有難うございました。翌日、観光の予定まで組んで下さってたが、すべて中止して、雨がひどくならない内にと早々に愛媛を後にした。翌日のニュースでは松山道も 通行止めが出たそうで、無事に帰れたことに感謝した。 

帰ってから連日、豪雨被害のニュースに心が痛む。 被災された方々に心からお見舞い申し上げます。 

2年前の7月豪雨では、西予市や、宇和島市でも甚大な被害があった。その復興もまだ完全ではない今、またこの豪雨。自然災害にはなすすべ もないが、ご縁のあった地域の天気予報が気になる。どうぞ、大きな被害 が出ませんように・・・

たまたま、近畿愛媛県人会の広報委員長をさせて頂いているので、皆様に会報誌「近畿と伊予」の宣伝もしてきた。後日お礼状と共に最新号を送らせて頂いた。 

今回のイベントも記事に載せたらお送りしますと約束してきた。私自身、これを書きながら、皆様と交流できた時間を思い返し、改めて、故郷っていいなぁ、九島って素敵なところやったなあ~、愛南もみんなあったかいな~、二泊三日の愛媛旅行が実現できてよかったな~と思っている。  


近畿愛媛県人会 広報委員長 桑原由紀子(西予市出身)