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斗鬼正一文化人類学研究室

『日本経濟新聞』に節分解説掲載

2021.01.29 02:37

『日本経濟新聞』に節分解説掲載 

 節分の豆まきを決してしない斗鬼が、鬼やらいを解説しました。

 豆まきは日本中どこでも「鬼は外!福は内!」?そんなことはありません。

 「福は内 鬼は外 天打ち地打ち四方打ち 鬼の目ん玉ぶっ潰せー!」などという激しい敵視型もありますが、「福は内」だけとか「福は内、カミは内」とか「恵比寿 大黒 豆上がれ」とか、実に多様。それどころか鬼と一緒に豆まきをする例さえあります。

 記事では追い出された鬼たちを「鬼の宿」に迎え入れて歓待し、商売繁盛を願うという東京都小平市の事例を紹介しています。

 山形市にも、追われた鬼を出迎えて奥座敷に招き、酒やごはんで接待するという例がありますが、「鬼も内」と呼び集め、説教して改心させる「鬼の調伏式」をする”社会復帰更生型”のお寺もあります。

 つまり日本の文化といっても地方によって実に多様。さらには伝統文化といっても、もともとは中国から伝わった文化ですし、時代によって変化します。たとえば戦前、京成電鉄は節分の夜には終夜運転していましたが、それは今のように豆まきは昼間ではなく夜中にしたからです。