綺麗は汚い。汚いは綺麗。
「綺麗は汚い、汚いは綺麗」
(シェークスピア「マクベス」より)
杉花粉とウイルスについて・・
この前、杉は身体にいいのに、どうして人は杉花粉に反応してしまうの? と、聞かれて、ダイレクトな答えが出来なかった。それが心残りでした。
そのときに「杉は悪者でない」といいたいがために、つい口から出たのが、次のようなことです。(その場では①だけかな?②③はここで付け足しです)
①戦後の計画造林で人為的に別の産地の杉を植樹したから生存本能で花粉を出す。その土地の杉なら出ない。
②都市化により土が減り吸着されず花粉が舞いやすくなった。
③杉を伐ればいいという人がいるが、杉の恩恵と有用性、伐採による森林・土壌の破壊、土砂災害などを考えろ。
でも、これらは直接的な答えになってない。
あとで思えば、自然のものでアレルギーを起こすものはむしろたくさんあるので、別に杉花粉が特別ではない。
たぶん本質は、人間の方が杉花粉に反応する身体になったということ。
それまでどんなに花粉が鼻の粘膜についても反応しなかったものが、反応するようになった。
花粉量もあるけど、それまでしなかった除菌殺菌を一般的にやるようになった結果、人間が花粉にも反応するようになったという説があり、私はこれが本質論な気がする。
綺麗は汚い、汚いは綺麗。
だから手を洗わなくていいとか、マスクしなくていいとか、言ってるんじゃないですよ!
ウイルスが怖いからとやみくもに菌を殺したら、菌や微生物と共存している関係性がまた変わって、また別のものに反応する「敏感」な身体になってしまう。そのことも考えた方がいいんじゃないですか、ということです。
花粉が飛ばない「品種改良」した杉が植えられているけど、これも杉の方を人間に都合よく変えてしまえばいいという発想。
悩ましい。
菌と微生物がたっぷりの杉の床で寝てて、そんなことに思い至った。
綺麗は汚い、汚いは綺麗。
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