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手の中の秘密基地

2021.01.29 10:15


私は泣き虫だ。

幼い頃から大人になった今までずっと、アホみたいにたくさん泣いてきた。



何度「そんなことで泣くんじゃない!」と叱られてきたことか。

自分でもなんでこんなに些細なことで泣けてくるのか、わからなかった。

きっと私が弱すぎるからだと思っていた。




まあ、実際私は弱い人間だ。

よわよわで、ひょろひょろだ。

すぐめそめそして、ぐったりする。



でも、ほんとにただ弱いだけなのだろうか。




大の大人(そんなに大じゃないか、中くらいかな)がわんわん泣くなんて、バカみたい。




そんなことねえよ。



涙はたぶん、感情の洪水なんだ。

かなしくって、泣く。

うれしくって、泣く。

それらはすべて、心に溜まった感情という水がいっぱいいっぱいになって、抱えきれなくて、涙というかたちでこの世界に現れてくる。


それはつまり、涙になって現実に出てきてしまうくらい心が動いたってことだ。




確かに数年前までの私は、いつも何かが悲しくてくるしくて泣いていた。

そんな自分が本当に嫌だった。

ずっと変えたくて、もがいてもがいて、でもちっとも変われなくてしょっちゅう絶望していた。



けど今は違う。

もちろん悲しい時もそれはもう大層な感じで泣くんだけど、それよりも、幸せな時に泣くことが圧倒的に増えた。


たとえば本を読んでいるとき。

「、、、!これ、私が考えてたことと同じだ、、、そう、そう、そうだよね!!!よかった、私大丈夫だ、このまま進んでいいんだ!!!わーーーーー!」で、泣く。


たとえば音楽を聴いているとき。

「、、、、、っ、、、、!!!(言葉にならない)」で、泣く。


たとえばあまりに美しい空に出会えたとき。

世界のすべてがキラキラと輝きだして、木も山も雲も、行き交う人々も、悲しい記憶も、あの人の優しさも、ぜんぶが美しい、奇跡みたいだって思えて、泣く。


背中がちょっと震えて、喉が詰まって、視界が開けてく。

わたし、生きてるー!!!!!!と思う。




最近はほとんど毎日泣いている。

泣くポイントはふいにやってくるから、「あ、やっぱ今日も泣いたわ」

って感じなのだけど。


でも私はもう、泣き虫の自分を嫌わない。

だって、そんなに毎日溢れるくらい心を動かせるってすごいもん。

体ぜんぶで生きてる喜びを感じられるなんて、しあわせだよ。

その幸せをちゃんと味わえている自分が誇らしいんだ。



まあ人と話しながら泣くのは、余計な心配をさせたり相手を困らせたりするから、なるべくやめたいとは思ってるけど。

ひとりの時は、自分だけが知っているもの。

存分に泣くがいい!と思ってしっかりアホみたいに泣いてくよ。