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ネックの反りに関して Part2

2016.10.03 12:00

こんにちは、BTree Music ベース講師 ベースケ(Basske)です!



前回はメンテナンスの基礎となるネックの反りに関して解説しました。

まだ見ていない方はコチラ⬇️


今回はネックの反りに関して、前回解説した以外の状態を解説していきます。

少しマニアックな部分になりますが、リペアマンに


『君のネックは捻れているみたいだね。』


なんて言われた時に、なるほど捻れているのかと、少しドヤれるように覚えておきましょう。


ネックの反りは単純な順反り、逆反りだけではなく、もっと複雑な反りが存在します。

まずは何故ネックの反りは様々な状態が起きてしまうか、原因を解説します。




そもそもベースの弦は


1弦側と4弦側でテンション(弦の張る強さ)が違います。




意外にも初めて知った方も多いのではないでしょうか。

各弦によってテンションのバラツキがあるので、ネックの反りにもバラツキが生じやすいという事です。


参考までに、ダダリオの弦のテンションを見てみましょう。


1弦0,045インチの太さで20,65キログラム
2弦0,065インチの太さで21,93キログラム
3弦0,080インチの太さで18,17キログラム
4弦0,100インチの太さで15,74キログラム


このゲージだと2弦が一番テンション(張力)が強いんですね。

つまり1弦側の方が、順反りになりやすい傾向と言えます。


気になる方は、弦のパッケージの裏側を見てみてください。メーカーによってはテンションが記載されているものもあります。




またこういったテンションが一定の方がバランスが良いという事で、そこを焦点に開発された弦もあります。

各弦のテンションがほぼ均一で、バランスが良く弾きやすいという弦です。

ネックには非常に良さそうですね。


ただ私は弾き心地や音はあまり好きではありませんでした(笑)。

これは個人の好みがあるので、理にかなっていても結局は好き嫌いで、譲れない物があっても良いです。





その他にも、温度や湿度の変化によって、木材が収縮する事によりネックが反ります。

日本には四季があり、梅雨もありますので、環境の変化が激しいためネックの反りが起こりやすいのです。


そうして生じたネックのクセが、長年かかって安定してしまうと、ネックが動きづらくなり非常に調整がしづらくなってしまいます。


出来れば湿度調整がされた部屋に保管する事が望ましいですが、なかなか難しいので、こまめに調整をする事が大切です。



最低季節の変わり目毎に調整をしましょう!






変なクセが定着する前に調整してしまえば、長く良い状態で使い続ける事が出来ます。

楽器は使ってナンボですから、厳重に保管するより弾いて上げた方が良いです。神経質になりすぎないのがポイントです。


ただし




エアコンの直風はさけ、直射日光が当たるところでの保管は絶対にやめましょう!






皆様の楽器、愛着を持って長年使いたいという方が多いと思います。

その為にも今楽器がどのような状態かを確認して起くことが大切です。



次回はネックの反りのその他の状態の続きを解説します。



分からない所、ご質問がありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせを下さいませ。

BTree Music ベース講師 ベースケ(Basske)