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Studio"蒼虎"

きたぞわれらの「シン・ウルトラマン」

2021.01.29 18:07


遅すぎる明けましておめでとうございますとなりましたが

明けましておめでとうございます

昨年は世界中がコロナウイルスに振り回された1年となりましたが、今年は収束を迎え元の生活に戻れる事を祈ると同時に

自身の周りでは感染しない拡げない事を意識しながら日々を過ごしていこうと思います。


さてもさても、本題に入ろうと思うのですが

遂に昨日の早朝に「シ

ン・ウルトラマン」の第1弾特報とビジュアルポスターが公開されました。

「シン・エヴァンゲリオン:||」の当初の公開予定日を二度も過ぎてしまい、肩を落とさずに居られない世界中の庵野チルドレンのなり損ない達だったのですが、僕個人として

「最も期待し、庵野秀明という男の集大成作品」になるだろうと感じている「シン・ウルトラマン」の映像が遂に公開となるとさすがに何もせずに居られるはずもなく、仕事中も「さあ、どんな展開になるだろうかなぁ。冒頭シーンは…登場怪獣は…」と考えざるを得なくなりました。

そんなところで今回は、素人なりに「シン・ウルトラマン」特報を見て(どんな作品になるだろう)という勝手な予想と

(この点に期待!ここは少し懸念?)(ウルトラマンを追いかけ続けてきた23歳の少年が感じるシン・ウルトラマンという存在)などに分けて文を綴らせて頂こうと思います!!!





(∩˙-˙⊂)<シュェアッ!!(ドゥドゥ〜ン)




[55年前から続く、ウルトラマンの歴史]

1966年に突如としてテレビの世界に登場し瞬く間に少年少女の心を掴んだ愛と正義の巨大戦士、ウルトラマン

1966年放映(全39話)の第1作目では

当時から見た近未来(時代設定は恐らく2000年代にかからないくらいの時期)に突如現れた宇宙怪獣ベムラー、そしてそれを遥々追いかけて来たウルトラマン、その調査に向かう科学特捜隊のハヤタ隊員がウルトラマンと衝突して命を落とす所から始まります。(俗に言うウルトラ傷害致死)

そしてウルトラマンは若くして死んでしまったハヤタ隊員に自身と同化して命を共有することを提案し、身を1つにしたウルトラマンとハヤタ隊員。その後、ベムラーを始めとする様々な怪獣や宇宙人を科学特捜隊と共にウルトラマンとして撃破していきます。

最終回となる39話では宇宙怪獣ゼットンの前にウルトラマンは敗れてしまいますが科学特捜隊の新兵器にてゼットンを打ち倒しウルトラマンも自身の故郷である光の国からやって来た仲間により再び命を授かり、ハヤタと分離し再び宇宙の平和を守る為に光の国へ帰っていきます。

ウルトラマンにそこまで興味の無い方でも聞いたことのあると思う単語(スペシウム光線)や怪獣・宇宙人(バルタン星人、ゼットン、レッドキング、ゴモラ)や設定(ウルトラマンは3分間しか地球では戦うことが出来ない)などは

既にこの第1作目で完成、登場しており今なお続くウルトラシリーズにおいてそれらは基盤として存在し続けています。


第1作目「ウルトラマン」終了後、ウルトラセブンが放送されその後も制作状況によりシリーズ中断を余儀なくされたこともありましたが2020年まで非常に多くのウルトラ作品が放映され子供から大人(心は少年のように澄んだ純粋さを持つ我々のような人種を指す)まで楽しめる作品として多くの人々に愛され続けていました。


[庵野秀明とエヴァンゲリオンという名のウルトラマン、

そして2016年]

「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの監督として知られる庵野秀明氏。

氏は非常に優秀なクリエイターであると同時にとんでもないウルトラマンオタクであり、大学時代には仲間達とミニチュアから怪獣スーツまで全て手掛けて制作した「帰ってきたウルトラマン」という同人作品を制作しています。

(シナリオ、オープニングからSE、ミニチュア造形まで非常にウルトラ愛の溢れる作品となっているのでウルトラマンが好きという方には是非見て頂きたい1作です)

その後世界的人気を博した「新世紀エヴァンゲリオン」を制作。1996年(間違いだったらごめんなさい!!)にアニメシリーズがスタートし劇場版2作をもって2年後頃に一旦完結。

その後、リメイク作品(と見せかけた旧作品の続編)となる映画作品「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 」(当初2006年から2009年にかけて3作品を持って完結する予定)の制作がスタート。

その後東日本大震災や庵野氏本人の体調などもあり制作スケジュールが大幅に変更となり、2012年時点で3作品を公開するも最終作となる4作品目の公開予定が毎年延びながら時は経過していきます。


そんな中、大きな転機となったのが2016年公開の

「シン・ゴジラ」です。

この「ゴジラ」という作品も世界的人気を博している人気怪獣シリーズですが国内での制作は2004年をもって一旦完結。

当時小学生だった僕は「ゴジラは好きだけど過去の産物。二度とスクリーンで見られる日など来るはずがない。」という認識をもっていました。

2014年、ハリウッド作品において「ゴジラ」が公開されました。当時高校2年だった僕は視聴後「まあハリウッドにしてはちゃんとゴジラに寄せてるやん」という位の感動でしたが(続編は神!こちらのシリーズ展開も目が離せません)

そのハリウッド版ゴジラのヒットを受けて東宝(国内ゴジラシリーズの配給元)が(確か )2015年に12年振りとなる国内でのゴジラシリーズの制作を発表しました。

「監督は庵野秀明氏。初代ゴジラをリスペクトして現代にあの巨大な生き物が現れたらどうなるかを徹底的に追求する。」

高3だった僕は部活やら色々学校生活に忙しかったので

「まだ来年の話やろ笑でも庵野がゴジラなんか撮れるんかいな〜」と思っていました。


2016年夏に公開された「シン・ゴジラ」

当然公開初日にイオンに車を走らせて見に行きました。

視聴前の期待度は「70」くらいだったかな記憶しています。

「リアルにゴジラを描き過ぎると面白いわけが無い。どうせエヴァqみたいにゴチャゴチャした話なやろうな。」とすら思っていました。


視聴後、5段階評価をつけるなら10をつける程の感動に襲われました。

特撮愛、作品としての完成度、これこそ俺が待ち望んでいたゴジラだったと思いました。

シン・ゴジラは興行的にも大成功。特撮映画としては異例の大ヒットで当年の国内アカデミー賞を総ナメにします。

そして月日は流れ、遂に2021年に「シン・エヴァンゲリオン:||」が公開される事が決定しエヴァファンはついに完結するエヴァンゲリヲンの物語の最後の時を待つのでした。


[2019年冬]

ある日の夕方の事でした。

ニュース記事にて「2021年 庵野秀明氏脚本企画の映画作品 シン・ウルトラマンが公開される」という事を知りました。

それは僕にとって正に夢のような出来事で、本当に何が起こったのか分かりませんでした。

庵野氏の原点は「ウルトラマン」でありそれを作るという事は氏にとっての夢であり一種の到達点である事を意味しています。

僕も近年のウルトラ作品も大方は目を通しており、非常に楽しく視聴していますがやはり子供向け作品という事もあり(その点が悪いという訳では無いですが)玩具販促やストーリーの重厚さには求めるものより少し足りない…と思ってしまうのも事実でした。

「庵野がウルトラマンの監督したらどうなんやろなぁ〜」

時々そう思う事もありました。

それは自然と湧き出た僕の願望だったのだと思います。

そしてそれは現実となり、時は過ぎ遂にこの夏まで生きていれば、1800円出して見ることが出来るという所まで来ているのです。

生きててよかった。

今朝の特報公開は本当にそう思う瞬間でした。


[シン・ウルトラマン 作品の流れの予想]


時代設定…おそらく2020年。

20世紀の人達が思い描く未来といえば2020年的なところがありますしね。「現実にウルトラマンが現れたらどうなるのか」というテーマにおいても妥当なところなのでは?と思います。

(科学特捜隊の立ち位置)

シン・ゴジラで言うところの「巨災対」的なポジションなのでは無いのでしょうか?

但し、巨災対のように有事において突如招集をかけられた臨時チームではなくおそらく数年前に自衛隊、警察、各省庁からの精鋭を選出して「怪獣事件」の捜査、解決にあたるチームなのだと思います。

(主人公とウルトラマンの関係性)

メインの時代設定は2020年と記述しましたが、ここからは完全な妄想ですが3-5年前に地球に飛来した巨大不明生物「怪獣ベムラー(仮称)」と「巨大人形生物ウルトラマン(仮称)」の戦闘において前線に出動していた主人公(多分違いますが)ハヤタ・シンは死亡、何らかの理由でウルトラマンと同化するのでは無いかと思います。(第1話オマージュ)

(作中における怪獣の存在)

前述の2015年時期に発生した「巨大不明生物同士の戦闘」を経験し、日本国は専門の捜査チームを編成する。それが「科学特捜隊」なのでは無いかなと思います。

それと同時に当時の戦闘後採取した生体サンプルを元に研究、実験を進めていたがそれが55年前より地球に潜伏し(※)人間の姿をして侵略の時を待っていた「宇宙人バルタン」の一味に悪用され、地球の生物や人間に作用させ怪獣の生成に企てるのではないでしょうか。

恐らく登場する個体は、ベムラー(回想)ネロンガ、ガボラ(前半から中盤にかけての戦闘)ゼットン(最終決戦)じゃないかなと踏んでいます。

(大まかな作品展開の予想。というより妄想願望。)

・近年のウルトラ映画作品において冒頭に流れる円谷プロダクションのロゴ映像が流れ、お馴染みの東宝の文字が流れる。

(従来の配給会社は松竹であったので、恐らく初?)

・シン・ゴジラのような本編導入前のタイトルカットはもう少し後で出てくる?

・冒頭シーンは、都内の道路を車で走る斎藤工(ハヤタ)と長澤まさみ(フジ)が車内で頻発する怪奇事件について語っている

・都内某所の対策本部に到着、会議を行う。人型の不明生命体の出現に対して警察が出動しているとの情報。

・発砲攻撃にて人型の生命体を駆逐。作戦現場に出動していた科特隊のメンバーはそのシーンを目の当たりにしハヤタは得体の知れない生命体は許容されず攻撃されている事、そしてこれから起こることに恐怖と困惑を抱く。

(ここでタイトルカットに入る。BGMは当時のタイトルカットのもののアレンジ)

・しばらくはドラマパート(五年前の事件の回想や登場人物がどう言う人間なのかや、世界観が大まかに分かるようなシーンがしばらく続く)

・ネロンガ出現。(名称は恐らく巨大不明生物)

出動する自衛隊(シン・ゴジラ的な戦闘シーン?)

前線に出向く科特隊。そしてハヤタは困惑しながらもウルトラマンに変身する。

・ネロンガを撃退する。(ウルトラマン格好いい!!満載の戦闘シーンの連発)

・戦闘後、事態処理の中で「ウルトラマン(仮称)は敵か味方か」という話題が上がる

・ガボラ出現。

・ガボラめっちゃ強い。原発が狙われ超危機に。ウルトラマン負けかける?もやっぱり強いのでスペシウム光線で撃退する。

・ラストスパート(バルタンが本格的に動きだし、ゼットンを目覚めさせる)恐らくハヤタは正体がウルトラマンだと科特隊にバレる。

・最終決戦。ウルトラマンくそピンチになるが「真実の正義と美の化身」なので負けない。めちゃくちゃかっこいい勝ち方をする。

・バルタンとの対話。お互いに地球に潜伏し人間を見てきた両者。その会話の中で「そんなに人間が好きになったのか。ウルトラマン。」という言葉が出てくる。

・ウルトラマン、地球を離れる。

(エンディング1曲目は来たぞ我らのウルトラマン)


的な流れになるんじゃないかなと予想しています。

特報視聴前はベムラー、バルタン、ゼットンが登場と予想していましたがまさかのネロンガとガボラが最初に出てくるという予想外っぷり。

2体に共通するのは「エネルギーを狙う」という点ですね。

電力と放射能。シン・ゴジラと同じく放射能問題に触れてくるのではという声もTwitterで多くありました。

まあ結局のところ予想なのでなんとも言えませんが、全般的にシン・ゴジラ的な要素は強いのではないかなと思います。


(一連の報道、特報を通しての期待、懸念、どう転ぶかな?という点)

○ 期待点

・ウルトラマンのフォルム。

これは庵野監督もコメントを出していますが初代ウルトラマンのデザインを手掛けられた成田亨氏の描きたかった本当のウルトラマンを目指すという所で、我々の知る目の覗き穴やシンボルと言っても過言ではないカラータイマーを排除し、原点に立ち戻り、そして頂点を目指すという事です。

Twitterに「そうはいっても我々が見てきたウルトラマンはカラータイマーがあって当たり前。それを否定するのはこれまで続いてきたウルトラマン、そして今の子供達に夢を与えているウルトラマンに対してどうなのかな?」という意見がありましたがそれは少し論点が違うんじゃないかなと思います。

多分庵野監督は昨今登場したウルトラマン(俗に言うニュージェネレーションヒーローズ)はあまり好みでは無いと思いますが決してそれらを否定するのではなく、未だ誰も映像作品で見たことの無い、制約や企画に縛られない成田亨氏の描いた「真実の正義と美の化身」を再現する事を目標にしたからカラータイマーを排除したのではないかなと思います。

特報を見た感じでは言葉にはしきれない程の初代感溢れる顔のCG。しかしやはり我々の見た事のないカラータイマーの無いウルトラマン。

初代ウルトラマンがスクリーンにただ帰ってきたのとは全く訳の違う感覚に陥りました。

無機質ながらも「ヒーローここにあり」と思わせる不思議な感覚。それは1966年当時に子供たちが感じた感覚と同じなのでは?それを呼び起こさせる為に我々の見たことの無いウルトラマンを描きたい、だからこそ原点にして至高のデザインである「真実の正義と美の化身」がモチーフとして採用されたのではと思っています。

・キャスト陣

出演される俳優の方の面々もやはり豪華。

豪華と言っても「今トレンドの!」「話題のイケメン!」ではなく実績を積んできた実力者達を並べる当たり流石ですね。

シン・ゴジラ同様、「なんでこいつがこの役やねん!」という不満や疑問を一切持つこと無く作品を楽しめるのは非常にいい事です。

?どっちに転ぶかなという点

・あまりにも強い「シン・ゴジラ感」

特報公開前、僕が予想していたのはやはり「ウルトラマン」(1966年当時作品)のオマージュ。科特隊はオレンジのコスチュームで設定全体にどことなく近未来感のある作風になるのかな?と思っていました。

蓋を開けてみると科特隊は恐らく単独の防衛組織ではなく自衛隊、警察と同様の管轄の捜査チームなんだろうなという事が伝わってきました。

さてこれがどう転ぶのかなと言うのは気になります。

「ゴジラ」「ウルトラマン」はやはり好きでない人からしたら「子供向け」「子供の見るもの」「幼稚」「非現実的」という印象は強いと思います。だからこそ庵野監督は「シン・ゴジラ」においてゴジラという存在以外の全ての事象を徹底的にリアルに描写し、「ゴジラ」というただ一つの嘘を恐怖的に映し出すことで興行的にも作品の完成度的にも史上最高傑作を作り出せたのだと思います。

本当にウルトラマンを愛しているからこそただの焼き増しリメイク作品みたいなのではなく、本質的な要素を追求し小手先のオマージュではなく本当の意味での原点回帰を目指し庵野監督、樋口監督が絶対に面白い!と思う「リアルな世界にウルトラマンや怪獣が存在するなら」という設定にシン・ゴジラと被ってでもしてきたのだと思います。

ただ、シン・ゴジラで見ることの叶わなかった庵野秀明氏が監修する実写作品での超兵器はシン・ウルトラマンでは見たかったなと言う点もあるので見てみるまで「この設定でよかった!」と安心は少ししていられないのが正直な気持ちです。

・怪獣のCG感

シン・ゴジラにおいて出現したゴジラに比べて今回のネロンガとガボラはだいぶCG感が強かったように感じます。製作途中だからなのか?それとも敢えてなのか。こちらも見てみないと微妙な点ですね。

・映画1本分で完結という尺

「シン・ゴジラ」は1954年公開の「ゴジラ」をモチーフに制作されています。同じ映画作品ですので表現したい事、詰め込みたい事の容量や展開に難しさはそこまでないんじゃないかなと思います。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は4作品をもって旧アニメのリメイクと続編部分を描いています。新劇場版1作目となった「序」ではヤシマ作戦編までを描き2作目でアニメシリーズ7割程度終了まで描いています。

ただ今回の「シン・ウルトラマン」はもし55年前の本編に沿った展開を行うとするなら全39話のうち要点を抜き出して準えなければならないという難しさがあります。

ベムラーも見たい!バルタンも見たい!ゴモラも!ゼットンも…なんて言ってるととても2時間程度に収めることは難しいのでは?と思います。

何体の怪獣が出現しどのような展開を持って怪獣と対峙するのかもまだまだ分かりませんがひとつの見所であると同時に不安点でもあるのは間違いないです…

・BGM

オマージュ的な意味合いで初代ウルトラマンのBGMを使うのか?非常に気になるところです

・スペシウム光線

シン・ゴジラでの放射熱線発射シーンはこれまでに見た事のないゴジラの描写でファンのド肝を抜きましたが今回はそうは行きません。初代ウルトラマンの放つスペシウム光線は誰もが知る王道中の王道の必殺技。

ウルトラマンに対して計り知れない情熱と愛を持つ庵野監督がどう演出するのか、ここも見所です。


[語ってみて]

駄文ではありましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。

「シン・ウルトラマン」という作品自体が自分の妄想みたいなものだったのでまさか本当に見える日が来ることになるとはという思いが強すぎて長々と語ってしまいました。

シン・ゴジラという成功がある為、期待値があまりに高すぎる部分もありますがきっと、その期待値を超えてきてくれる作品になるのだろうと思いますので期待しておきます。

(100点満点中、140点を及第点に設定しています)


現在am2:55

起床時間am6:00


何をしているんだ地球人。寝ます。

o(%)○ジュワッ