神さまを待っている ① pp1~10
2021.01.30 07:09
【動機】
文学YouTuberベルさんの紹介にて知った。
貧困に対しては学生の頃から興味があり、その類の本は積読として置いてある。
ホームレス中学生、ブラックボード(ドラマ) など、今までも貧困をテーマにしたものを見てきた。
そんな、ある程度想像ができるのにも関わらず手に取ったのは
「貧困とは、お金が無いことではない、頼れないことだ」
この一節が私に刺さったからだ。
実は主は就職浪人1年を終えようとしているが、まだ内定はない。
読めばしんどくなる。読めば最後、一線を越えてしまいそうだ。
頭では理解していても、妙な魅惑に取り憑かれ、この本を手に取った。
【感想】
あかん、10ページも読めぬ。しんどすぎた。そして、思った以上に「明日は我が身」の場面が多かった。
・序盤のワンコインのアジフライ定食
もうしんどい。
「ソースが欲しい」このたった一言が言えないところからこの物語は始まっているんだって思うと、とても他人事とは思えない。
私もソースごときで店員さんを呼んだら…ってなっちゃうわ……
私はオムライスのオーダーを忘れられた経験がある。
でも、声かける勇気がなくて30分以上待った。結局、親が店員さんに掛け合ってくれたことで発覚した。ってことを思い出してしまった。
少しの贅沢ができたのは、正社員になれるという口約束があったから。
「また来れたらいいな」が既にアニメなどでいうところのフラグ。
派遣社員は所詮派遣社員。私はそこに、立場の脆さを感じた。
・全体的に
「物事は、自分とは関係がないから読めるんだな」
この本を読んだ感想です。
小さい頃からからかわれることが多かった。今からすると大したものではないけれど、当時は イジメられていると思い込んでいました。
故に、虐めをテーマにした小説や漫画、ドラマを好んでたくさん見ていました。
でも、それって 自分がしんどくないからこそ、ある種 こうはならないという妙な余裕があるからこそ読めるものなのだと思いました。
結局そういうものは何処かには必ず救いがあります。
そうでなくても、自分よりも下にいる世界を見る感覚で読んでいた。
しかし、この小説はそんなことは許さない。
読めば読むほど今の自分の状況と比べ、いずれたどり着く未来を見ているような感覚になります。
怖い。
私がこの本を読める日は、もしかしたら何かしらの安定を手に入れた日なのかもしれません。