about Robet Kan (日本語)
about Robet Kan (日本語)
yogyakartaのmeditationアーティスト、ロベット。
敬虔な仏教徒で、作品内には涅槃仏陀や九想観図などが度々描かれています。
ロベットは自身の切った髪をマフラーのように編み込み、普段は腰に巻いたり、頭の上をトグロのようにグルグルに巻き被せて帽子のようにしたりしています。
彼は、絵を描く前に身体を清めると言います。
例えば、イスラム教徒の断食月(puasa)に合わせて、自身も地面に落ちた果物だけを口にし、体が慣れた頃に木になっている果物を食べ、最終的に糖度の高い果物を摂取し、その身をクリーンにしていきます。
そうして体内を清めた後、非常に特殊な場所で沐浴と瞑想を行い、煙草の煙を吐きながら制作を行うとのことです。(私もイスラム教徒の皆様に混じり、一ヶ月間の断食を行っていた最中、彼から深夜の沐浴に連れて行ってもらいましたが、文章化に困るほど異様な体験をしました。それと私自身が他国日本に住む仏教徒にも関わらず、イスラム教徒のpuasaやバリ・ヒンズー教徒の祈り、仏教徒の沐浴に混ぜてもらえた理由には、インドネシアの根幹とも呼べる五大原則「Pancasila」が関係しているのですが、非常に混み入った内容になってしまうので、ここでは割愛します)
上記の説明ではまだまだロベットの日頃行っているルーティンや意義を補填することができず、その事を一通り書こうとすると大変な量の文になるので、そろそろ彼のart workについて言及したいと思います。
(余談ですがyogyakarta市民の約90%がイスラム教徒なので、私が滞在中、仏教徒の方は彼以外には会わなかったです。その影響もあり、昔は仏教寺院が壊されていたとのことですが、人里離れた森の奥地に存在し破壊を免れた世界最大の仏教寺院「ボロブドゥール」等は今も存在し、寺院内で年に一度だけ開かれる「ワイサック」というお祭りで祈りを捧げる為、世界中から仏教徒が集まります。)
彼の作品には「寂光浄土」を感じます。
非常に憂いある表情の仏陀がmeditationをしていたり、涅槃していたりします。
正しく、仏の住んでいるとされる静かで汚れのない世界を彷彿とさせる、非常にリラックスした世界のようです。
しかし、構図や色味は時々暴力的です。首の像だけの仏陀がビビットなカラーで盛り付けられているのです。
にも関わらず「寂光浄土」に相応しい完成作品。
彼の行ってきた修行や境地を、絵を見ることで垣間見れるのは有難いことなのかもしれません。
さらに彼の仏教思想の中に、yogyakarta特有のバリ・ヒンズー色も入っているため、土地や育ちの影響も入り、モチーフはポピュラーなものの、彼にしか描けない異質さも感じます。
有難いことに、彼は非常に特殊な場所で日頃行っているようなart workをYouTube上の動画に残しています。
下記に私が彼から異様な体験を経験させてもらった、深夜の沐浴後に池に泳ぐ魚の色と数を数えるという内容の瞑想を行った地の動画をアップしていたので、彼のYouTubeから転載します。
是非興味のある方は見ていただけると嬉しいです。(体調に難のある方や、感じ過ぎる方にとっては刺激が強いかもしれません。しかし、チャンネル動画の内容自体は非常にラフでリラックスしながらのart workとなっているので、決してビックリ系ではありません)
terima kashi robet!
グッド・メディティション、いや、バグス・メディタシー ,moko holo!!
youtube動画を見ながら私も瞑想しますので、また沐浴リベンジさせてください!(気持ちの面で勇気が出れば…)
安藤圭汰評
コタゲデ内部でのart work