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「宇田川源流 日本万歳!」 中東やアフリカに模範とされる日本型教育とはいったい何が素晴らしいのか?

2021.01.31 22:00

「宇田川源流 日本万歳!」 中東やアフリカに模範とされる日本型教育とはいったい何が素晴らしいのか?


 月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。コロナウイルスとか政治が悪いとか、マスコミ報道は日々日本があまり良くないということばかりを報道しているが、実際に本当にそんなに悪いのであろうか。

そのように考えてみると、実は日本というのは他の国からはかなり「よい国」といわれる。もちろん表面だけ見てそのように思っている人もいるかもしれない。しかし、実際に素晴らしい国ではないかと思うことの方が多い。

外国に行って、言語や文化の違いということが大きな違いがあって違和感があるだけではなく、やはり街の豊かさや心の豊かさなど、日本のすばらしさは全く異なる内容ではないかという気がするのである。

よく「東京オリンピックはあるのか」ということを聞かれる。しかし、日本のマスコミの報道からすれば「こんなに感染者がいるところでオリンピックなどできるはずがない」という。

しかし、外国の人々からすれば、「スペインやイタリアなど、日本よりも感染が多く、日本よりも死者が多い国で、サッカーを観客入れていやっているのに、なぜ日本ではスポーツができないのか」というような声が聞かれる。

ある意味で、日本は他の国に比べてはるかにコロナウイルスを封じ込めているのではないか。日本人は「グローバル」などといいながらも、このようなことになると全く世界との違いが見えない。

政治に関しても、もちろん不満はあるし、あまり良い結果ではないかもしれないが、しかし、それでも日本より悪い国の方が世界では多いのである。このように考えると、日本のすばらしさは、日本人が感じている以上にはるかに素晴らしいのではないか。

当然に政治やコロナ対策、今多くの人が関心があり不満を持っていることでもそうなのだ。日常の日本人があまり悪くはないと思っているところは、もっと素晴らしく他の国に映っているのではないか。

今回も、そんな日本人の素晴らしい話をしたいと思う。


【独自】元校長100人、招かれエジプトへ…「日本式」学級会や掃除当番制を現地指導

 【カイロ=酒井圭吾】エジプト政府が導入している日本式教育校をさらに拡充するため、日本人の校長経験者ら最大100人を指導役として招請する計画を進めていることがわかった。

 数年以内に実現したい意向だ。学級会や掃除当番など日本式教育の普及のため、これほど大規模に日本の教育関係者を招く計画は初めてとなる。

 エジプト政府が2018年9月に正式に導入した新設の日本式教育校は現在43校あり、将来的に57校を新設する。関係者によると、計100校となる日本式教育校で、日本の小中高の校長や教員を経験した日本人が常勤できるようにしたい意向だ。拡充計画は、アブドルファタハ・シシ大統領が指示したという。

 人材の確保は在日エジプト大使館が担う。大使館は既に20年10月、東京、大阪、群馬の3都府県から40~60歳代の校長・教員経験者を招き、計11人がエジプト国内の日本式教育校で働いている。勤務は1年ごとの契約更新で、給与はエジプト政府が支払っている。国際協力機構(JICA)も円借款を通じてエジプト人教員の育成を支援しているが、当面はエジプト政府独自で工面する見通しだ。

2021年1月26日 5時0分 読売新聞オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/19591289/


 日本の教育が素晴らしいというのは、かなり多くの国が認めているところである。もちろん日本国内にいると様々なところから批判がくる。私の世代が学生の頃は「詰め込み教育」といわれ、その後「ゆとり」などといって何をしてよいかわからない。そうすると数学や理科の成績が落ちて世界の中で順位が落ちたとされる。

一方、保守系の人々からは「神話や道徳の授業がない」ということが言われ、また、左翼系の人々からは「競争ばかりで平和教育が足りない」などという。

まあ、皆さん言う人は身勝手なのであるが、そのことで、上記に書いたように「日本人が日本のことを世界の標準的な目で見ることができない」し、また「日本人が日本のことを全くわからず、日本の事を聞かれても何も答えられない」というような、最も恥ずかしいことになってしまう。

しかし、それでも、日本の教育は素晴らしいといわれている。それは「教科」ではなく「それ以外の事」である。ちなみに「日直」を知っているであろうか。この「日直」という単語、実はサウジアラビアやドバイで、そのまま日本の発音で通じるのである。意味ももちろん同じだ。これはサウジアラビアの国王が、日本の教育に感銘を受けて、そのシステムを受け入れたことから始まる。

サウジアラビアでは、掃除は掃除夫が、食事は下男が、というように、全て金持ちの大人のように、やっていた。子供は掃除をすることも、自分で靴をそろえることもできなかったのである。サウジアラビアの国王は、日本の教育を見学して「なぜ子供が掃除をするのか」「そんなことをしたら掃除をする人の仕事を奪うことになるのではないか」など、様々な質問が来た。しかし、そのような質問に全て答えた日本の学校のシステムは、サウジアラビアで取り入れられ、そして手例などで宣伝されたのである。

このようにして「日本型教育」をしたサウジアラビアは、現在では、首長の子供や貴族の子供でも掃除当番や日直をするということになった。宗教的に初めは問題があるといわれたのであるが、しかし、「アラーの神の下に平等」というような考え方に変わった瞬間に、全てが受け入れられるようになる。宗教や、民族などを飛び越えるのではなく、相手の価値観に沿った形で話が関るのが「日本の多神教」の力であろう。キリスト教的な教育にはなかなか合意できなくても、日本とは仲良くできるというのは、「無理がない」ということになる。日本は「相手を受け入れて認めながらその内容を伝える」ということができるのではないか。

今までは「サウジアラビア」という国が特殊であるかのように言われたが、今回、その価値観がエジプトという、近いけれども違う文化の国で同じように日本の文化や教育が受け入れられるということになるのである。その内容は非常に重要であり、日本のすばらしさが世界に伝わることではないのか。

日本人は、世界で認められている。そのことが改めて見えてきたのではないか。