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再建設的な東京ブロンクス/ いとうせいこうフェス:2日目

2016.10.01 07:30

『いとうせいこうフェス』の2日目。16時半開始で、6時間!



VTR 奥泉光 祝辞 

ムードテナー 沢中健三 

やや 夜霧のハウスマヌカン 

みうらじゅん×いとうせいこう  「Since」 

VTR オープニング DOTAMA 

中津川ジャンボリー君 竹中直人 

Sandii+いとうせいこう 噂のパラダイス 

竹中直人+Sandii 「恋のマラカニアン」 

VTRバカリズム クイズいとうせいこうが正解 

サイプレス上野とロベルト吉野 

VTR ジングルズ 

MCU 

MCU×いとうせいこう 

KICK THE CAN CREW 

東葛スポーツ 「東洋の魔女」 

かせきさいだぁ&ハグトーンズ 

DUBFLOWER 

ゴンチチ 

きたろう×いとうせいこう  「ピアノの粉末」 

LASTORDERZ 

LASTORDERZ+安斎肇 

大竹まこと×LASTORDERZ 「俺の背中に火をつけろ‼︎」

朝まで生どっち!? 上田晋也司会 

テニスコート 「昔かたぎ」 

ナカゴー 「小倉フェス」 

ユースケ・サンタマリア KERA 犬山イヌコ 

コント 「死体とプロポーズ」 細野晴臣 いとうせいこう MEGUMI 

細野晴臣 「ろっかばいまいべいびい」 

スチャダラパー 

スチャダラパーwロボ宙 「MONEY」 

藤原ヒロシ×いとうせいこう サブリミナル・カーム 

高橋幸宏 鈴木茂 岡田徹 沖山優司 「なれた手つきでちゃんづけで」 「花いちもんめ」 

岡村靖幸×いとうせいこうw東京パフォーマンスドール「ヘルシーモーニング」

岡村靖幸×いとうせいこう「サマータイム」 

水道橋博士 「いとうせいこうの未来予想図」 

ヤン富田 & Mind expander sound system  (Dub Master X)

ヤン富田 &高木完 いとうせいこう 「噂だけの世紀末」  

w高橋誠一 「東京ブロンクス」 

w藤原ヒロシ 松本光由 「だいじょーぶ」 

アンコール いとうせいこう 小唄


すばらしかった!昨日は声が枯れてたせいこうさん、今日もどんどん登場し喋り歌い演じ騒ぐ、だんだん調子が出ていって、キレキレになっていく!特に岡村靖幸さんとのセッションでは、EXILEばりに踊りまくる、せいこうさん。そんなせいこうさん見たことない!

終演後、楽屋挨拶で、「だんだん元気になってきますね!3日目あってもいいくらい!」とお伝えしたら、「俺も不思議なんだよ!」とおっしゃっていた。

せいこうさんが、歌う「東京ブロンクス」。昨日、今日含めて何度聞いたか。それぞれのセッションで、また感じが変わる。

僕が最初に「東京ブロンクス」を聞いたのは、30年前の1986年ではもちろんなく、2013年に開催した第1回目の「オトナの!フェス」の最後で、ライムスターの「ONCE AGAIN」を皆で歌う時に、せいこうさんパートを相談した時、

「”東京ブロンクス”をやろうと思う。震災以後、またこのラップの歌詞が、重なるんだよ」

とおっしゃっていた。


俺はラッパー JAPPA RAPPA MOUSE 

起きたら外は暗いまま

 寝過ごしたと思ってドアを開けたら東京はなかった 

東京ブロンクス でかいDANCE HALL これじゃどこまで行ってもDISCOTIC 

崩れたビルから ひしゃげた鉄骨 壊れ果てたブティック 

何日寝たのかわからない 壁にスプレー 誰かが残した"NO FUTURE IS MY FUTURE" 

こんなディスコはまるで知らない 屋根も柱もブースもない 

ミラーボールもレーザービームもレジもクロークもない 

ラジオもない 電話もない あっても受話器は誰も取らない 

ALL FREE ALL NIGHT 得意のステップ 膝まで埋まる 溶けたガラスとプラスティック 

ディスプレイは最高 DEADTECH ボロボロのPUNK FASHION 

いつも言ってた通りさ 踊って死ねたら きっともっと楽しいPASSION 

 TOKYO BRONX.BABY,THANX FOR MACHINEGUNS & THANKS 

TOKYO BRONX DON'T LOOK THAT,LOOK.JUNKS THOSE WERE BANKS


多分、震災を経験して、僕らはこの歌詞を以前の発表時の世紀末的バブル的80年代の意味で聞くことはもはや、無いんだと思った。

2回目に聞いたのは今年の最後の「オトナの!フェス2016」でMETAFIVEとの共演。

そして、今夜、フェスのラストで、ヤン富田さんとDub Master X、高橋誠一さん 、そして高木完さんと一緒の、いとうせいこうさんの何度目かの「東京ブロンクス」。

また、全然歌詞の意味が違って聞こえた。


それは、すごく再生的で、本当に建設的だった、いや再建設的だった。

全てのものは、壊れても、破壊されても、また再生されるのだ。

僕たちは、そんな破壊と建設を繰り返して、生きていくんだ。

そんなせいこうさんからのメッセージに聞こえた。

「建設的」というアルバムの30周年の今、この祝賀会を開催された意味がわかった。

僕らは、これからの未来を”再建設”するのだ。


いとうせいこうさん、30周年おめでとうございました。そしてお疲れ様でした。