八坂(やさか)神社
京都府京都市東山区祇園町にある八坂神社は、スサノオ命、その一族をお祀りする神社です。
御祭神: 素戔嗚尊(すさのをのみこと)
素戔嗚尊の奥様方: 櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと) ・ 神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)・佐美良比売命(さみらひめのみこと)
八柱御子神(やはしらのみこがみ): 八島篠見神(やしまじぬみのかみ)・ 五十猛神(いたけるのかみ) ・大屋比売神(おおやひめのかみ) ・抓津比売神(つまつひめのかみ) ・大年神(おおとしのかみ) ・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) ・大屋毘古神(おおやびこのかみ) ・須勢理毘売命(すせりびめのみこと)
稲田姫の父母神: 稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)=アシナヅチ、テナヅチ
ふう~(^^;
八柱御子神は、奥様方との間に御生れになった御子神達です。
スサノオ命がオロチを退治し、稲田姫命と結婚したときに建てられた御宮、須賀神社のことを以前、紹介しましたが、
その際、「我が心すがすがし」といわれ、その後に、
「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」と詠まれたことがきっかけで、スサノオ命は和歌の神様としてご信仰を集められます。
こちらの八坂神社にも、沢山の歌人の歌が奉納されたそうです(^^)
八坂神社境内にある美御前社には、宗像三女神がお祀りされています。
このお社には、多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)・ 多岐津比売命(たぎつひめのみこと)・ 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)がお祀りされています。
神話―誓約(うけい)
スサノオ命が、高天原を出て母イザナミの元へ行く前、姉天照大御神へ挨拶に行こうとします。
その際、ものすごい地響きと共にやってきたスサノオ命を、天照大御神は、敵が攻めてきた!と、男装をして、馬に跨ってスサノオ命の前に現れます。
スサノオ命は、身の潔白を示すため、身に着けていた十拳剣(とつかさのつるぎ)を三つに折り、かみ砕くと、真名井の水ですすぎました。
そこから生まれたのが、この三女神です。
次に、スサノオが、天照大御神の「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」を受け取って噛み砕き、同じようにすると、五柱の男神が生まれました。
-五柱の男神-
・正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)=アメノオシホミミ:天照大御神に天孫降臨を言われるが、子供のニニギ命(神武天皇)に行かせる。
・天之菩卑能命(あめのほひのみこと)=アメノホヒ:国譲りの際、天照大御神の使者として大国主命を訪れるが、そのまま大国主命に使える。国譲りの後、出雲国造となり、大国主命の御霊を慰める。現在の出雲大社の宮司(千家家、北島家)の祖。
・天津日子根命(あまつひこねのみこと):川内国造・茨木国造・山代国造・馬来田国造・道尻岐閇国造・周芳国造ら諸国造の祖、茨城国造の祖と言われる。
・活津日子根命(いくつひこね):後裔氏族は見当たらず、何かをした記録も無い神様。
・熊野久須毘命(くまのくすびのみこと):こちらも殆ど記録無い神様ですが、熊野大社と関係があるのではないか。と、云われている神様。
これにより、スサノオ命の持ち物から生まれたのが、女神だったので、
「我が心清く明し。故れ、我が生める子は、手弱女を得つ。」と身の潔白を証明した。
ごちゃごちゃっと、なってしまいましたが、上に書いた誓約(うけい)で生まれた女神を祀られています。
その中でも、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)は美人の女神で有名だそうです。
こちらの八坂神社では、美御前社のところに美容水があるそうです。
女性にはおススメのお社です(^^)