Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ANESTH info

透析TAVI

2022.08.09 03:38

サピエン3が、透析患者に使用できるようになる。(薬事承認:2021.1.8、保険償還:2021.2.1)

本邦では、サピエン3のみ使用できる。

欧米では、今までも慢性透析患者への適応除外の一文はなく、どのデバイスも普通に使用している。


適応

硬化変性による症候性の重度AS

SAVR生体弁の機能不全(AS or AR or ASR)による症候性の弁膜症でSAVRができない。


重度ASとは?

mean-PG>40mmHg, Vmax>4.0m/s, AVA≦1.0cm2, 大動脈弁口面積係数≦0.6cm2/m2


これにより、重度ASを有する透析患者の治療は以下の4パターン

1. SAVR機械弁

2. SAVR生体弁 ー TAV in SAV

3. TAVI

4. 保存療法

現時点ではTAV in TAVは適応外。

ちなみにValve in valveは目印があるため、経胸壁心エコーでできる。弁輪破裂のリスクが低いのでは?


注意点

透析患者では弁輪破裂のリスクが高い可能性がある。

alternative approahの割合が多い。(経心尖、経鎖骨下、経大動脈)


弁輪破裂をした場合の対処法

1. 開胸+Bentall

2. 開胸止血術

3. 心尖部からドレナージ

4. 何もしない

元々SAVRリスクが高くてTAVIになっているので、現実的には2が最も多いのではと思われる。


術後の抗血栓療法

透析のために2-3日に一度はヘパリン化されるので、実際は血栓はできにくいのではないか。

むしろ出血性イベントが怖い可能性がある。消化管出血が多いとのこと。

まだ、術後の抗血栓療法に関しては模索中の段階。


Local Rule

手術前の最終透析:月曜TAVIは土曜日、木曜TAVIは水曜日

術前管理:透析の患者さんには入室前のVolume負荷は行わない。入室時のLVの大きさをチェックして、working spaceを確保できるように入室後の輸液。Lineは通常通り1本入ってくる。

術前中管理:TF-TAVIではHb>10g/dL、TA-TAVIではHb>12g/dLを維持。