透析TAVI
サピエン3が、透析患者に使用できるようになる。(薬事承認:2021.1.8、保険償還:2021.2.1)
本邦では、サピエン3のみ使用できる。
欧米では、今までも慢性透析患者への適応除外の一文はなく、どのデバイスも普通に使用している。
適応
硬化変性による症候性の重度AS
SAVR生体弁の機能不全(AS or AR or ASR)による症候性の弁膜症でSAVRができない。
重度ASとは?
mean-PG>40mmHg, Vmax>4.0m/s, AVA≦1.0cm2, 大動脈弁口面積係数≦0.6cm2/m2
これにより、重度ASを有する透析患者の治療は以下の4パターン
1. SAVR機械弁
2. SAVR生体弁 ー TAV in SAV
3. TAVI
4. 保存療法
現時点ではTAV in TAVは適応外。
ちなみにValve in valveは目印があるため、経胸壁心エコーでできる。弁輪破裂のリスクが低いのでは?
注意点
透析患者では弁輪破裂のリスクが高い可能性がある。
alternative approahの割合が多い。(経心尖、経鎖骨下、経大動脈)
弁輪破裂をした場合の対処法
1. 開胸+Bentall
2. 開胸止血術
3. 心尖部からドレナージ
4. 何もしない
元々SAVRリスクが高くてTAVIになっているので、現実的には2が最も多いのではと思われる。
術後の抗血栓療法
透析のために2-3日に一度はヘパリン化されるので、実際は血栓はできにくいのではないか。
むしろ出血性イベントが怖い可能性がある。消化管出血が多いとのこと。
まだ、術後の抗血栓療法に関しては模索中の段階。
Local Rule
手術前の最終透析:月曜TAVIは土曜日、木曜TAVIは水曜日
術前管理:透析の患者さんには入室前のVolume負荷は行わない。入室時のLVの大きさをチェックして、working spaceを確保できるように入室後の輸液。Lineは通常通り1本入ってくる。
術前中管理:TF-TAVIではHb>10g/dL、TA-TAVIではHb>12g/dLを維持。