アメリカからのニュースです。ギャローデット大学で聴覚障害者で初めての女性学長のインタビュー記事です。
Gallaudet to inaugurate first deaf female president
ギャローデット大学で聴覚障害者で初めての女性学長のインタビューがありましたので、掲載します。
そのまま、翻訳したほうがベストですが、分からない方のためにもかなり解釈も入れたので、少しは分かりやすくなったかなぁ?と思っています。
あと、どなたか実際にギャローデット大学に行かれたという方がいらしましたら、どういう風に授業を行うのかもいっぱいコメントして頂けると嬉しいです!!!
2016年の1月にアメリカを襲った“Snowzilla”という大寒波でギャロ-デット大学も被害を被りました。
新学長はキャンパス内にある自宅に13家族を招待しました。
また障害者の学生への緊急メールにASLの動画付きのメッセージが無かったことが明らかになりました。
さて、このギャロ-デット大学(Gallaudet University)は、ワシントンD.C.にある聴覚障害者のための大学です。
私立大学でありながら、連邦議会より多額の補助金を受けています。
この大学の教員であった言語学者ウィリアム・ストーキー(William Stokoe)が1960年に発表した論文「手話の構造」は、手話が自然言語であることを初めて指摘したものとして知られる。
ギャローデット大学では、学長選出をはじめ教育内容で度々抗議を行ってきました。
例えば、1988年には、理事会が聴者を学長に選出したものの、「Deaf President Now」 という激しい反対運動が起こり、理事会の決定が撤回され、I. King Jordan 氏(20代に事故により失聴)が選出されました。
このI. King Jordanは、18年間学長を務めました。
そして、理事会は、Jane K. Fernandes 教務部長を新学長に選出しました。
しかし、学生や教職員の抗議によって、Robert Davilaが暫定学長に選ばれました。
2006年の学長選出にあたって、最終選考に残った3人の候補はすべてろう者でしたが、有力視されていた黒人候補がその前の段階で除外されてしまい候補者の人種的多様性が感じられなくなってしまったこと、Fernandez 教務部長が学生の間で人望がうすいこと、また、彼女が口話教育を受けて育ったため「真のろう者ではない」ことなどが、抗議行動の引き金になったということが原因の1つであるもようです。
これらの「ろう者」の立場で繰り広げられた抗議運動から、アメリカにおけるろう教育とは何か?「手話」とは何か?など色々と意識が深まり、更に「手話」は脳科学によって、抽象的な概念を学習する能力として大変役立っていることも分かっています。
抽象的な概念を学習する能力について、少し説明します。
ざっくり、簡単な話でいうと、「言語」の壁を越えることが出来るということですね!
つまり、「リンゴ」という文字は知らなくても手話を見ることで、それが「リンゴ」だということはわかる。
国が違っていても、わざわざ文字を書かなくても手話で「リンゴ」と表現してしまえば、もうそれだけで「リンゴ」と覚えてしまう事が出来る。
そのあとに、「リンゴ」と文字を覚えることが出来る。
という感じですね!
こちらの学長は、1988年と2006年の抗議行動から「ろう教育」「ASLの必要性」世界にむけて色々とプロセスを立てて、改新を行いたいとも述べています。
※人工内耳の学生、中途失聴の学生、、、、手話で話すことが出来ない学生や様々な国からの留学生がいますが、「ASL」でコミュニケーションが取れるようにそういう補習みたいなシステムもあるもようです。
私も知らなかったのですが、「手話通訳者」が学内に何人かいたもようなのですが、ギャローデット大学に行ったことがないため、よくわからないです。
またギャローデット大学周辺の飲食店では、ほぼギャローデットの学生を採用しています。
「ASL」で誰でも分け隔てなく話せる社会を目指していきたいとも話しています。
日本では、筑波技術大学がありますね!
筑波技術大学の学長は、「聴者」だと思うのですが、、、、いつの日か、聴覚障害者あるいは視覚障害者の学長が誕生するといいですね!