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オリエント急行に乗って旅気分??Once Upon A Time on The Orient Express

2021.02.02 02:15

ガーデンズ バイ ザベイの敷地内に期間限定の企画展”Once Upon A Time on The Orient Express”が開催中で、かつてヨーロッパを走っていたオリエント エクスプレスの車両が展示され、更には旅気分でランチやディナーが頂けると聞いて、早々に予約をいれておいた。

会場の外には機関車がデン!と

案内された食堂車はもちろんレプリカ。

レプリカとは分かっていてもワクワク♪なんだか映画のセットの中にいるみたいな気分。ゲストも一組一組丁寧に席まで案内してくれます。

ランチ5コースの前、アペリティフにモエシャンドン、そしてアミューズブシュ3品。

セロリのジュレにブラックトリュフ添え、←暑い夏にピッタリ。ちょっぴりスパイシーなナスとアボガトのピュレ、←美味しいけれど、味が濃く飽きてくるので半分ぐらいの量で良いかなぁ~。マッシュルームとホタテをマッシュして蒸したもの←かまぼこ的な感じの食感、だけど味は洋風と、少し変わった品。

メインは低温調理したタラにほうれん草のソース、←表面がカリカリで美味しい。デザートはココナッツ型の器メレンゲにチョコレートソース、中にはココナッツのジュレ。〆にコーヒーを。

きっとテンポラリーだから、ちゃんとしたキッチンではないので、火が使えないのかもしれないけれど、歯がないお爺ちゃんお婆ちゃんでも食べられるほど歯ごたえのない品ばかりだった。

これはしょうがないのだろうな~。以前にブリュッセルやアテネでディナー イン ザスカイを経験したけれど、安全上火が使えないので、サーブ前に温めるだけとかの品が多かったもの・・

パリからコンスタンティノープルとへと移り変わるさまを映像などで映し出して、車窓の景色として楽しむ事が出来たなら、もっと雰囲気がでたのになぁ~と思う、私がもし企画担当だったらそんな案を出していたと思う。

さて、ランチが終わる2時間後ぐらいを予定して予約しておいた、オリエントエクスプレスの展示場にいざ!

これが本物の列車なのね~~~

狭くて上りにくいステップを上がり、車内に入るとカビ臭い匂いがムッとしてきて、きしむ床板の上を歩けばファーストクラスに乗っていただろう客達の当時の車内の様子が伺える。

貨物室には往年の年季の入った旅行カバンや、オリエントエクスプレスと言えば、アガサクリスティーのオリエントエクスプレス殺人事件。その一場面がディスプレーされていたりした。

本物の車両はこの2車両だけで、後は貴重な資料などの展示室へ移る。

オリエント エクスプレスはパリからコンスタンティノープル(今のイスタンブール)を走っていたという事は知っていたけれど、(ちなみに、ギリシャでは今でもイスタンブールと言わずにコンスタンティノープルと言う中高年の人達が結構いる)年代によって、こんなに沢山のルートがあったと初めて知った。

そして、創設者はなんとリエージュ出身のベルギー人だった。同じベルギー人のBenoitも知らなかったのだけど、ベルギーの銀行家の息子であるジョルジュ ナグルマカースと、名前を聞けば、あ~~~ナグルマカース!となった。

彼は1868年にアメリカを旅行し、アメリカのプルマン社の寝台車に感銘を受け、ヨーロッパでの寝台車会社の設立を思い立ったとの事。展示室の年表では1845年になっているけど、wikiさんをみると1872年と結構開きがあるのは何でだろう?・・・・

オリエント急行の開通記念列車は1883年10月4日パリのストラスブール駅(現パリ東駅)を夜に発車し、6日かけてコンスタンティノープルへ。

王侯貴族や外交官、裕福な商人や旅行者などに愛用された列車も、コスト高や高速鉄道網の発展により、2009年12月12日8時59分ストラスブール着の列車を最後に廃止。

126年間の運行だった。

ルイヴィトンのトランクに色んなポスター。この中のアテネのアクロポリスの丘のバージョンのポスターが売店で売っていたら欲しいね~と二人で言っていたのだけど、なかったです。

オリエントエクスプレスはアテネに停まるルートもあったのね・・・・

車両には、どことなくベルギー王室の紋章に似てなくもない、マークがあった。


どこかの記事で書いた覚えがあるのだけれど、アジアのオリエント急行と呼ばれるイースタン&オリエンタル エクスプレスに乗って、バンコクからシンガポールを優雅な列車旅してみたい・・・

旅欲がまた沸々としだしたけれど、外に出られないのがもどかしい・・・

そんなに大きな会場ではないけれど、西ヨーロッパ人にとっては異文化圏であるエキゾチックな「オリエント」へ向かう列車として、また逆に東ヨーロッパやアジアの上流階層の人々にとっては憧れの西ヨーロッパへ繋がる道などとして有名になった列車を見れて良かったと思う。

アガサクリスティーのオリエント急行殺人事件をもう一度読んでみたくなった。

ベルギー人探偵ポアロが主人公の物語だけど、どうにも、この”オリエント急行殺人事件”と”そして誰もいなくなった”、”ナイルに死す”とか色んな物語がごっちゃ混ぜになっていて、はっきりと覚えていないのです。

ガーデンズバイザベイは音と光のショーも再開しだしたので、プラッと夜散歩に何度か来ている。

今は今月の旧正月に向けて飾りつけ中。

オリエント急行の企画展は6月13日まで!