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M-1 2015 準決勝

2016.10.03 14:39

今更ながら、2015年のM-1準決勝の感想を書いておこうと思う。

キングオブコントの2016が終わったこのタイミングで、

2015のM-1の、それも準決勝について書くあたりが

今日始めたにも関わらず既にマズい感じがするが、それでも書いておく。

このあたりがbqなんです。


ちなみにとても長文です。全組についてなので…

勝手なことも言っていて申し訳ないけど、素直な感想を書いていきたいと思う。

いまになって思い返すと、とにかくセルライトスパが最高だった。




ニッポンの社長

もし透明人間になったら、からの、何になっても女風呂覗けよ!で押していくネタだったと思う。

方程式にカッチリ則ったネタで、見やすいのだけどそこにはめ込まれたボケが「女風呂」押しなのが少し惜しかったかもしれない。

もし女風呂で行くとしても、そこへのこだわりをもっと見せることで笑いどころを増やせたような気がする。

システムに乗っけることの弊害を少し感じた。


ダイタク

面白かった。双子という武器をベースにしつつ、そこに頼り切らず発想で勝負する形は見ていて気持ちよかった。

序盤でボケが切り替わってからの勢いは秀逸で、ストーリーにも無駄がない。

ただ、無駄がないのは諸刃の剣だというのも同時に感じた。

流れを変える何かが後半にもう一度あっても良かったのかもしれない。

無茶な話に無理やりロジックを合わせていく、その「無理やり」にもう一歩があったらさらに気持ち良かったかも。

あと赤ネクタイの方滑舌悪かったな


アインシュタイン

決勝に行ってもおかしくなかった。

顔が面白いだけじゃない。

ラジオの設定を活かしたボケがしっかり言葉選びが良くて、

ベースに顔と話し方が面白いのと相まってとても面白かった。

準決勝の盛り上がりのきっかけを確実に作ったと思う。


相席スタート

いい女風なことを言うネタはシラケる人はシラケるけど、

ツッコミの男性が激しくツッコミ切らないことで全体が柔らかくなって素直に笑いやすくなってたと思う。

リズムがゆっくりで、賞レースで勝ち抜けるタイプではない気がするけど満足度がとても高いコンビだった。

ちゃんと狙って、吐息?で笑いを取れるのはすごいと思う。


タイムマシーン3号

前半はものすごい工夫があるわけではなくて、

表現で持って行ってる部分がとても大きいように感じたけど、

それでもしっかり面白いのはさすがだと思った。

ただのダジャレじゃん、という疑問をジョイマンを出すことで共感に変えるのはずるいけど賢い。

後半は予想外だった。前半をフリにしてあの展開に持っていくことで、ネタが点じゃなく一つのストーリーになるカタルシスを感じた。

ただ、個人的には、システム以外のところに発想がないような気がして、そこは少し寂しく感じた。


囲碁将棋

頭の良い、漫才らしい漫才を見た、という印象。

前半をフリにして後半でさらに盛り上げる、という手法をここもとっていて、

この方法は流行りなのかな?とも思った。

まともなこと言ってた人が、その人もちょっとズレてる、という面白さ。

囲碁将棋はそのズレをあえて少しのズレに抑えている部分があって(ここは判断難しいけど)、

そのズレが少ないことで爆発に至らなかったのかもしれない。

どこかで汚くとっちらかす勇気も必要なのかな。


とろサーモン

きっと二人とも滅茶滅茶面白くて、最高な人たちなんだと思う。

クズなんだろうけど。

個人的には、ネタからそんな風に思わせてくれる人たちが好きなので嬉しかった。

完成度もとても高かったと思う。


笑撃戦隊

どうしても大喜利の連続にしか見えなくて、漫才として見られなかった。

ツッコミの人がフリップでも成り立つくらい。

強いて言えば「ボケを振り回してる感」を出す立ち位置としてはなくてはならない存在なんだけど。

どこかで話が繋がっていくとか、工夫がもう一つあったら嬉しかった。


セルライトスパ

滅茶滅茶笑った。

ツッコミがフリを作るのでもなく、ボケが自分でわざとらしくフるのでもなく、

状況とテンションでフッて言葉でボケを重ねていくのは王道なやり方で、かつ間違いない手法なんだな、やっぱり。

知名度と笑いの量の反比例の大きさでいうとメイプル超合金に匹敵してたと思う。

いや、有名な人たちなのかな?もう


銀シャリ

ド漫才。台本を紙で読んでも、失礼ながら多分そんなに面白くないんだと思う。

題材もフレッシュではない。

でもそれをあれだけのものに成立させていたら笑うしかないし、結果笑いがあれだけ起きているからそれは成功でしかない。

ボケがツッコミのためのフリのように感じられるところが多々あって、それが魅力。

でも個人的には素直にボケで笑えるところをもっと欲しい、とは思ってしまう。

でも結果、面白いんだよなー、、


ハライチ

設定が散らかってしまっていて、ボケに筋が通っていなかったから一個一個のボケが盛り上がりをつくる再スタートになってしまっていたように思う。

フリを長くとって天丼するのは危険だな、というのも思った。

そこ受けてたけど。。

個人的には三回戦、準々決勝のネタにとても感動していたのでヒヤヒヤしたけど決勝に行って良かった。

でも、この日1日だけ見れば、決して上位8組には入っていなかったように思う。

決勝でどう合わせてくるか気になる。 


メイプル超合金

徹底してイロモノ。

でもイロモノの人たちにありがちな、「シュール」とか「意味不明」とかってところに逃げ込んで評価されることを拒否するような内容ではなかったのがとても良かったと思う。

話はあちらこちらに飛ぶし、ボケの方向性も散漫なんだけど、ボケが「ヤバいやつ」というところで全体に一貫性が出ていたのと、

ツッコミが実はとてもテクニカルなので安心して見ていられた。

決勝出た時点でもう勝ちで、「ぶぱぱ〜」がプチ流行する絵まで見える。

ただ見た目のインパクトが強い分、最初にハマらないとハマらないまま最後まで行ってしまいそうなのが怖い。 

決勝でインパクト残せるかどうか!


ポイズンガールバンド

ほんと、すごい良い雰囲気の漫才をする。

今回はどちらかといえばそこまでひねった内容ではなくて、ボケもストレートなものが多かった記憶。

爆発は無いけどずっと飽きずに見ていられる内容だった。 


モンスターエンジン

二人ともすごい面白い人なのは間違いなくて、今回はその地肩の力だけで戦うようなネタだった。

ちょっとした一個一個の動きや言葉、表現にそれが表れていて、ほんと間違いなく面白いんだけど、でも、やっぱり構成が少し荒いんじゃないかなー、残念。

言ってみたい言葉をお互いに言っていく、ボケのセンスが完全におかしい、

二人が言いたいことがつなぎ合わさってストーリーになっていく、って内容なら、

「そこがそうつながるのか」という意外性や、「その言葉はそんな雑に出てくるのか」っていう裏切りの裏切りが起こるべきでこのネタもそうなっていたけど、

それにしてはストーリーの作りや言葉選びが雑だったように思う。

まあカチッとしたネタやられても違和感あるしメチャクチャやって欲しいけど。

準々決勝までのネタが地肩を活かした良いネタだっただけに残念だった。


和牛

変わったネタに思えるけど、よく見る設定に理詰めのボケをのせていくスタイルは結構ベタなんじゃないかと思う。悪い意味じゃなく。

しっかり一つ一つのボケが面白くて、さらにまともなはずのツッコミの人が、理詰めのボケにおいつめられて逆に滑稽に見えて笑えてくるのもすごかった。

でも、個人的にはボケは狂人であって欲しいので心が乗り切らなかった。

クソ真面目が行き過ぎてもっと狂人じみていたらもっと跳ねたんじゃないかと思う。

決勝の出場者のネタに幅を持たせる意味でいえば決勝は順当だとは思う。ウケてたし。


さらば青春の光

めちゃめちゃ面白かった!

漫才のコントインのシステムには以前から疑問を感じていたけど、このネタはその違和感を一蹴する新しい形だったと思う。

漫才の基本が「面白い立ち話」だと仮にするなら、立ち話からの悪ふざけで笑わせるスタイルはどう考えても正しくて、逆にコントでは成立しない。

フォーマットですでに面白くて、一つ一つのボケも素晴らしくてカッコつけた言い方するとハードとソフトの二層が両方上質で挟み撃ちで笑わされる感覚はこの上ないと思った。

お互い無理して意地をはって展開を捻じ曲げていくのもあのスタイルなら自由でそれが一番大きいボケになるシステムになってる。

決勝いかないのが一番納得行かなかったコンビ。

メイプル超合金との元相方同士での決勝も見たかった。


ジャルジャル

文句なしの決勝進出。

あの方法を考え出した時点で無限にネタ作れるんだと思う。

そこからしっかりネタの構成が決められていて、客が構成を理解した段階から畳みかけるように後半にかけて面白いズレをつくっていっていた。

途中途中で仕込んだ時限爆弾みたいなボケも客は理解し始めると2回目3回目以降笑い始めるし、

ツッコミで回収されると一気に爆発する。誰が見ても面白い、すごくいいネタ。

小ボケの連続に見えて全体でとんでもないボケになってる。


トレンディエンジェル

もう断然売れてるし面白いのわかってるし絶対笑っちゃうから、

準決勝であれだけウケるのもわかるし、でも落ちてしまうのもわかる。

ストーリーが違ってもやってることは一緒。スタイルだけじゃなく言っていることも一緒だから。

すでに伝統芸みたいな。彼らから聞きなれたボケが出てきても「待ってました」と笑ってしまう。

十二分に知られてしまっているのでそれをさらに覆す意外性がもう一歩あったらすごいことになったと思う。


ダイアン

ここまでかなりウケたコンビが続いた中で、M-1、THE MANZAI決勝常連のコンビ。

何をもって正統派というかはわからないけど、正統派っちゃ正統派。悪く言えば特徴がない。

システム、フォーマットの勝負になってきているここ数年の漫才の潮流の中で好感は持てるものの少し古く感じてしまった。

ひとつひとつのボケの発想もちょっと弱かったかもしれない。


東京ダイナマイト

見た目が派手だしみんな知ってるから安心感と満足感はすごい。

二人とも技術があるから笑えるけど、ネタは置きに行っている感があった。

でもこういう自由な人たちがいると嬉しいし、お笑いって素晴らしいなと思える。


かまいたち

三回戦、準々決勝でとてもよかったネタ。

少しボケは変えていたかも。

世の中のアホな事象に真正面から悪口を言っていく姿は気持ち良いし共感の笑いにつながるんだな。

ただここまでの予選ほどの爆発がなかったのはなんでなんだろう。

もっとめちゃくちゃ言ってほしかったし感情乗せて悪口言って欲しかった。

これは違うかもしれないけど、ネタをやりすぎて生感が薄れていたのがあるのかもしれない。


天竺鼠

モンスターエンジンと同じく地肩がすごい強い。

あと狂人感がやっぱり圧倒的で、常に面白いことが起こりそうな雰囲気で進行していく。

誰にも真似できないことだと思う。

刀で切り捨てるようなネタというより棍棒で殴り殺されるような感覚を覚えるネタ。

個人的には滅茶滅茶笑ったけど、一般的にはどう思うんだろう。

もしかしたら最大公約数の笑いにはなっていないのかもしれない。

スタイリッシュな、コンクリート打ちっぱなしのラーメン屋で食うラーメンも良いけど

床あぶらまみれでヌルヌルの汚い中華料理屋で出てくるラーメンチャーハンセットが絶望的に旨い、みたいな、美味いじゃなくて旨いみたいな、でも女性子供は入りにくいよね、みたいな、そんな感じなのかな?

例え下手くそだわ、、


学天即

正直、あまり期待してなかったけどとても面白かった。

後半の若干お客さんが疲れてきているところで、しかも天竺鼠みたいな破天荒なネタを見たあとで難しい状況にも関わらずしっかり面白かった。

ただ申し訳ないことにあんまり記憶がない、、なんでだろ?


チーモンチョーチュウ

とぼけた人と一生懸命ツッコむ人のコンビで、ネタもボケが多くて楽しいんだけど一個一個のパンチが弱く感じられてしまうのと、

あとこれはどうしたらいいものか、なんだけどやっぱりスタイルが古いように思ってしまった。

あとツッコミの言葉選びといい方で持ってこうとするのは、ハライチみたいな見た目とキャラと話し方の人がやると振り回されてる感が出て面白いけど、

シュッとした人がやると、申し訳ないけどちょっと癪に見えてしまう。


尼神インター

ブス、っていうけど正直そんなブスじゃないと思う。

それは置いておいたとして、ネタは面白かった。

準々決勝までのネタのほうが面白い表現が散りばめられてた気がしたので、もっとウザったい感じの演技が入れてくれていたら嬉しかった。

あと今回、客席に向かっての「○○してんなー」という言葉が入っていたけどあれは個人的にはどうかなと思っていて、

あのタイプのボケ=自分の筋を通そうとするけど結局自分の性格のせいで失敗していってしまう、という自分のせいですべて完結していってしまうボケであれば、

ボケはツッコミ以上に自分の世界に没頭して、客席との無駄なコミュニケーションは徹底的に排除してほしかった。

少しさめてしまった。


馬鹿よ貴方は

異常な人と、一般人代表みたいな人の対比が本当に良い。

キャラとしてはボケの人が目立つけど、実はツッコミの人のキャラも本当に良い。

良い具合にボケをただすし、良い具合に振り回される。

服装がシンプルなのも良い。

自分の見え方と、相方と並んだ時の自分の見せ方を、計算なのか、感覚なのか、すごくわかっているんじゃないかな、と思う。

脳が、脳が、とボケがわかりやすく異常なことを言っている中で、おにぎりという平凡の象徴のような話題を持ち出した面白さが全てだと思う。

決勝でも絶対ウケるし、絶対中心になると思う。


スーパーマラドーナ

面白いことを面白いことをいう感じでいうのは賛否両論だと思うし、

ボケの一人芝居の中で、ボケの発言に対して見えない登場人物が戸惑っているさまをボケの言葉の中で表現する感じもまた賛否両論だと思う。

でもツッコミがしっかり横でツッコんでいるのは安心感あった。

ウケ方を見ても、決勝いったのは納得だなーと思う。


ナイツ

やっぱりシステム型の漫才だったけど、そのシステムが「小」を重ねる、というだけだったのはちょっと弱いように感じてしまった。

そこから先のもうひと展開が早めの段階で入ってきてほしかったけど、あまりそれがなかったように思う。

東京ダイナマイトと同じで、見た満足感はあっても「すごかったなー」という感想は持てない内容だったかもしれない。

十二分に面白かったし良かったんだけど、面白い人たちであることをみんなが知っている分、

さらにその上を求めてしまったところはある。






以上です。

実はこれ、準決勝直後に書いていて、決勝は見ていない状態の記事。

予想はとんでもなく外れてしまった。


当時の優勝予想は…書かないでおく。