8182 (株)いなげや
東京都立川市に本社を置き、関東地方南部を中心に店舗を展開するスーパーマーケット大手チェーンです。
ドラッグ子会社の株式会社ウェルパークを持っています。
1992年(平成4年) には、同社グループ初のSC(ショッピングセンター)となるサビア飯能店を埼玉県飯能市に開設しています。
株式会社いなげやの始まりは、東京府南多摩郡稲城村(現・東京都稲城市)の農家の子であった猿渡浪蔵が、甲武鉄道(現・中央本線)の立川駅前に移り住み、その周辺(府中、村山、東大和、国分寺)において大八車による塩干物の引き売りを始め、次第に商売が繁盛し、野菜なども売るようになったが、引き売りできる品数に限界を感じ、1900年(明治33年)立川の住居を店舗に改装して「稲毛屋」として開業したことが、同社の始まりです。
「稲毛屋」の名前は、創業者の出生地一帯を鎌倉時代に統治していた、地方豪族の稲毛三郎重成にあやかりつけられたもので、千葉市稲毛区とは関係はないようです。
1989年(平成元年) 不動産会社・秀和が いなげや株を買い集め、筆頭株主となります。
秀和は1987年(昭和62年)頃からスーパーマーケット・チェーンなどの流通業社株を買い集めはじめていました。
流通再編に意欲をみせる秀和の社長・小林茂は、「中堅スーパー大合同による1兆円企業設立プラン」を提唱、1989年(平成元年)には経営権を保持しようとするスーパーマーケット2社とのあいだで「忠実屋・いなげや事件」とも呼ばれる攻防が生じました。
いなげや側は、株式会社忠実屋と相互に第三者割当増資を行い株式を持ち合うとの対抗策を発表したが、秀和が増資差し止めの仮処分を東京地方裁判所に申請し認められたため、実現しませんでした。
しかしながら秀和は、その後のバブル崩壊で経営に行き詰まり、2005年(平成17年)にアメリカの投資銀行、モルガン・スタンレーに買収されて消滅しました。
その秀和のいなげや株は、2002年(平成14年) イオン株式会社が引き取り、その後は筆頭株主となっています。
2016年6月17日 金曜日 16:58 都内
時価総額は売上高の1/3以下ですので、割安株だと思います。
今期の業績予想が悪いのは先行投資によるものですので、実態としては極めて好調だと思います。
気を付けることは、空売りが多い中で、今期の減益予想が出たことです。
しかしこういう事態には、買いで参戦するのが投資家の仕事だと、私は考えます。
20万円以下で買える株ですので、ナンピンも可能な水準です。
私の投資判断は買いです。
ちなみに今でも買収のターゲットになりうる企業だと思います。