6301 コマツ
日本の建設機械・鉱山機械のメーカーで、創業者は竹内明太郎です。
TOPIX Large70の構成銘柄の一つです。
建設機械の日本でのシェアは1位、世界で2位です。
インフラ需要の大きいアジアでも、幅広く展開しています。
2016年7月21日、2017年中に米国大手鉱山機械メーカー、ジョイ・グローバル社を買収することを発表しています。
その歴史を見てみますと、発祥は1917年1月、石川県能美郡国府村(現・小松市)で銅山を経営していた竹内鉱業(吉田茂の実兄である竹内明太郎により創業)が自家用機械生産のため、同郡小松町の小松駅近傍に小松鉄工所を開設したのが始まりです。
また太平洋戦争中に日本海軍が米軍のブルドーザーを鹵獲、日本でも同じものを生産可能にする為、同社に送られて実用化の研究が始まったが、これが同社とブルドーザーの関わりの始まりと言われています。
コマツは日本のものづくりを代表する企業の一つです。
建設機械にとって最も重要なエンジン、トランスミッション、油圧機器、アクスル、コントローラー等の電子制御部品を全て自社開発・生産しています。
2008年5月には、市販ベースの建設機械で世界初となるハイブリッド油圧ショベル「PC200-8ハイブリッド」を発表しました。
またIT活用強みがあります。
基幹部品は日本、組み立て現地化の事業体制をとってます。
ちなみに石川県では地元に縁のある企業としては別格の存在で、特に小松市はコマツの企業城下町となっています。
2016年6月17日 金曜日 17:13 都内
そしてコマツの投資判断ですが、営業利益率が1割以上あるのに、時価総額は売上高より1割程度しか超えていないという、異常な割安状態です。
その原因は、今期の業績予想を含めて、2期連続の減収減益になることが見込まれる点にあると思われます。
世界経済はこのまま減速し、円高は引き続き加速するのでしょうか?
ここが投資判断の肝になると思います。
そして私が考えるに、現在の株価水準は、その最悪のケースを想定した水準にあるように思います。
チャートを見ますと、決してボックス相場の底値圏ではありませんが、空売りが増えていますので、株価が底上がり始めていると判断します。
私の投資判断は買いです。
20万円を超える投資は決して小さなものではありませんし、ボックス相場ですから、再び含み損になる可能性も十分あるとは思いますが、買うから株価が下がるという、その仕組みを理解するならば、「下げれるもんなら下げてみろ。15万円でナンピンする資金は用意するぞ」という投資体制を築くことの方が、正しい投資戦略だと思うのでありますが、いかがでありましょうか。