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退屈と惰性と 改

ER ラナマック レビュー

2021.02.04 08:47

 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、

“ER EXー14 ラナマック” です。


 “戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010” に登場したディセプティコンのバトルチャージャーズの1人、

“攻撃兵 ラナマック” が、

タカラトミーモール限定のER EXシリーズで発売されました。


 アースライズ開始前に行われた商品化ファン投票において、シャープネル、ノウ(シャークトロン)、ニードルノーズを抑えて見事勝利したラナマック。

 流用で相方のラナバウトが来ることが予想されたこともありますし、なにより投票の勝者なんだし、当然一般だろうと思っていたら、限定ですか・・まぁ、日本での知名度を思えば仕方ないのかもしれませんね。

 オリジナルトイも発売されてませんし。

 ちなみに、シージのときの投票はVS構図でミラージュVSインパクターが勝利し、ともにシージで発売されています。

 このとき同時にエントリーしたほかの2組のうち、ホイルジャックVSスピニスターは前者がアースライズ、後者はシージで発売。

 もう一組のトラックスVSニードルノーズは、前者がキングダムで発売予定となっています。

 ・・そう、2回続けてエントリーしたにもかかわらず勝てなかったニードルノーズのみ、今のところ商品化の気配がありません。

 ひょっとしたら、アーズライズのときの投票はニードルノーズを勝たせるための出来レースだったんじゃないか? ほかの候補者を見る限り、どうもそんなふうに思えます。

 シャープネルやノウはわりと近い時期にそこそこ出来のいいリメイクが成されていますし、実質ラナマックとの一騎討ちなら、今度は勝てるだろうと思ったのに、まさか負けるとか・・全部僕の勝手な想像なので、真実のほどはわかりません。

 というか、ニードルノーズも出してほしいですよね。もちろん、残りの一人も。今だとスピニスターだけが異様に浮いてるし(笑)。

 オートボットのほうは・・普通のターゲットマスターもクロスヘアーズ(しかもけっこう強引な流用)しか出ていないので、そもそも期待していません。


 話が逸れました。今回はラナマックです。

 本来は12月に発想されるものだったんですが、1月発送分とまとめることができたので、我が家には一月遅れての到着となりました。

 最近は、特定の月の発送分の予約がまとめて開始され、それが締め切られてから次月発送分の予約開始・・という流れができあがっているので発送月を、跨いでのまとめ注文は事実上できなくなっていますが、ちょっと前はできるパターンもあったんですよね。

 そのおかげで、11月には追いエアウェーブとかもできましたし(笑)。

 なお、すでにフォッシライザーを複数買いしておけばよかったか、と少し後悔しています・・


 では、レビューしていきます。


ロボットモード

 全身にわたってほぼ真っ白なのが、今回の主役のラナマック。

 相方で、ほぼ同じかたちをした真っ黒いのがラナバウトです。

 アニメ劇中では2人揃ってダイノベースの警備担当、みたいな立ち位置だったと思います。

 オリジナルトイはプルバック走行可能なビークルモードが、走行中に自動変形でロボットモードになるというもので、先にも言ったように、アニメ放送当時の日本では未発売。

 ラナバウトのみ、アニメ放送前のキャンペーンで配布されたそうです。

 オリジナルトイのロボットモードは、車のボンネットから後ろがそのまま90度起き上がっただけ、という感じのものでしたが、今回のER版はもちろんアニメ準拠のまともな体型になっています。

 過去にも、相方のラナバウトともども既存アイテムの流用で何度かリメイクされたことはあったようですが、今回はファン投票を勝ち抜いたという実績を引っさげての完全新規での登場となりました。

 大きなマスクを付けたような顔は今のご時世にぴったり(?)。

 紫色の目は別パーツ(後頭部側で造形されている)で立体感があります。


 また面白いのが、足にタイヤが2つ並んでいるというデザイン。

 オリジナルトイは、走行中の自動変形というギミックゆえに、4つのタイヤはそのままで、車体上部だけが起き上がるという仕様だったのですが、今回のこの足のデザインはそのオマージュになっています。

 アニメ版のデザインはもちろんこうではありません。というか、そもそも足にタイヤが描かれていたかも定かでない(笑)。

 アニメ準拠のプロポーションにオリジナルトイの雰囲気も加味した、素晴らしいアレンジだと思います。

 なお、後ろのタイヤはダミーで、回転もしません。

 回転はともかく、ホイールは本物のタイヤ同様に塗装してほしかった・・というのは欲張り過ぎですかね。

 背面。

 ガワを背負うという、車に変形するトランスフォーマーとしては見慣れた後ろ姿。

 しかし、そのガワも上半身に被るのみなので、バックパックのような雰囲気ですっきりとまとまっています。

 本物の後輪はこのガワの内側に収納されています。

 脛裏などはがっつり肉抜き・・というか蓋のない状態で、そこはちょっと目立ってしまう感じですね。

 特徴的な足を除くと全体のデザインは非常にシンプルで、ともすればモブっぽくも見えますが、まぁそういうキャラかも。

 なお、ほとんどのパーツはメインカラーとなる白で成型されていますが、ビークルモードで表面にくるパーツはその白いパーツの上からさらに白で塗装されています。

 艶を抑えたマットな白なので意外にも高級感がありますが、残念なことに細かい傷や埃噛みがちらほら・・なんか今回一緒に届いたヒトたち、一般、モール限定にかかわらず塗装がちょっと雑だったんですよねぇ。

 たまたまハズレばっかり引いちゃったんだと思うんですが、だとしたらなんて引きが強いんだ。悪い意味で・・


 脚部を縮めると、かなりオリジナルトイに近い雰囲気になります

 これはこれで悪くない。

 こういうデザインとしても成立しそうです。

 脚部の密度感も増してますしね。


付属武器

フリクションライフル

 名称はオリジナルの設定から。日本では摩擦ライフルとも呼ばれています。

 撃った相手の分子運動を増幅させ、摩擦熱で溶解させるという・・それって摩擦なのかな? とも思いますが、なんにしてもけっこう怖い武器ですね。

 銃口部分は3㎜軸でシリーズ共通のエフェクトパーツの取り付けが可能。

 後端には5㎜穴があり、一応の拡張性も確保されています。


ビークルモード

 アニメ設定ではポンティアック・ファイヤーバード・トランザムというスポーツカーに変形しますが、今回はそれっぽい感じの白い車にトランスフォーム。

 先にも言ったように表面の外装はゴールドのライン含めてほぼ全塗装されており、落ち着いた雰囲気があります。

 見ためは普通に地球の車っぽいですが、フロントおよびリアウインドウは裏面にディティールが入ったサイバトロンモードっぽい雰囲気になっており、どちらともとれる感じです。

 カラーのせいもあってちょっと分割線が目立ちますが、かっちりと変形してくれます。

 変形パターンはとくに目新しい要素はないものの、上半身の180度回転は実際に手に取ってみるまで気付きませんでした。

 つまりロボットモードの胸部パーツはダミー。

 オリジナルトイのギミックからの思い込みもあったのですが、完全に騙されましたね(節穴ww)。

 ただビークルからロボットに戻すとき、そのダミーの胸部パーツの内側に収納する頭部がなかなかすっと戻せないという難点があります。

 首許の基部を爪で引っ掻いてちょっと隙間ができたところに、棒状のものを突っ込んで起こすとかしないといけない場合が多いです・・


 武器はルーフに取り付け可能。

 相変わらず取って付けた感は強いです。

 シージ以降は全体に武器が大型化したこともあり、ビークルモードの内側に収納するという発想はなくなりましたからねぇ。


比較画像

 オリジナルトイや過去のリメイクトイは持っていないので、なんとなく関連のあるヒトたちと並べてみます。

 まずはダイノベースでの同僚(?)のフルチルトと。ロボットモードで。

 ほぼ単色に武器一つ・・無理矢理見つけた共通点というとそれくらいかなぁ(笑)。

 久しぶりに見たけど、フルチルトの手、短い・・


 ビークルモードでも。

 ・・うん、とくに書くことないな(笑)。

 アニメ(日本版)での脚本ミスでラナマックとナレーションされ、実際にラナマック役の声優さんが声を当てたこともあるスタントロンのデッドエンド(UW版)と。ロボットモードで。

 まぁ、別に似てはいません。そもそも色違うし。

 このとき、同じスタントロンのワイルドライダーもラナバウトと間違えられていて(この2者は両方黒いから、まぁ間違えても仕方ない・・)、というか先にそっちを間違えているので、なら一緒にいるからこれはラナマックだろう、ということになったんでしょうね。

 しかし、さっきのフルチルトでも感じましたが、こうしてあらためて一昔前のアイテムと並べてみると、WFCトリロジーシリーズのプロポーションの向上には目覚ましいものがありますね。


 ビークルモードでも。

 ラナマックのほうが一回り小さいです。


以下、画像

 WFCトリロジーシリーズのディセプティコンでは珍しい地上戦力ということもあり、触り心地はけっこう新鮮。

 シリーズ準拠の可動に加え、肩関節が回転するので、腕部を顔の真横まで上げたり、逆に少し脇を締めるような動作も可能。

 膝はそのままでは90度弱しか曲がりませんが、ジョイントを外すことで深く曲げることができ、綺麗な立て膝も可能になります。

 見ための破綻もそれほどありません。

 スタンド対応穴は腰裏にあります。

 さっき言った膝のジョイントですが、動かしているうちにいつの間にか外れていて気付かないこともあります。上の画像とかまさにそう・・


 やはり、足のタイヤを活かした疾走感のあるポーズをとらせたい・・

 まぁ、こんなところですかね。

 なにかエフェクトパーツがあるとよりそれっぽく見えると思いますが。


 一緒に届いたダブルクロッサーのシールドを持たせて。

 武器がライフル一つきりというのは寂しいですからね。

 でも、ちゃんとまともな武器が付いてるだけマシかな。サンストリーカーのことを思えば・・


 やはり同日に届いた、ファストトラックを装備して。

 ファストトラックの公式武装形態の装着相手としてラナマックが選ばれていたのでそのように。

 さすがに後方に重心が傾くので自立が厳しくなりますが、本体がシンプルなので、オプションの追加でガラリと雰囲気が変わっていいですね。

 ほかのウエポナイザー装備でいろいろな状況に対応可能、という感じ。


 行くぞラナバウト!

 おうよ、ラナマック!

 本人「いや、人違い・・


 とか言いつつ、こっそりスタントロンに混ざってみる。

 やっぱり一回り小さいから目立ちますね。

 しかし、ブレークダウンと間違えられるならともかく・・


 ガルバトロン「今日からおまえには、こいつの世話をしてもらう

 ええ~(汗)

 早く来てくれよ、相方ぁ・・


 以上、“ER ラナマック” でした。


 正直、キャラクター的にもデザイン的にも特別感はないので、よくいるカーロボタイプの派生形だろう・・くらいにしか思っていなかったのですが、その足に二つ並んだタイヤを見て、それが間違いだったことに気付きました。

 ただアニメデザイン準拠のリメイクなら無視してよかったというか、むしろやってはいけない部分という気もするのに、バトルチャージャーとしての名残をしっかり残してくれたこと、オリジナルトイへのリスペクトにはただただ感動です。

 ダミーパーツと変形パターンの工夫でロボット、ビークル両モードでプロポーションも良好にまとまっていますし、カーロボ本家のオートボットの面子と較べてもまったく遜色ない、シンプルながら綺麗にまとまった、非常に完成度の高いアイテムになっていると思います。

 さすがはファン投票の勝者。開発陣もその期待に応えてくれた、という感じがします。

 相方も少し遅れますが4月の発売が決定していますし、キングダムのサイクロナスとガルバトロン、スタジオシリーズ86のスカージも来ればそれでディセプティコン側の2010キャラは全員揃うことになる・・のかな?

 ここ数年のデ軍戦力の充実が目覚ましい。

 一方のオートボットは・・まぁ数だけなら匹敵というかむしろ勝っているように思いますが、むしろ数が多いぶん、出ないヤツはとことん出ないからなぁ・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。