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大人のピアノ初心者が習う簡単音楽教室

ピアノの練習成果を定着させる「睡眠」の不思議!伸び悩んだら「練習後すぐ寝る」!

2021.02.02 07:17

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はじめに

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今日できなかった箇所が

後日苦も無くできるようになった経験はありませんか。


「なぜあの時はすごく苦労したのに

今はすんなり弾けるのだろうか?疲れていたのかな?」


こういった体験は、ピアノを続けている多くの人にとって

身に覚えがあることなのではないでしょうか。


たくさん練習をしてもイマイチうまくならない、

「停滞期」の打破に効果的かもしれない記憶のメカニズムを、

今回はお話ししたいと思います。


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記憶のメカニズム

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「記憶」がピアノの上達とどう結びつくのでしょうか。


早速みていきましょう。


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レミニセンス現象

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反復練習で手の細かな動きや発音のタイミングなどは

「記憶」として強化されます。


しかし「記憶直後」より「記憶から一定時間経過後」の方が

よく記憶を想起できる現象があります。


これを『レミニセンス現象』と言います。


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レミニセンス reminiscence

あるものを記憶した場合、記銘後、時間の経過とともに保持量が低下するのが普通であるが、記憶材料その他の条件によっては,記銘直後よりもしばらく時間が経過したほうが、よく再生が行われることがある。このような現象をレミニセンスという。

ーブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 より

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一定時間の経過により


・集中力の低下

・飽き


といった記憶の定着を邪魔する要素を

レミニセンスは排除してくれます。


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「睡眠」が鍵

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レミニセンス現象を加速させる方法の一つが「眠ること」。


「睡眠」というと身体を休める効果に

フォーカスを集めがちですが、

実は脳が「記憶を整理する」時間でもあります。


私たちが日中活動しているときよりも

何倍も脳は睡眠中に活動しているのです。


「記憶」というと時間が経つほど薄れていくものと

思ってしまいますが、実は睡眠を通して整理されているのです。


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効果を高めるポイント

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レミニセンス現象を引き起こすには

「睡眠」が重要ということはわかりましたが、

さらにその効果を高めるポイントがあります。


それは『寝る直前にしっかりと練習』すること。


寝る直前までちゃんと練習していた翌日に

レミニセンス現象の効果はグッと高まります。


「しっかりと」練習することが重要で、

漫然とやっても脳は反応してくれません。


なるべく練習後はテレビなどの刺激を

受けないですぐに寝るのも重要です。


でも、待ってください。


「そんな寝る前の夜中まで音出しなんかできないよ」

「ご近所と演奏は午後8時までと決めているし」


そんな方も多いでしょう。


そういう場合は思い切って寝る前練習用に、

安価な電子ピアノを購入するというのも手です。


これならヘッドホンやイヤホンをつけて夜に練習できますね。


上達するための自己投資だということで

検討してみてはいかがでしょうか。


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最後に

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今回は、練習成果を定着させる「睡眠」や

「レミニセンス現象」について考えいきました。


なかなかうまく演奏ができないがために

ストイックに同じ練習をやり続けていると、

脳が無意識に疲弊し注意が散漫になり、

結果的にパフォーマンスの低下を招きます。


『A watched pot never boils.(見つめる鍋は煮えない)』


→早く煮えないかなと絶えず鍋の蓋をとっていては、いつまで経っても煮えない。

→いったん忘れて別のことをしているといつの間にか煮えている。


というヨーロッパのことわざだそうです。


これはピアノにも当てはまるでしょう。


上手になりたいからバリバリ練習して

四六時中ピアノのことを考えている状態は、

一見立派なことに思われますが、

実はそれは脳にとっては情報だけ過剰に仕入れて

疲弊している状態と言えます。


疲弊していては整理能力が低下し、

不要な情報と必要な情報を選別せずして

溢れ出して忘れてしまうということになりかねないですね。


過剰な練習は、上達に逆効果になっていることも

あるということですね。


練習後すぐに寝るまでいかないまでも、

「練習と休憩の緩急」をしっかりとつけることは

できると思います。


こういった積み重ねが上達の鍵になりそうですね。