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ラインの呼称と認知 - タンジェリン分割用

2021.02.04 19:40

上記の記事容量が大きくなり過ぎてしまい、一部の環境において読み込みの不具合を確認しました。

記事容量を軽くする為、タンジェリンのグループに含まれるラインについては、本記事に分割して解説を行います。

尚、最終更新日及び更新ログは親記事である「ラインの呼称と認知」に準じます。  


アトミックタンジェリン/Atomic Tangerine

Sasobek Reptilesより出典 - 2011年の個体(本家繁殖個体ではない)

作出者:Texas Lizard Connection - Scott Coltharp氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

現在、本ラインについては誤った認知が広がっており注意が必要です。

多くのサイトにおいてアトミックタンジェリンの作出者はA&M Geckosであると解説が行われますが、これは誤りです。

海外のフォーラム等で"Atomic"の名前が出現し始めたのは2011年頃であり、A&M Geckosは2009年に廃業を宣言し保有個体の殆どを放出しています。2009年迄に公開されていた同社によるラインの中に"Atomic"の呼称を確認出来ない点も含めて、同社が作出したと考えるには時系列が符合しません。

正確にはTexas Lizard Connection(現在の屋号はAustin Reptile Connection)のScott Coltharp氏が作出者です。

アトミックタンジェリンはA&M Geckosによるタンジェリン、TUGによるタンジェリン、Albey's "Too Cool" Reptilesによるタンジェリン、Masterpiece Geckosによるタンジェリンを用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

Highwoods Exoticsより出典 - 2012年のAtomic Rainの個体(Texas Lizard Connectionによる販売個体)

本家Texas Lizard Connectionによりエクリプス、ベルアルビノ、レインウォーターアルビノ、W&Yが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。

その事から、意図せず上記のベースモルフを含んでいる可能性を留意する必要があります。

Source1:A&M Geckosの廃業について

Source2:Atomic Tangerineについて


アフガンタンジェリン/Afghan Tangerine

Ultimate Geckosより出典 - ラインスタートから3世代目の個体(2012年)

作出者:Ultimate Geckos - Mateusz Hajdas氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

アフガンタンジェリンはアフガニクス(E. m. afghanicus)とタンジェリンの交配からスタートしたラインです。

尚、オリジナルとなったアフガニクスの写真は失われており、当時EUやUSにおいて現在流通するアフガニクスとは異なるヒョウモントカゲモドキが流通していた背景から、真のアフガニクスが組み込まれているかは不明です。

現在ではグリーンタンジェリンとの並行ラインである事が判明しており、その為に中間的な表現の個体が存在します。

Ultimate Geckosより出典 - 2016年のAfghan Tangerine Bell Albinoの個体

本家Ultimate Geckosによりエクリプス、トレンパーアルビノ、ベルアルビノ、マックスノー、W&Yが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。

その事から、意図せず上記のベースモルフを含んでいる可能性を留意する必要があります。


インフェルノ/Inferno

Luxurious Leopardsより出典 - 2012年の個体

作出者:Luxurious Leopards - Pat Kline氏 / 2000年頃

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

インフェルノはHISSによるタンジェリン、TUGによるタンジェリン、Albey's "Too Cool" Reptilesによるタンジェリンを用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

Luxurious Leopardsより出典 - 2012年のInferno Stripe Rainwater Albinoの個体

本家Luxurious Leopardsによりエクリプス、トレンパーアルビノ、レインウォーターアルビノ、TUGスノー(GEMスノー)、タンジェロ、レッドストライプが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。

その事から、意図せず上記のベースモルフやラインを含んでいる可能性を留意する必要があります。

既に本家が廃業し純粋な血統は殆ど失われており、本物の入手経路は限られます。

Source1:Infernoについて


エクストリームタンジェリン/Extreme Tangerine

Anthony Caponetto Reptilesより出典より出典 - 2008年の個体

作出者: Anthony Caponetto Reptiles(ACReptiles) - Anthony Caponetto氏 / 2008年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

Anthony Caponetto Reptilesより出典 - 2007年の"Rocket"

エクストリームタンジェリンは"Rocket"と名付けられたTangerine Tornadoのオスを中心としてスタートしたラインです。

本ラインはTangerine Tornado, Electric Tangerine, Hot Gecko Tangerineを用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

念の為に記載しますが、"エクストリーム"という呼称は海外ブリーダーにより特に美しい特定の個体に対して用いられる事の多い表記です。 

その為、ライン名を示す場合の"Extreme Tangerine"と、特定の個体を示す場合の"Extreme Tangerine"が存在し、呼称の被りが発生しています。

Anthony Caponetto Reptilesより出典 - 2009年のAlbino Extreme Tangerineの個体(Tremper Albino)

本家Anthony Caponetto Reptilesによりトレンパーアルビノが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。("Rocket"が意図せずヘテロ トレンパーアルビノであった事から、結果としてAlbino Extreme Tangerineが誕生します。)

その事から、意図せず上記のベースモルフを含んでいる可能性を留意する必要があります。

既に本家はレオパードゲッコーから撤退しており、本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。

Sourece1:Extreme Tangerineについて


エレクトリックタンジェリン/Electric Tangerine

H.I.S.Sより出典 - 2004年の"Electra"

作出者:H.I.S.S - Kelli Hammack氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

エレクトリックタンジェリンは"Electra"と名付けられたメスからスタートしたラインです。

H.I.S.Sより出典 - 2005年の"Roxy"

"Electra"は"Roxy"と名付けられたメスから誕生しました。この"Roxy"はNieves Tangerine若しくはNieves TangerineとAlbey line Tangerineのクロス個体です。

Kelli Hammack氏による"Roxy"の紹介の中で、Nieves Tangerineであると記述する場合と、Nieves Tangerine×Albey line Tangerineであると記述する場合があり、詳細な構成については不明です。

既に本家が廃業し純粋な血統は殆ど失われており、本物の入手経路は限られます。

以下、H.I.S.Sによる解説
Roxy紹介時の記述
"Here's Roxy (so foxy), she's a Nieves Tang I hatched in 2001."
いくつかの個体を紹介した際の記述
"Patternless Stripe Bell, Super Raptor, Fascio cross, Radar, Another Radar, and two Roxy (Nieves x Albey) x Electric Tangs!"

OGタンジェリン(OGタング)/OG Tangerine(OG Tang)

Lecko my Geckoより出典 - 2019年の個体

作出者:Lecko my Gecko - Nick Puppo氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

OG TangerineとはOrange and Green Tangerineの略称です。

国内では「オレンジグリーンタンジェリン」の呼称で流通する事が一般的です。

OGタンジェリンは発展の最中にあり、現在進行形で他のラインの組み込みが行われています。

確認出来る範囲で2019年にScaled ArtによるMandarin/Blood cross、2020年にRamsey ReptilesによるBlood/Pacific GreenがOGタンジェリンへと組み込まれており、2018年以前の個体群とは血統の構成内容が異なります。

Lecko my Geckoより出典 - 2020年のOG Sunglowの個体

本家Lecko my GeckoによりTremper Albinoが組み込まれた個体を確認する事が出来、これらの個体はOG Sunglowと表記されます。

その事から、意図せず上記のベースモルフを含んでいる可能性を留意する必要があります。

Source1:OG Tangerineについて


グルメローデントライン/Gourmet Rodent line

Gourmet Rodentより出展 - 2015年の個体

作出者:The Gourmet Rodent - Bill and Marcia Brant夫妻 / 1990年代

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

最初期のタンジェリンの一つであり、古くはBill’s Hypo Tangerineと呼称されました。

最初期のSHTCT群であるRay Hine’s HypoやThe Urban Gecko line Hypo(後のTangerine Tornado)に組み込まれており、現在流通する多くのラインへ血統的な影響を与えていると考えられています。

本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。

Source1:Gourmet Rodent lineが多くのタンジェリンに含まれる記述(Tangerineの項)


ゲッコージェネティクスタンジェリン/Gecko Genetics Tangerine

GeckoBoaより出典 - 2012年の個体

作出者:Gecko Genetics(thebestgeckos.com) - Jason Haygood氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

本ラインの呼称については、Jason Haygood氏により"Gecko Genetics Tangerine"というライン名が与えられた訳ではありません。

Jason Haygood氏によりリリースされたタンジェリンが突出して美しく、購入者がGecko Geneticsによるタンジェリンであると区別する為に"Gecko Genetics Tangerine"等と表記した事が始まりです。

Jason Haygood氏より出典 - 2006年のElectric Tangerineの個体

Gecko Genetics Tangerine(以下、GG Tangと略)はエレクトリックタンジェリンのオス(上の写真)、TUGのタンジェリンのオスの他、多くのタンジェリンを用いて作出されています。

又、ベースモルフであるNDBEが発生したラインとしても有名です。

近年注目を集めつつあるタンジェリンの一つですが、本ラインの純粋な血統の個体についてはJason Haygood氏より販売されたオスが2匹現存するのみです。

この内1匹を所有するGeckoboaにより、子孫らが"Gecko Genetics line Tangerine"と呼称される事から、純粋な血統が現存していると誤解される場合がありますが、同社によるラインはあくまでもGG Tangを用いたクロス血統です。

又、もう1匹を所有するDesigner Geckosによる子孫らは"Mandarine Tangerine"として派生しています。

既に本家は廃業しており、本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。

Source1:Gecko Genetics Tangerineについて

Tangerines are one of the most popular Leopard Gecko morphs, and one of the most important to any breeding program. There are a lot of "tangerines" out there, but only a few are truly Tangerine. Through selective breeding, we are producing Tangerines that really are worthy of their name. Sunglows are the albino version of the Tangerines, and we are working with both the Bell and Tremper varieties.

サンバーストタンジェリン/Sunburst Tangerine

Geckos Etc. Herpetocultureより出典 - 2015年の個体

作出者:Geckos Etc. Herpetoculture - Steve Sykes氏 / 2002年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

サンバーストタンジェリンは2001年にSteve Sykes氏が入手したGourmet Rodent line Tangerineを起源とし、多くのSHTCTと異なり均一な体色ではなく、斑の入ったオレンジ色や黄色、緑色を表現する事が特徴であると解説されます。

発表時にはノンヘテロのラインである事がインフォメーションにて強調されましたが、現在の販売個体を見る限りではエニグマやW&Yを含む個体を確認する事が出来ます。

その為、Geckos Etc. HerpetocultureのHP上にてID付きで販売されるノンヘテロが保証されたSunburst Tangerineと、国内へ大量輸入されるID無しのSunburst Tangerineのヘテロ状況について、同じ信用度で考えると痛い目を見る可能性があります。

Source1:Sunburst Tangerineについて1

Source2:Sunburst Tangerineについて2


G63プロジェクト/G63 Project

Ohio Geckoより出典 - 2011年の"Apollo"と"Ruby"の子供

作出者:Ohio Gecko - Thad Unkefer氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

多くの個体がポッシブルヘテロエクリプス、トレンパーアルビノである事が判明しています。

G63プロジェクトは、"Apollo"と名付けられたGiant SHTCT Baldy het RAPTORの個体と"Ruby"と名付けられたSHT Baldyの個体を用いてスタートしたラインです。

初期の個体を見る限りではエニグマやW&Yを用いずに独特の模様を表現する事が特徴であったと伺えますが、後期の個体は他の多くのタンジェリンのラインと同じくSHTCT化が進められています。

Ohio Geckoより出典 - 2014年のG63 × Blood ph RAPTOR の個体

本家Ohio GeckoによりBlood, ClownGが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。

その事から、意図せず上記のラインを含んでいる可能性を留意する必要があります。

既に本家は廃業しており、本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。

Source1:G63 Projectについて


タンジェリントルネード/Tangerine Tornado

The Urban Geckoより出典 - 2011年の個体

作出者:The Urban Gecko(TUG) - Craig Stewart氏 / 2003年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

一部の個体がポッシブルヘテロエクリプス、トレンパーアルビノである事が判明しています。

又、TUG社の販売するレオパについては古くから表記にないベースモルフの混入報告も多く、その他のベースモルフが含まれる可能性についても十分に検討する必要があります。

Tangerine Tornadoは、The Urban GeckoによるSHTCT群の中で、特に赤い個体群を選別交配したラインであると解説されます。

同社のSHTCT群は黎明期における最初期のラインの一つであり、同じく最初期のラインであるGourmet Rodent lineが含まれる事が判明しています。

その為、本ラインの古い構成要素の一つとしてもGourmet Rodent lineが含まれます。

Source1:Tangerine Tornadoについて


タンゴクラッシュタンジェリン/Tango Crush Tangerine

Gecko Daddyより出典 - 2018年の個体

作出者:Gecko Daddy - Brian, Chris and Kevin Hansbrow親子 / 2006年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

多くの個体がポッシブルヘテロNDBEである事が判明しています。

タンゴクラッシュタンジェリンはBlood,Tangerine Tornado, Torrid Tangerine, Pacific Green, Electric Tangerine, Geckos Etc. Herpetocultureによるタンジェリン等を用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

Source1:Tango Crush Tangerineについて1

Source2:Tango Crush Tangerineについて2


チリレッド

作出者:コーラルピクタス湘南 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

チリレッドは国産タンジェリンとして国内での認知度が高いタンジェリンでありますが、本家コーラルピクタス湘南により販売された個体数はごく僅かです。

その為、純粋なチリレッドの確証がある写真を見つけられませんでした。

誠文堂新光社より出版される「ヒョウモントカゲモドキ品種図鑑」にて、本家より提供された写真が掲載されておりますので、気になる方は購入して確認下さい。

掲載される写真を見る限りでは、表現は現在のSHTCTそのものです。

既に本家は廃業しており、国内で現存が確認出来た純粋な血統の個体は全てメス個体である事から、血統維持が不可能な状態にあります。

誠文堂新光社:ヒョウモントカゲモドキ品種図鑑


トリッドタンジェリン/Torrid Tangerine

Albey's "Too cool" Reptilesより出典 - 2008年の個体

作出者:Albey's "Too cool" Reptiles - Albey Scholl氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

トリッドタンジェリンはGourmet Rodent line, Rich and Connie Zuchowski夫婦によるタンジェリン, Ray Hine’s Hypo, Ray Hine's CT等を用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

トリッドタンジェリンの定義は他のラインと異なり、血統にありません。

Albey Scholl氏によるタンジェリン群の中で、アダルトサイズにおいても深いオレンジから赤色を維持し、キャロットテールである個体のみに"Torrid Tangerine"の呼称が冠されます。(この基準を満たさない個体は"Tangerine"として販売されます。)

この理由は、体色やその他不必要な表現の変化がない事を保証する為であると解説されます。

つまり、血統的に純粋な個体であったとしても"Torrid Tangerine"の呼称を定義するのはAlbey Scholl氏による判断であり、二次コピーは不可能な仕組みになっています。

その為、現存する純粋な個体群は"Albey line Tangerine"や"Torrid line Tangerine"等と呼称され、Torrid Tangerineの呼称は使用されません。

Source1:Torrid Tangerineについて

以下、Albey Scholl氏とDan Lubinsky氏による会話内での、Albey Scholl氏のSHTCTについての解説
"I always bought a few Females from Connie for the clean look and a male or two from Bill and Marcia for the rich orange coloration. I never bought from any one else until Ray Hine introduced his Carrot-tails, which like you said originated from a wild caught Hypo and Bill’s Hypo Tangerines."

ニーヴスタンジェリン/Nievs Tangerine

K&N Reptilesより出典 - 2013年の個体(本家繁殖個体ではない)

作出者:David Nieves氏 / 1990年代

タンジェリンのグループに含まれるラインで、最初期のタンジェリンの一つです。

同時期に存在したタンジェリン群と異なり、あまりハイポメラニスティック化が進んでいなかった事が特徴の一つです。

既に本家は廃業しており、本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。

Source1:Nieves Tangerineについて1

Source2:Nieves Tangerineについて2


パープルヘッドタンジェリン/Purple Head Tangerine

GeckoBoaより出典 - 2014年の個体

作出者:GeckoBoa - John Scarbrough氏 / 2010年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

パープルヘッドタンジェリンはPacific green, Sykes Emerine, Gecko Genetics Tangerine, Bloodを用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

主流のタンジェリン群の多くがSHTCT化される中で、バンド状に色が抜け、ピグメントを残しながら強いオレンジ色を表現する個体が存在する事が特徴の一つです。

GeckoBoaより出典 - 2012年の個体

ベビー時に紫色を表現する個体が存在し、この特徴についてJohn Scarbrough氏とMatt Baronak氏の間で行われた会話中に登場した"Purple Head"というニックネームが本ライン名の由来です。

尚、前述の特徴とこの特徴については、必ずしもライン内の全ての個体に当てはまるものではありません。

Source1:Purple Head Tangerineについて


BWFサンバーン(Big West Farm サンバーン)/BWF Sunburn

SBFより出典 - 2019年の個体(Big West Farmによる販売個体)

作出者:Big West Farm / 2011年頃

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

エクストリームサンバーンとも呼称されます。

BWFサンバーンはUSブリーダーにより"Sunburn"の商品名で販売された個体と、BWFが既に選抜交配を行っていたタンジェリンを用いて選抜交配を行ったラインであると解説されます。

この際使用されたBWFのタンジェリンにBlood Hypo het RAPTORが用いられていた事から、ポッシブルヘテロエクリプス、トレンパーアルビノである事が判明しています。

準備中…

より出典 - 年のジェイドタンジェリンと呼称される個体

尚、本ラインの中で緑色の発色が強い個体について”ジェイドタンジェリン”と呼称され爬虫類倶楽部にて販売が行われましたが、血統は完全にBWFサンバーンであり、新たに選抜交配を行った結果ではありません。

その為、ジェイドタンジェリンについては商品名程度に捉えておく方が無難と考えます。

既に本家は廃業し純粋な血統は殆ど失われており、本物の入手経路は限られます。


ファイアフォックス/FireFox

LeopardGecko.comより出典 - 2007年の個体

作出者:LeopardGecko.com - Ron Tremper / 2007年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

同一ライン内の個体が多様な表現をする事が特徴であると解説されます。

本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。

以下、Ron Tremper氏による解説
"The FIREFOX is an enhanced fancy designer Hypo Tangerine, Note the two shades of orange saddles. The lavender is an added bonus.
The FIREFOX comes in baldy, banded, striped, jungle patterns, as well as, carrot-tail. And some have black or orange rings on the toes!!"
"I want to take the genetics to one more season of refinement to enhance the lavender color in the adults.
The Hypo Tangerine has been taken to a whole new level - THE FIREFOX !!
(note: this has no emerine in it.)"

ブラッド/Blood

JMG Reptileより出典 - 2008年の個体

作出者:JMG Reptile - Jeff Galewood Sr. and Jeff Galewood Jr.親子 / 2002年

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

ブラッドはJMG Reptileが所有していた体は赤色に近い表現をし、頭部はオレンジ色を表現するタンジェリン群が始まりであると解説されます。

その後選別交配が行われる中で、ブラッドはハイポメラニスティック化がなされ完成します。

JMG Reptileより出典 - 2011年のBlood Bellの個体

本家JMG Reptileによりトレンパーアルビノ、ベルアルビノ、エクリプス、エメリンが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。

その事から、意図せず上記のベースモルフやラインを含んでいる可能性を留意する必要があります。

世界的に流通量の多いラインではありますが、純粋な血統の個体は殆ど流通しておらず、多くの流通個体は二次コピー以下の他の血統のタンジェリンとのクロス個体です。

以下、JMG Reptileによる解説
Blood Hypo and Tangerines
We have been working on our own line of tangerine leopard geckos since 2002. When we started this project we focused on breeding tangerines that had really deep orange colored bodies with a near red tint to them. Most of these unique tangerines had minimal amounts of orange on their heads contrasted against bodies filled with intense color. Through years of line breeding these one of a kind tangerines, we have finally obtained our goal of producing nearly red hypo tangerines, the best on the leopard gecko market. Not only are they bursting with deep orange and have shades of red but they don't resemble any other line of tangerines that are out there.
Recently, we started to breed some of our new line of tangerines to our bell albinos and tremper albinos and we will soon be offering tremper albinos and bell albinos from our blood hypo blood line. We will be releasing the first blood hypo's in 2008. We will also have regular tangerines for sale also.
Take a look at some of our blood hypo breeders and you will see why they are so unique! These hold their color even into adulthood - the Blood Hypo featured above is two years old! (Born in 2006, photo taken in winter 2008).

ホットゲッコータンジェリン/Hot Gecko Tangerine

Hot Geckoより出典 - 2006年の個体

作出者:Hot Gecko - Dan Lubinsky氏 / 1995年頃

タンジェリンのグループに含まれるラインで、最初期のタンジェリンの一つです。

ホットゲッコータンジェリンはRon Hatcher氏によるややオレンジがかった個体のペアを始まりとして、選別交配が行われたラインであると解説されます。

本家Hot Geckoによって作出されたFirewaterの作出に用いられたタンジェリンとして有名であり、Firewaterがラインとして確立された頃には並行ラインとなった事が確認出来ます。

これらの背景から現存するHot Gecko Tangerineはポッシブルヘテロ レインウォーターアルビノの状態にあり、レインウォーターアルビノを表現した際にはファイアウォーターと表記されます。

既に本家は廃業し純粋な血統は殆ど失われており、本物の入手経路は限られます。

Source1:Hot Gecko Tangerineについて


マンダリンタンジェリン/Mandarin Tangerine

Designer Geckosより出典 - 2014年の"Mandarin"

作出者:Designer Geckos - Ray Roehner氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

多くの個体がポッシブルヘテロNDBEである事が判明しています。

Designer Geckosより出典 - 2010年の"Jason"

マンダリンタンジェリンは"Jason"と名付けられたGecko Genetics line Tangerineの個体と、Designer Geckosによるタンジェリンを用いて選別交配されたタンジェリンの中の"Mandarin"と名付けられた個体から始まるラインであると解説されます。

本ラインは典型的なSHTCTそのものであり、ライン作成に用いられたGecko Genetics line Tangerineと表現の差別化が出来ていない事から、Jason Haygood氏によるGecko Genetics Tangerineを再ブランド化しただけのラインであると揶揄される場合があります。

しかしながらレオパードゲッコーのラインにおいて、名前は違うものの表現の差別化が出来ていないという例は珍しくなく、特定のブリーダーによる特定の血統を示すという意味で本ラインの呼称は十分に有効であると言えます。

世界的に流通量の多いラインではありますが、純粋な血統の個体は殆ど流通しておらず、多くの流通個体は二次コピー以下の他の血統とのクロス個体です。

既に本家が廃業し純粋な血統は殆ど失われており、本物の入手経路は限られます。

以下、Designer Geckosによる解説1
"Mandarin has great coloration and is huge and very robust, as are his babies, especially his sons. He is a combo from many top Tang lines. His father, Jason, is also stunning and big but we have chosen to use Mandarin for all breedings now. "
以下、Designer Geckosによる解説2
"Mandarin is a stunning brilliant orange Tangerine from our own Designer Geckos line. His amazing coloration and high percentage of very bright carrot tail, combined with a high level of intelligence and sweet personality make him one of the best 5 star Tangerines in the world. He is being bred to several of our Designer lines, so be on the lookout for some really amazing orange geckos coming from this beautiful gecko."

●ライラックプロジェクト/Lilac Projec

Area49 Geckosより出典 - 2021年の個体

作出者:Area49 Geckos - Julian Müller氏 / 不明

タンジェリンのグループに含まれるラインです。

多くの個体がポッシブルヘテロトレンパーアルビノである事が判明しています。

ライラックプロジェクトはBlood等を用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。

パープルヘッドタンジェリンを発端とした、バンド状に色が抜け、ピグメントを残しながら強いオレンジ色を残す表現を目指すラインの一つです。


以上、タンジェリンについて


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