Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Healer Ken W.

僕がその優しさに恩義を感じている同級生B君。

2016.10.07 21:51


大学の時私は成績が良かった。

 

出来れば主席で卒業したいと思っていた。

 

しかし、3年生の終わりに考えは変わった。

 

考えが変わるきっかけは、二人の同級生が関係している。

 

3年生の終わりに父の病気のために、私は休学をした。

 

3年間同じクラスの者たちと一緒に過ごしてきて、彼らと別れるのは寂しかった。

 

しかし治療費や病院への送り迎えがあるので止むを得ない。

 

私は仕事で得たいくらかの収入を仕送りした。

 

そして嫁を帰らせ、父の送り迎えをしてもらった。

 

A君は成績優秀でクラスのリーダー的存在。

 

やはり主席を狙って勉強に励んでいた。(と思う)

 

一方B君は、成績は決して良くはない。いつも低空飛行。

 

それも仕方ない。

 

彼は学校が終わって、そのまま宅配の仕分けのバイトを朝までやっていたからだ。

 

週に4日。

 

朝まで働きそのまま家に帰らず、授業が始まるまでの約1時間学校近くの公園のベンチで眠る程度。

 

彼が昼食を食べてるところを私は見たことがない。

 

ときどき学校で裸になり身体をタオルで拭いていた。

 

クラスで一番お金に困っていたと思う。

 

私が、休学をすると知って、A君はこう言いました。

 

まさかこの競争から「けんじさん」が脱落するとは・・・

 

B君はまったく違いました。

 

外来から戻ってきた私は、机の上に乱雑においた私の服の下に封筒があるのに気づきました。

 

B君からでした。

 

封筒には3000円とメモが入っていました。

 

帰りの電車で弁当でも食べてください。

 

すごく嬉しかったです。


 

その時に、主席なんてどうでも良くなりました。

 

治療家として必要なものは、主席じゃないと思いました。

 

Bくんありがとう。

 

でも・・・あの3000円は使えなかったよ。