Kowa Kallo 35E

2021.02.06 00:22

製薬会社興和の光学機器部門が製造していたカメラ。

タキシード着てるみたいなデザインがすごくいいです。

サイズ感やシャッタースピード、レンズもスタンダードでとても使いやすい。

残念な点は、鏡胴のメッキが剥がれやすい所くらいです。

不具合箇所

・スローが粘る

・レンズ、ファインダーの汚れ。

・ヘリコイドが重い

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軍艦を開ける
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リワインドノブを止めている小さなネジを外します。

下のカニ目を外します。

ワインドノブのメッキされたカニ目を外します。ここのカニ目は逆ネジ。

これで軍艦は外れます。

固くはめ込まれているので、アイレット付近の隙間などにドライバーを差し込み持ち上げて外します。

軍艦内部真ん中にレンジファインダーがあります。

金属の蓋を剥がし、ネジ2箇所でファインダー部分が外れます。

ネジで外れるガラスは外して、ファインダーガラスを清掃します。

これで視界はクリアになりました。

フィルターリング部分を指で回すと、前玉が外れます。

半月状のカニ目を半周回してから、リングを少し回し切り欠きに合わせて外します。

シャッターカバーを外すとシャッター内部が見えます。

スローの粘りを取るため、ネジ2箇所とスプリングでスローガバナーを外します。エタノールにつけて汚れを取る。

シャッターをボディから分離していきます。

シャッター脇の革を少しはがし、ネジ4本を外します。

底板も干渉しているので、外します。ついでに底の巻き上げパーツも掃除しておく。

これでシャッターがボディから外れます。

シャッター裏の1番外側のカニ目を外すと、シャッターとヘリコイドが分離出来ます。シャッター裏の後玉も外して清掃。

ヘリコイドは外す前に、無限の位置で大体の印を付けておくと良いかも。

ヘリコイドを互い違いにねじり外します。

バラバラにできたら固着したグリスを綺麗に拭き取ります。

これでヘリコイドも軽くなりました。　

　　裏蓋ロックも軽くしたいので、外して掃除します。
　　革を剥がし、ネジ2本だけで外れます。

パーツを戻し、無限を調整して終わりです。

　無限を出す際、シャッターとレンズだけ先に戻します。
　ヘリコイドの無限の位置が大体合うようにねじ込み、フォーカスリングを仮止めします。

　巻き上げノブをはめてシャッターだけ切れるようにします。
　この状態で無限を調整してから、他のパーツを戻す。

　二重像がズレた場合はファインダー裏のネジを回し調整する。