「ちはやふる」のコトバ|立ち止まりは、種を埋めてるようなもの
人生はマラソン、じゃない。
人生はマラソンだ、なんてよく言われるけれど、ボクはそうは思わない。
ある程度一定のペースで走り続けるなんてことはなかなか難しいし、立ち止まることだってあるし、その時走っていた道をリタイアすることだってある。
だからボクは、人生は短距離走の連続だ、と捉えるようにしている。
(ボク自身が長距離走が苦手なことと、多少なりとも関係があるかもしれないけれど)
人生を続けていく中で、少なくとも資本主義社会においては何度も順位がつけられる。仕事によっては毎月のように順位が付けられ、またすぐ次のレースが始まる、なんてことだってたくさんあるだろう。
いつだっていい成績がおさめられればいいけれど、走るフォームを崩してしまったり、足を捻ってしまったり、なかなか思い通りにはいかない。そんな場面に何度も出くわすことになる。
でも逆にいえば、一度リタイアしたらおしまいのマラソンじゃないから、またレースに参加する機会は巡ってくる。全く同じレースではないから、できる限り後悔をしないようにはしたいけれど、仮に悔いが残るレースになってしまったとしても、挽回できる次のチャンスは少なからず訪れる。少し自分を見つめ直して、鍛えて、改めてチャレンジするチャンスだってきっとある。
そんなコトバがマンガ「ちはやふる」(講談社)に出てきた。
立ち止まりは、種を埋めてるようなもの
ちはやふるは「競技かるた」を舞台にしたマンガで、これは二人の子どもをもつ選手が現在のクイーンに挑戦をしているときのシーン。三人目を妊娠し、また産休・育休に入ってしまうことから、このままかるたを続けるべきか悩んでいる選手に対して、ベテランの読み手がかけたコトバだ。
立ち止まっている時間を無駄にしない
なかなかうまくいかなくて、足を止めてしまう。連続して行われる短距離走を、少し休憩する。そんなときは、誰にだって訪れると思う。
その立ち止まっている時間が、無駄になるか、それとも種を埋めていた時間にできるかは、その後の自分の動きにかかっていて。その時間で考えた事だったり、あるいは吹っ切れた事だったり、そういったものから何かを学び、次のレースに活かしていけばいい。
ただ、極端に言えば、これは「結果論」であるとも言える。
実際にその立ち止まっていた時間が役に立っていたかどうかは誰にもわからないこと。立ち止まらなかった場合の人生がどうなっていたかなんて、誰にもわかりはしないのだから。
だから、結果的に「あの時間があってよかった」って思えるような結果を出せばいいだけのこと、という言い方もできて。その立ち止まった時間に何を考えていようと、あるいは何も考えてなかろうと、後からの努力でしっかりと挽回できれば、無駄じゃなかったということはきっとできる。
なかなかうまくいかないときって、「無駄な時間を過ごしてるんじゃないか」とか色々考えてしまいがちだけれど、結果オーライにしちゃえばいい、っていうくらいの肩の軽さを持っておくことも大切なんじゃないかと思う。
種が育ち、花を咲かせるには時間がかかる
「種を埋める」という表現が見事だな、と感じるのは、立ち止まって、いろいろと考えて、その上で新しい一歩を踏み出したとしても、必ずしもすぐに結果がでるわけじゃない、ということだ。
まさに「種を埋めてる」段階。花を咲かせるうえでは欠かせない第一歩ではあるけれど、言い方を変えれば、まだ第一歩でしかない。
そこから絶えず肥料と日光と水をやり続けて初めて、芽が出て、つぼみがついて、花が咲くんだ。
だから、立ち止まった時間を取り戻そうと、変に焦る必要はないと思う。
「まだ種を埋めた段階なんだ」と自分を落ち着かせて、できること、必要なことを着々と進めていけばいい。
ただ、ちゃんと水やりや肥料をあげないと、種は芽を出さないことだってあるし、途中で枯れてしまうことだってある。焦る必要はないけれど、気を緩めていいわけじゃない。すぐに結果を求めていいわけじゃないけど、努力を怠っていいわけでもない。
先ほどの結果論といういい方にもつながるけれど、立ち止まりを「種を埋めた時間」としたいのなら、「花を咲かせるまで頑張り続ける覚悟」が求められるということも認識しておく必要がある。
人生は短距離の連続で、必ずしも常に結果が出せるわけではない。
でもちょっとやそっとくじけただけで、簡単にあきらめるわけにはいかないのが自分の人生だ。たとえうまくいかない期間が続いても、いつか「種を埋めてた時間」と言えるように、結果を出すための努力は惜しまないようにしたい。
ところで・・・
Ameba Owndに色んな機能が追加されたとのことで、若干ページをマイナーチェンジしてます。FacebookやTwitterなどのソーシャルボタンの設置や、関連リンクの表示など、待ってましたという機能ばかり。さっそく使ってみて、色々と試してみた結果がこの状態なんだけど、以前よりメディアっぽさみたいなものができている気がする。
ただ残念なのは、数字付きのソーシャルボタンにしたせいで、全然ソーシャルメディア上でシェアされたりしてないのがモロバレに。
ということで、この記事を良いと思ってくださったなら、下記の中からお持ちのメディアを選び、サクッとシェア等していただけると、とっても喜ぶのです。