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戦略を練るのはずる賢いことではない

2021.02.05 13:54

    



昨日、高校2年生の生徒との授業中、 彼女が、絞り出すように打ち明けてくれたこと。 




 「ものすごく頑張っているか?と言われれば、 いや、まだまだ頑張れると思う。

 だけど、頑張っていないわけではない。 さぼっているわけでもない。

 やっていないわけではなくて、毎日、 勉強をしているんです。 

 でも・・・・最近、すごく傷ついたことがあって。」 



私「どうしたの。」



 「・・・解いてみたんです。 今年の大学の共通試験。 今の実力でどのくらいかなって。


 で、国語はやっぱり出来てきていて、 あ、力が伸びているっていう確信できました。

 でも、英語が、自信があったんですよ。


 あったのに、まさか思ったよりも全然点数とれていなくて。 時間も足りなかったし。 

 ああああ、やっているのに、こんだけか。 

 こんだけしか点数とれないのか。と思ったら泣けてきて。

 これじゃ、1年後、志望校に出願できないじゃないか・・・って。」 




 怖いですよね。すごく、わかります。

 やっているのに、これだけ勉強をしているのに、 いざ、志望校の試験を解いてみると、

合格点に達していない。 苦しいですよね。



 勉強をしていなければ、すればいいと思える。 

 でも、やっているのに、「点数に表れない」 これはとても苦しいです。

 でも、このようなことは、どの子にもあります。


 努力は報われないのか! 


 いや、そうではありません。


 でも、自分が望むかたちでの報われ方ではない時もある。 


 人生、思い通りにいかないことがある。 努力しても、かなわないことがある。 


 それだけは、親であろうと、講師であろうと、 


 そして本人であろうと、どうしようもできない「余白の部分」が 人生には存在していて、
 私は、この「余白部分」とうまく向き合い、付き合うことが 大切だと思っています。


 いくら模試でいい判定がでていても、当日体調や、 問題との相性、

ケアレスミスなどで、合格が得られないこともある。 


 共通テストで、志望大学の出願さえ許されないことだってある。 




 あるんです。



 それは仕方がない。 あるもんはあるんだから。 


 だからこそ、「あり得る」ことを想定して、動くことはとても大事です。 


 受験校を決めるときも、そう。 

 学習計画をたてるときも、学習を実際に進めるときも、そう。


 受験の受け方だって、今は数多く存在します。 

 それらを根こそぎリサーチしていますか?


 常に自分の1番願っているものが手に入らいない可能性だってある。


 いや、その可能性は高い。低くはない。


 でも、それが手に入らなかったからといって、立ち止まっていてはいけない。


 そこで立ち止まるか、歩むかで人生は変えられるのだから。


 常に、リスクを考えたうえで、リサーチし、判断すること。

 選択肢を増やしておくことは大事です。


 そのうえで、一番欲しいものを手に入れるために 戦略的に動く、学ぶ、やれることをやりつくす。 でも、もしものためにも備えておく。 


 その生き方は、ずるいんじゃない。 生き抜く逞しさだと、私は思っています。