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マヤ

三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 47』

2021.02.06 23:00

「あ〜♪ララララララ…」




いきなり隆二がタンギングを始めた。




それは30秒ほど続いた。




聞き慣れた声が絶景に溶けていく。




ゆらゆらと雪が舞い始めたとともに歌が聞こえてきた。




-冬空に舞い散る花は 一瞬で手のひらに溶けて消え逝く-




その歌声に反応して、当たり前のように、とても自然に、俺が続いた。




-愛だけがあなたの愛が 消えない 春を待っても あなたは来ない-




冬は、空気も澄み渡り、なにもかもを鮮やかにする。




目に見える景色も、人の思いや情など目に見えないものも、

全てをクリアに浮き立たせる。




自分より先に旅立っていった、もう二度と逢うことの叶わない恋人への情念を、

冬空に淡く消えていく雪や、吐息に重ねて歌った切ないラブソング「冬空」




繋いだ手に力がこもる。




「今度さぁ…」




「うん」




「“冬恋”って歌、作ろうか?」




「どういう情景で描く?恋の始まり、それとも失恋、別れ…」




「そうだね、未来で結ばれる的な…」




「…それって」




それ以上言葉が出てこない。




“それってひょっとして、俺たちのことを歌った曲?”




-そうだよ。生まれ変わったら、結ばれたいね、臣-




-だから現世では俺、女性と結婚して子供作って育てる-




そんな答えが返ってきたら?




受けだの攻めだの、これからまだまだ二人で体験したい、分かち合いたい性の願望も、

全部が一瞬で吹き飛んで、




俺、きっと立ち直れなくなるよ。




…隆二。




つづく