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2021年 新潟・鉄道業界の変化『E4系 Maxとき号 今秋 引退』

2021.02.07 05:36

2021年は、新潟県の鉄道業界にとって、大きな変化がある1年になりそうだ。


① E4系 Maxとき号 引退

② えちごトキめき鉄道 えちご押上ひすい海岸駅 開業

③ 新潟駅 万代口駅舎解体・在来線全面高架化

④ らくらくトレイン村上・らくらくトレイン信越 廃止 


など、大まかではあるが、1年で様々な出来事がある。(予定含む)


その中でも「E4系 Maxとき号 引退」は、新潟県内だけの影響に止まらず、鉄道業界に影響を与えそうだ。

以前から、引退が叫ばれていた「E4系 Maxとき号」だが、昨年JR東日本より、2021年秋に運転を終了する予定と公式発表があった。

⚪︎車両の老朽化

⚪︎高速化問題

⚪︎バリアフリー化

など、様々な事情が引退の理由だ。


当初、上越新幹線には順次、北陸新幹線で運用されている「E7系」を導入し、E4系は2020年度中に廃止の計画だった。


しかし、2019年秋。台風19号による、長野新幹線車両センター(長野市)浸水被害の影響により、E7系が大量に廃車になった事に伴い、上越新幹線で運用を予定していたE7系を北陸新幹線に充当したのだ。


それに伴い、上越新幹線の車両不足を補うため、E4系の引退が延期され、現在に至る。


そして、今年3月13日のJRグループのダイヤ改正で、上越新幹線に新たにE7系が12本投入されるとの発表があり、E4系 Maxとき号の姿が減ってしまうのだ。


そして、今秋にはE7系を更に投入し、E4系の運転を終了する予定である。

「E4系 Maxとき号」といえば、先代のE1系に続き、オール2階建て新幹線「Max(Multi Amenity Express)」として、大量輸送を目的にデビューした新幹線だ。


平成9年(1997)に東北新幹線でデビューし、平成13年(2001)から上越新幹線でも運用が開始された。


その後、平成24年(2012) 東北新幹線での運用を終了し、その後現在に至るまで、主に上越新幹線のみで活躍していた。(※長野新幹線内でも、少々運用時期あり!)


8両+8両を繋げた、16両編成運用時の総定員は1634席と、高速列車の中では世界最大級である。


その圧倒的な姿は、鉄道ファンのみならず、子供達からも人気を集めている。

現在、上越新幹線の最高速度は240km/hとなっているが、今秋からE7系に統一する事で、大宮〜新潟間の最高速度を275km/hに引き上げる予定であり、7分程度の時間が短縮される。


また、今年3月13日のダイヤ改正より、大宮〜上野間においても、現行の最高速度110km/hを130km/hへ速度が向上され、1分時間が短縮し、今秋からは新潟〜東京間、合わせて8分程度の時間が短縮するのだ。


【現在の上越新幹線 最速列車】

(上り) とき312号 新潟駅 9時04分発 ▶︎ 東京駅 10時43分着 → 所要時間 1時間39分

(下り) とき311号 東京駅 9時12分発 ▶︎ 新潟駅 10時49分着 → 所要時間 1時間37分


2つの列車共に、新潟⇄東京間の途中停車駅は「大宮駅」のみで、いわゆるノンストップ型。


もし、このままの停車駅で8分短縮すれば、最速1時間29分となり、利便性が増しそうだ。

「上越新幹線=Maxとき=新潟」というイメージが定着していた人も多いだろう。


そのイメージもあと半年‥。


残念ながら現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響により、移動自粛が求められ、簡単には移動が出来ない世の中である。


E4系引退の半年後、世の中はどうなっているか分からないが、移動自粛が緩和されている事を願うばかりである‥。


ラストランを迎える前に、最後の姿をこの目に焼き付けたい。