【HGUC】1/144 ゾック
▼キット情報
・1/144 HGUC MSM-10 ゾック
・発売日:2007年07月21日
HGUC 1/144 「ゾック」の制作レビューです。
ゾックはアニメ「機動戦士ガンダム」に登場する水陸両用MSで、地上編ラストの舞台である「ジャブロー」の入り口を見つけたジオン水泳部の親玉的な存在です。
ズゴックやゴッグを上回る巨体、前後対象の大きなクチバシ、明らかに歩行不可な脚など、一度見たら中々忘れられない強烈なビジュアルが特徴です。
「水陸両用、ジャンプ力もザクの数倍」だという彼の活躍をまだ知らない方は、是非ともアニメ本編で確かめてみてください。
現在、ガンダムチャンネルにMSの紹介動画があがっています。
キットの方はファーストガンダムに登場したMSの中では一番最後にHGUC化された機体 で
完全に成型色を再現したパーツ分け・1/144とは思えない重量感・内部フレーム構造等とても気合の入った作りで評価の高いキットとなっています。
半面、再販の機会が少ないようで、現時点(2021年)では一般的な量販店・通販などで入手するのは難しい部類です。
※今回のキットは模型仲間の知人が地方の模型店で奇跡的に残っていたものを購入してくれました、ありがとうございます!
ガンプラを再開してからずっとジオン水泳部のコレクションに加えたいと思っていたので
あまり大きな改造はせずシンプルに組み上げました。
- 制作
前述の通り、成型色のみで設定の色分けを再現している非常に優秀なキットのため部分塗装で仕上げました。
メインカラーの薄緑は成型色がイメージ通りの色合いだったのでこちらはそのまま使用し、内部フレームや関節として露出するグレーのパーツはシルバーで塗装して金属感を出すようにしました。
色分けが優秀な反面、前後対称のデザインのせいもあってか手足はほぼモナカ合わせのため、合わせ目は大量に発生します。
今回は特に目立つ頭部側面・肩部・脚部の合わせ目を処理しています。
また、本体はつや消し仕上げなのですが
- アイアンネイル(黄色部分)
- メガ粒子砲の砲門(ピンク色部分)
はそれぞれメタル系のカラーリングで塗装し、光沢で仕上げて質感を本体と大きく変えてみました。
各所に施したデカールと、局部的な質感変更で大柄な本体がなるべく間延びした印象にならないように工夫してみましたがどうでしょうか。
こちらは背面、設定上のデザインの差異はモノアイの有無のみです。
機体の各所に、ゾックの形式番号として「08」を貼っているつもりだったのですが、完成した数日後に正しい番号は「MSM-10」だと気づきました。
※08はゾゴックだそうです…^^;
他、素組だとせっかく造形されているモノアイレールと内部フレームが目立たないのが気になったので、内部フレームとモノアイレールの塗り分けを行いました。
↓写真のようにパーツ自体も分かれていて塗装も簡単なため、モノアイレール部分を黒で塗るのはおすすめの塗装です。(キットでは同一のグレー)
▼上記の塗装でモノアイがしっかりと目立つようになります
キットだと更にこの上からペット素材で透明感のあるモノアイカバーを被せるのですが、微妙にスモークが掛かってるのでモノアイがほとんど見えなくなってしまうのと
謎の目盛りディテールがイマイチカッコよくないので個人体にはこのパーツはない方がいいと思います。
(今回の紹介レビューでもオミットしています)
- 以下、適当に何枚か
ほぼ固定モデルのような感じかと思っていたのですが
肘が180度動くのと、腰がボールジョイントなので上半身はけっこう動きます。
爪も可動箇所が多いのため、物を掴んだりもできます。
■メガ粒子砲、一斉射撃!
■圧倒的サイズ感
■巡航形態を再現
まあ、寝かせただけなんですが
連邦vsジオンだと、この状態じゃないとサブ射撃が敵の方向に飛んでいかないんですよね…
ちょっとわかりにくいのですが、赤枠の部分のパーツが外れて専用のジョイントパーツを接続することができ、このジョイントパーツと3mm軸のフライングベースを組み合わせることで、巡航形態でのディスプレイが可能となっています。
(とはいえ、取り外しの際にパーツにけっこう負荷がかかるので塗装ユーザーさんはオミットするギミックになります・・・)
■ジャブロー地下でガンダムと対決!
「ボラスキニフ、援護を頼む!」
▼余談
かなりのゾックマニアの方が企画したのであろう、非常に愛にあふれたキットでした。
不満点と言えばモノアイシールドくらいのもので、作り込むもよし、素組でブンドドするも良しの間違いなく万人にお勧めできる完成度を誇ります。
やはりネックなのは入手難易度で、現在通販からは完全に姿を消してるので見かけたら即ゲットしたいキットですね。MGも出ないだろうし…
自分も再販がかかったら是非もう一度作りたいと思います。
次回は、HGUCハイゴッグが完成したのでその記事になると思います。
それではまた