自宅療養者の支援(代表質問より)
新型コロナウイルスにより、自宅療養中の方が亡くなる事態が発生しています。また、千葉県でもコロナ専用病床が不足する中、自宅待機者や自宅療養者が4,000名を超えています(2月5日現在)。
病床確保やホテルの確保を進め、自宅療養者等を極力減らしていくことはもちろんですが、県として自宅療養者等へのサポート体制の強化が必要です。
自宅療養等では、感染拡大を防ぐ生活が求められます。同居家族への配慮や食事の確保など、困難な生活が続きます。そして、とくに容体の急変や重症化への対応が重要です。
病院のように、すぐに治療を受けられない自宅療養者等を、どう守るのかが大きな課題となっており、限られた人員の中で、感染拡大を防ぎながらの対応 という、難しいかじ取りが求められます。
そのような中、血中酸素計であるパルスオキシメーターが注目されています。パルスオキシメーターは、クリップ状の装置を指先に挟んで使用する装置で、採血せずに動脈血の酸素飽和度と、脈拍数を測定できるため、わが会派が昨年4月に提出した新型コロナウイルス対策に関する要望書の中でも、その配備を求めていました。
パルスオキシメーターはコロナ感染者の重症度の判定に有効であり、パルスオキシメーターを活用することで、早期に容体の変化を知ることができれば、いち早く処置につなげることも可能となります。
そこで、現在、自宅療養者等や同居者に対して行っている支援と、自宅療養者等に対するパルスオキシメーターの配備状況について質問しました。
公明党ホームページより
自宅療養者等への支援は?
自宅で療養する方に対しては、保健所が毎日健康状態の確認を行っており、スマートフォンのアプリ(LINE)を活用した健康観察を、2月5日より開始したとのことです。
重症化リスクが高い方については、保健所長の判断で、パルスオキシメーターの貸し出しを行っているほか、療養者が外出することなく食事をとることができるよう、希望する方を対象に、ごはんパックやレトルト食品などを7日分、ご自宅に配送する配送サービスを実施しています。
また、同居の方については、基本的に濃厚接触者にあたるため、感染防止のための留意事項をお伝えして相談に応じるほか、症状が出た場合は、速やかに保健所に連絡をするよう案内しています。
※ごはんパック、レトルト食品、缶詰、スープ、飲料、ビタミンゼリー等
※※配達までの流れ:自宅療養とされた者に対し、保健所からサービスの案内を行い、希望者から対策本部在宅療養班へ電話申込みしていただきます。その後、在宅療養班から配送業者に発注し、当業者から希望者へ配達します。
パルスオキシメーターの配備状況は?
現在、県では、1,000台を確保し、高齢者や基礎疾患がある方など、重症化リスクの高い方に対して、保健所長が必要性を判断の上、貸し出しを行っており、さらに、2月中旬までには、2,000台を追加で確保できる見込みとなっています。
感染拡大の状況等を踏まえ、必要な数量を確保し、引き続き自宅療養者等に対するパルスオキシメーターの活用拡大を図るとのことでした。