カタログ本比較『赤川次郎の幽霊列車』
ゲームソフトのカタログ本というと、ファミコン初期には徳間書店の『ファミリーコンピュータ大図鑑』とケイブンシャの『ファミリーコンピュータ大百科』というシリーズが発売されていました。
それぞれ、当時としては新作のタイトルを紹介している本で、特にカタログ本を意識したつくりではなかったためか、ファミコン雑誌が隆盛を極めると自然と淘汰されていきました。
本格的なカタログ本というと、1992年にアスキーが発売した「ゲーム年監」あたりが最初だと思われます。
『ゲーム年鑑 1983-1986[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1987[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1988[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1989[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1990 上巻[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1990 下巻[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1991上巻[アスキームック]』(Amazon)
『ゲーム年鑑 1991下巻[アスキームック]』(Amazon)
当時はまだ、初のメジャーゲーム機のファミリーコンピュータの代替わりが終わっていなかったため、ハードを網羅したカタログ本は存在せず……、いや、実際にはハードごとの本も多少は発売されていたのですが、まだハードが末期になっていない以上、全てのソフトを収録するような本は、当然ながら作れませんでした。
それゆえに年代に切り分けるのは正解だったというところですが、その一方で、全てをまとめてしまうような辞典的な本が登場し、こちらは2011年まで不定期に発売され続けました。
『全件検索可能CD-ROMデータベース付き 超絶大技林 2011年秋完全全機種版 単行本(ソフトカバー) – 2011/7/30』(Amazon)
辞典的な本は情報こそたくさん掲載されているモノの、一つ一つの文章をよく見ると、結構怪しい文面が多かったりします。
あと、写真が一切ないのが寂しいですよね。
続いて、ファミリーコンピュータの対応タイトルがなくなる1994年以降、ゲーム機ごとのカタログ本が作られる機会が増えていき、エミュレーター系の本を含めていろいろな本が発売されているのですが、まっとうなカタログ本として1つの形を作ったのがファミ・コンプリートではないでしょうか。
『ファミ・コンプリート 単行本 – 2003/11/5』(Amazon)
2010年代後半になると、ファミコンに限らずカタログ本が多数つくられるようになり、その双璧となるのが「コンプリートガイド」シリーズと「パーフェクトカタログ」シリーズになります。
『ファミコンコンプリートガイド 単行本(ソフトカバー) – 2016/11/26』(Amazon)
『ファミコンコンプリートガイドデラックス 単行本(ソフトカバー) – 2019/9/21』(Amazon)
『ファミリーコンピュータパーフェクトカタログ (G-MOOK) ムック – 2019/12/26』(Amazon)
コンプリートガイドはそれぞれKindle本も発売されています。
『ファミコンコンプリートガイド Kindle版』(Amazon)
『ファミコンコンプリートガイドデラックス Kindle版』(Amazon)
というわけで、ざっくりとカタログ本の歴史を振り返ってみたのですが、それぞれのカタログ本ではゲームがどのように紹介されているのか、気になることも多いことでしょう。
ということで、動画で少しずつ比較をしていきます。
今回は
『赤川次郎の幽霊列車』(Amazon)
になります。
では、動画をどうぞ。