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M's tail

狂想曲〜カプリチオ〜

2016.10.10 18:50

君が手招きしている

「おいで」と優しく

笑うと目が消えそうになる笑顔で、

私を呼んでいる


神様は彼に気まぐれという才能を与えていた事を、いつもすっかり忘れる


理性や決意も吹き飛ばすその笑顔に、

なす術もなく支配され続けた


手招きされている場所が

例えこの世界の果てでも、

終わりなき地獄だったとしても、

拒むという選択肢は渡されていない


不幸が待っていても

従う事が使命だと…


その気まぐれを独占なんて出来ない

私が地獄に堕ちたとしても、

君は口笛を吹いてふらふらと歩ける、

そんな事も十分に分かっているのだ


神様、太刀打ちなんて大きな事は言いませんから、この痛みを柔らげる武器か術を与えてはくれませんか…?


気まぐれ男の口笛が脳内で鳴り響く