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藤田晋 invitational RTDリーグ

多井、驚異の5局連続和了!準決勝 第3節 1回戦レポート

2016.10.11 10:00

10/4(火)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第3節 1回戦の様子をお届けします。


対局者は、起家から順に

佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)

多井 隆晴(RMU)

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

準決勝後半戦のスタートとともに、現在ボーダーラインの4位にいる多井が、東2局のオヤ番で大爆発する。

きっかけは、この手順だった。

受け入れ効率だけなら打8p。

一方、多井は678の三色を追って打5pとする。ドラがないため三色に打点を求めた。

すると、次々巡にはまた選択。

イーペーコーを確定させる6mや、三色を確定させる7m8m落としもあるが、多井は打3mを選択していく。

これは、三色もイーペーコーも追うMAX打点の選択で、かつ変化の利く形であり、柔軟に状況に対応できる多井にマッチした選択のように見える。

結果は、佐々木のリーチに追いかけ、佐々木から6mで12000。狙い通り、見事に三色とイーペーコーを両方とも成就させた。


すると、1本場の流局を挟み、多井の連続和了が始まる。

【2本場】

ドラ雀頭の7700テンパイをダマテンにすると、すぐにドラをもう1枚引いて6mと雀頭を振り替え、佐々木から4pで12000。


【3本場】

前局のダマテンから一転して、絶好の6s9s待ちに替えてリーチすると、きっちりツモって1300オール。


【4本場】

次局にはまたダマテンにし、先制リーチ白鳥の現物待ちで佐々木から5800。


【5本場】

今度は再びリーチで、終盤に手詰まりとなった村上から南を捕えて7700。


【6本場】

最後は、またダマテンに構えてダブ東を白鳥からアガって3900。

驚異の5連続和了で、持ち点を8万点近くまで積んでしまった。

しかも、このリーチとダマテンのコンボが、対局者にとっては点数以上に精神負荷が大きい。これをやられると、すべてがアタリ牌に見えてくるものである。


しかし、これで終わらないのが強者集いしRTDマンスリーリーグ。

ここから村上が多井を追う。

まずは4000オールで反撃。


すると、次局には、薄い5s8sでも白鳥のリーチにきっちり追いかけて2600オールを決めた。


南1局ではこのアガリ。

リーヅモ南ドラ3で3000・6000。ついに多井を射程圏内に捉える。


すると、南3局のオヤ番で先制リーチ。

ここにイーシャンテンの白鳥が一発で8pをツモ切ると、ウラが3枚乗って12000。

なんと多井と並んでしまった。


しかし、多井としても当然すんなりやられるわけにはいかない。

これで尻に火が付いた多井が、仕掛けとリーチで積極的に前に出て、残り2局をきっちり捌き、辛くも逃げ切った。

大トップながら、MAX時より2万点ほど失ってこの苦々しい表情の多井。

「なかなか前に出られなかった」と悔しさをにじませた。

村上も大きな2着でポイントを伸ばし、多井・村上が決勝進出に向け、下位を引き離している。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(準決勝最終節):10月29日(土) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて