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電通新入社員自殺の件から、過労死白書を読んで調べた残業やストレスの多さランキング

2016.10.11 03:45

弊社も規模的にはあれですが広告代理店ですので、親近感があるといえばあるのですが、
電通の女性新入社員の自殺に対する労災認定が下りたというニュースが出ました。しかもインターネット広告担当という事で、ネット広告の過剰請求もニュースになってましたが、いや、現場の人ら、めちゃくちゃ大変ですからねこれ。ネット広告の運用(しかも複数媒体。分析とかも入れたら、もう目も当てられない。)ちなみに、過去には電通事件というのもありまして、最高裁判例まで出ていますが、正直な話、電通に限った話ではなく、ここらへんの事をだいたいの企業が忘れてるんじゃないかなぁなんて思ったりもします。

そんな折、厚労省からも「平成28年版過労死等防止対策白書(過労死白書)」が出ました。ちょっと長いので、時間のある時にでもしっかり読み込みたいなと思いますが、その中で、残業が多い業種やストレスがたまりやすい業種のデータとかも出ていましたので、ちょっとまとめてみたいと思います。

【月30時間以上残業がある業種ランキング】

※ソースは過労死白書。正社員でフルタイムの場合

トップ5は以下。

1位:運輸業・郵便業
2位:情報通信業(ネット不随サービスはここに入るので、ネット広告とかの事業はおそらくここに入るでしょう)
3位:建設業
4位:宿泊・飲食サービス業
5位:学術研究、専門・技術サービス業(研究者やら広告業やらコンサル業がここに入ります)

あぁ、もうなんだか見事に不人気業種の運輸と飲食が入ってますし、残業めちゃくちゃ多いネット系やら広告コンサル系もばっちりトップ5入りしちゃってますね。

さて、よりストレスフルな業界はというと、

ストレスが高い&非常に高いを足した数値をランキング化したトップ5は、

1位:宿泊、飲食サービス業
2位:教育・学習支援業
3位:運輸・郵便業
4位:医療・福祉
5位:その他サービス業(経営管理や人事関連、展示会系の運営や、屠畜業など)

運輸と宿泊飲食が見事なまでに両方トップ5にランクイン。


ただ、このストレスが高いっていうのも総論的な話なのねあれですが。

ストレスがこの表では低い方に分類されている広告系でも、

こんな話とか、そんな話がまとまっちゃうくらいですから。
あと、このまとめなんか読んじゃった日には、あぁ完全に他人事じゃないなって思いました。営業会社あるあるなので、完全に。


自ら進んで心から楽しくて趣味=仕事ですっていうのであれば、まだいいけど(あんまりよくないけど、どっちやねん、だったら独立したほうがいいやん)そうでなかったら、まぁ不幸ですわな。

人材採用やらそのあとの事とかもちゃんと考えるなら、このあたりのこともしっかり経営側でも考えないと、採れる人も採れないし、採ったあとでもすぐやめますよ。辞めなかったとしても、しかたなく的な感じになるでしょうねおそらくたぶん。


んでもさ、ちょっと思った。今回、電通×新入社員×女子っていうキーワードってのもあって、めっちゃくちゃ関心度が強いんだけどさ。

このデータ見てみると、圧倒的に男性の自殺の方が多いし、30代~50代のおっさん世代がやっぱし多いわけだ。ってことは、おっさんの自殺はぜんぜんニュースにもならなければ社会的にも何もインパクトを残せないってことの裏返しなかんじがして、やるせない気持ちになっております。



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