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イギリス紀行2

2021.02.27 10:00

イギリスへは格安航空券をネットで見つけ、カタール航空のドバイ経由で行った。羽田からドバイまで約11時間、ドバイからロンドン・ヒースロー空港までは5時間くらいである。自分は長時間の旅は苦にならないタイプ。新幹線で東京⇔大阪間、2時間半など短すぎるくらいに感じてしまう。それでも合計16〜17時間、空の旅は心身ともに多少疲れた。約20年前にイギリスに初めて行ったときには、モスクワ経由で新鮮だったが。今回は中東のドバイである(初の中東は興味深い)。乗り換え、経由地なので外に出るわけではないが、それでも空港を歩くとそのお国柄が知れておもしろい。色んな人種、文化、テンションが上がってくる。おっと、そうこうしてる間に早くもフライトの時間だ。

イギリスは様々なことが発明された国だ。戦後はアメリカに覇権を譲ったとはいえ、十六世紀の大航海時代(エリザベス女王時代)そして十九世紀の産業革命(ヴィクトリア女王時代)と世界を席巻した。島国という共通点があったり、王室が残っていることなど日本との共通点も多い。ただし革命が起こり、議会民主主義が生まれ、キリスト教(イギリス国教会)が信仰されている。日本とは違うヨーロッパの国である。こう書いてみるだけでも、イギリスという国の基本を網羅してる気がする。

今回の旅でもイギリスの文化を感じた。やはり素晴らしい文化というのは、豊かな冨のある時代に築かれるのかもしれない。例えばシェイクスピアは十六世紀だし、ディケンズは十九世紀を代表する小説家だ。当然ながら余裕がある時代でないと、文化・芸術活動はしてられない。二十世紀になり、ビートルズを生んだのもイギリスだ。まだまだ栄えているともいえる。しかし自分の幼い頃の印象としては「イギリスは地味」という印象もあった。サッチャーが首相となり、経済を立て直そうとしていた八十年代。そこから格差が生まれ、労働者たちがあえいでいた。そういった労働者を描いた映画が九十年代にはいくつか作られた。「トレインスポッティング」などもその一つだ。