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子育てネットワーク「縁側moyai」

【森のようちえん・おてんとさん 入園説明会】

2021.02.10 09:07

日時:2月13日(土)13時30分から

場所:大津(詳細はお問い合わせください)

対象:来年度3から5歳児童とご家族、0から3歳までの児童とご家族、妊婦さん

申し込み:0967-62-2228(アトリエモモ)

https://www.facebook.com/100354908232881/posts/246079810327056/


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「森のようちえん」をご存知ですか。

デンマークが発祥の、園舎を持たない幼稚園。 活動場所は、森のなかです。

 熊本にも、阿蘇・高森の大自然をフィールドに、毎日のびのびと、そして勇敢にチャレンジする子どもたちが集まる「森のようちえん」があります。認可外保育施設「おてんとさん」(幼児無償化対象園)です。

 この度、2021年度入園説明会を大津で行うことになり、そのご案内です。

 「高森に毎日通うのは無理でしょ」と思った方、当たり前です。

 でも「おてんとさん」、週1回からの単発参加もOK! 週4回は保育園で、週1回だけ参加の在園児もそこそこにいて、週1度だけでも通わせる価値アリ、その価値プライスレスと考える親が少なくありません。

 今回ご案内しているmoyai仲間・仁村さなえもその一人、あと数日で4歳になる娘ののこを週一度、高森までえっちら運んでいます。

 また、毎週金曜日、0から3歳を対象とした「ひなたぼっこ」の活動も行なっています。みんなでお散歩をしたり、わらべうたを歌ったり、森のようちえん「おてんとさん」のみんなとの交流もあります。

 こちらの参加は前日までの申し込みで、1家族500円。

 児童館などになかなか出かけられないいま、未就園児のお子さんと出かけられる機会です。

 もちろん感染症対策はしっかりとし、ルールも設けての開催です。

興味を持たれた方、お話しだけでも聞きに足を運んで見ませんか。


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◆園の方針

おてんとさんと、一般的な「施設型保育園」や「幼稚園」で違うことのひとつは、とにかく自然の中で過ごすことを重視する点です。

自然の中は大人が管理設定した空間ではありません。危険も含めて、ある意味なんでもありの環境です。 このような野外環境に一年を通して通うと、日本特有の四季の移り変わり、 暑さ寒さ、 雨や雪といった気象現象を五感で感じます。 私たちがフィールドとして重視している森という場所は、 木や草や花、キノコ、 動物や昆虫など様々な生き物たちと共有する場所でもあります。

このように、自然という美しくも厳しい環境の中で一年を通して過ごすことは、日々目覚ましい発達をしている子どもたちの心と体の成長にさまざまな刺激を与え、とくに幼児期に発達するといわれている五感を鍛えていくことができます。 

また自然の中には人間以外にも様々ないのちがあるということを感覚としてつかんでいきます。

もう一つの特徴は、子どもの自主性を尊重し、見守る保育を徹底して行うことです。

幼児期という心と体が未熟なこの時期に失敗を含むたくさんの経験をしておくことは、その後の成長にとって実はとても大切なことだと思っています。

「おてんとさん」における大人の役割は、 子どもの共感者として、一緒に森を散歩し、子ども自ら経験していく様子をそっとにこやかに見守ることです。 

子どもは、集うこと、 群れることで成長していきます。子ども同士の墓藤や仲間意識、意志を育て、自分の足で立って考える人間になるように、 大人は子どもに聞きながら互いに育ち合います。

見守る私たち大人(保育者 保護者)は、子どもたちが自分たちで次々と遊びを創り出し、問題を解決していく姿を目にして、子どもの持つ能力の大きさを知り、 子どもを信頼し任せることができます。

一人ひとりが様々な個性を発揮しながらキラキラと成長していく姿にたくさんの感動をもらいます。

人生のうち短い幼児期間、親·子·保育スタッフ· 地域の方と手つなぎ、子どもの育ちを喜び合いませんか?


◆「森」での日々

 娘が「森のようちえん・おてんとさん」に通い出したのは、年少さんの6月から。週1回金曜日に市内から阿蘇・高森まで通っています。9時50分登園なので出発は8時40分くらいです。

 実はいまでも娘、金曜日の朝は起きた瞬間に「今日は森には行かないっ!」と叫ぶこともあるのですが、それでもわたしが「よし、今日も頑張って連れて行こう」と思うのは、迎えに行ったときの娘の表情がとてもとても晴れやかだから。

 3歳にはまだ重たいリュックを背負い、いっぱい歩いていっぱい森の空気を吸って、とにかく体を動かしたあとの顔は、本当に清々しいのです。

 先日は、氷点下の阿蘇を体験しました。娘は寒すぎて「おうちに帰りたい!」と泣き叫び、毎日通っている地元の子ですら寒くて泣いて、帰宅後「明日はこれも着て、これも着て、これも着れば寒くないかな」と自分で服装を考えていたそうです。うちの娘は服装へのこだわりが人一倍強く、薄着好き。わたしが選ぶものはほぼ着ないのですが、「森」に行く日だけは仕方なさそうに、わたしが出す服を着たり、あたたかい服を自分で選んだりしています。

このように、「森のようちえん」には、子どもが自らの体感で学習していることを感じられるエピソードが満載です。

 娘はとても活発で、公園ではすぐ誰にでも話しかけるタイプ。それでも週1回と言う登園スタイルは、毎日通うお友だちの輪に入ることが簡単ではなさそうで、子どもの社会で絶賛もまれているのがよくわかります。

「ののちゃんが遊んでって行っても入れてくれないんだ」と食事中に急に告白されたことがありましたが、それでもわたしが通わせているのは、先生方の存在に寄るところが大きいです。

娘が自分で探している突破口を、娘なりのやり方を、口や手を出すことなく見守り続けてくださり、それでも泣いてしまうようなつらいことがあると、必ず抱きしめてくれる。

信用できる大人がいつでもそばにいてくれるから、子どもが自ら一歩を踏み出せる。「森」がそんな場所だから、わたしも娘に「頑張れ」と思えます。

1月末に先生がひとり退職されたのですが、その方への寄せ書きを用意しようと、娘に話を聞くと「ママ、知ってる? おけいちゃん(お辞めになった先生)の手と背中ってとってもあったかいんだよ」と言いました。

 園長のちはるさん、先生のまきさん、れいなさん、こうじさん、恭子さん、昌美さんはじめ、「森」に関わるみなさんの子どもに触れる温度を、保護者のわたしも痛いほどに感じることができています。

たった3歳でなかなか厳しい社会への船出を切った娘ですが、どうやら最初の荒波を自らのオールで超えたようです。先日、迎えに来たわたしを見つけるや駆け寄って来て、「楽しかった!!」と。入園以来、初めてのことでした。

この8ヶ月、足も、腰も、心も、ゆっくり、そして強く、確実に成長していた娘の日々。子どもの成長は信じて待っていればいいのだと、胸に刻み込まれた日でした。

登園は週1回の単発からOK、レギュラーで通う場合は、火から金曜の週4日が登園日です。活動は特殊ではありますが(笑)、幼児無償化対象の園です。


(情報提供者:仁村さなえさん)