Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク

私で語る「こおりやま子ども若者ネット」①

2021.02.11 14:57

2018年12月に地域の皆と設立した「こおりやま子ども若者ネット」の活動も、早いもので3年目に入りました。当時は9つの個人団体でスタートしましたが、現在26の主体が参加するネットワークへと変化しました。単純に数が多いのが良いとは言えませんが、仲間が増えた事は喜ばしいです。そんななか今回、ブログを書こうと思った動機は、活動も3年目に入り、僕自身が今後どんな事をしていこう?どんな事が求められているのか?悩んでいることと、新しい仲間も増え、また今後も増えるだろうと期待して、これまでの文脈を共有するために書いてみます。これまでの文脈・悩みを共有し今後を一緒に考えたいとの動機です。ご一読いただければ幸です。


時間は遡りますし私個人の事を、書きますが2015年に長年関わっていたNPO法人を退職しました。退職に伴い当然ですが1人からの再スタートとなります。タイミング悪く大きな病気もしてしまい足場を作れずにいた時に、「NPO法人しんせい」が、職員として声をかけてくれました。「NPO法人しんせい」は、震災後に立ち上がった被災障がい者支援を行っている団体です。前職でも大変御世話になっていた団体ですし、拠点の立ち上げを御一緒させていただいたご縁をいただいていました。

 入職にあたりお誘い頂いた当時の富永事務局長には、「子ども若者支援」をやっていきたいとの事を伝えました。富永さんも、しんせいとして制度外(障害者総合支援法やその他の制度の外)の事もやっていきたい思いがあったとのことで、その様なコミットを快諾してくださいました。当初は、サポステに通っている若者が、福祉事業所でインターンシップを行う取り組み等を行って居ましたが、制度の中から制度外を行う事は、非常に難しいと感じ始めていました。やはり活動の起点を、どの様に作っていいか模索の日々でした。

 そんな2017年のある日、NPO法人キャリア・デザイナーズの深谷理事長から、お話を頂きました。NPO法人キャリア・デザイナーズは、郡山市で地域密着型の若者支援を行っている団体で、深谷理事長は「こおりやま子ども若者ネット」の発起人です。

 

深谷理事長からは、若者支援の問題点(財源が単年度の委託事業に頼る構造等)や、その突破をどうにかしたいとの御話しや、各団体が個別に活動するのではなく、互いに協力して困っている若者たちの力になれる地域にしていきたい想いなど聞かせていただきました。とても共感する御話しでした。そして子ども若者支援に関して、県外で活動する私自身へ、上記の取り組みの旗振りをやらないかとの提案と、そのために後ろ盾をするからの言葉を頂きました。脱線しますが、この時期しんせいはパートタイムのスタッフとして働き、県外の若者支援のプロジェクトを行って居る時期でした(逆に言えば県内ではニーズがなく…摸索状態)。県内での活動を模索していた私にとってはありがたい話でした。


それから半年、ネットワークの形態やアウトプットなどを議論し準備しました。

「ネットワークや協議会って最初は盛り上がるけど、そのうち消滅する。」

「協議会って乱立して、各会に呼ばれるけど結果、現場の役にたつこと少ない。」

「ネットワークの為のネットワークはやりたくない。」

色々な議論を経て、辿り着いたのは、ネットワークを形成ししっかり「私たち」という主語を作る事。制度の無い中で、「私たち」とい主語をつくり

子ども若者の社会的排除の解決の道筋として

子ども若者育成支援推進法における

「子ども若者地域協議会」と「子ども若者地域計画」の策定を目標に定めました。

そして2018年12月に地域の9の個人と団体が結集し「こおりやま子ども若者ネット」を設立しました。


つづく
鈴木綾(りょう)