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映画「花束みたいな恋をした」感想

2021.02.11 21:36



私は映画のタイトルに疑問を持った。

 

「”花束みたいな恋”って

どういう恋だろう?」である。

 

私はシアターに疑問を持ち込んだ。





細かく書くとネタバレだらけに

なってしまいそうなので、

冒頭の疑問に対する私なりの

答えだけに絞って、

感想を書いていこうと思う。








■「花束みたいな恋」とは?

 

映画では、

主人公の麦(演:菅田将暉さん)と

絹(演:有村架純さん)の恋愛が、

とてもみずみずしく描かれていた。

 

麦と絹が出会い2人が

惹かれあうところから、

「同棲」「すれ違い」「別れ」まで。

 

その日々の記憶の一つ一つが私は

「名前のついていない花のようだ」

と思った。

 

思い出せば

その時が香ってくるような、

「名前のついていない記憶の花」








劇中、

絹が麦に対し

こんなことを言っていた。

 

「女の子が花の名前を教えたら

男の子はその花を見るたびに

その女の子のことを思い出す」

 

また

加持さん(演:オダギリジョーさん)が

こんなことを言っていた。

 

「恋愛は生ものみたいなもの」








花は生ものである。



どれほど花を気遣い、

手塩に掛けて育てても、

時間の経過とともに鮮度を失い、

花は枯れていってしまう。

 

それが生もの(恋愛)の

宿命かのように。











過去形の映画タイトル。


映画最後の麦と絹の関係性。


2人の

「名前のついていない記憶の花」は

「花束」になった。

 

花から花束になった。


色鮮やかでみずみずしい

記憶の数々がまとめられた、

「思い出の花束」である。

 




麦と絹は

それぞれがお互いに

花束を送りあったのだと

私は思った。





誰の手にも触れない、


「2人だけの思い出」という花束を。

 

 

 

 



-「花束みたいな恋をした」

 

 




 




■追記


個人的には映画の

前半部分が好きでした。

 

主人公2人の

人間性に惹かれました。

 

また、

私もガスタンクのような

マニアックなものを巡りに

行きたいと思いました。

(映画をご覧になった方は

お分りいただけると思います)

 

ダム、シャッター、

マンホール、坂道など。

 



あと、

有村架純さんの

歌唱シーンがとても好きでした。