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気は長く心は広く色薄く・・・

2021.02.12 23:54

気は長く心は広く色薄く
   務めは硬く身をばもつべし


これはは勝海舟の父、小吉さんの言葉です。


勝海舟の父 【勝小吉】 の 【自伝】

   『夢酔独言』


この書に


『気は長く 心は広く 色薄く

  勤めは堅く 身をばもつべし』


と言う下りがあります。


どこかで聞いたような気がしたら


『気は長く 勤めは堅く 色うすく 食細くして こころ広かれ』


という天海僧正の教えがありました。


「気は長く 勤めは堅く 色うすく 

     食細くして こころ広かれ」


この言葉は、江戸時代初期に108歳の天寿を全うしたと伝えられる天台宗の天海僧正(慈眼大師)が、徳川家康に伝えた長寿法だと言われています。


短気を起こさず気を長く持ち、しっかりと働いて、あまり色欲におぼれず、食べ過ぎず腹八分目にして、心をひろくして生きなさいという養生訓です。


現代にも十分通じるというより、今こそ心がけたい養生訓だと思います。


気を長く持ち、心を広くすることで、


些細なことに怒ったり、悲しんだり、妬んだりすることがなくなり、

ストレスを感じることが少なくなるから、

心も身体も元気で健康でいられるのですね。


その結果寿命を全うすることができるようになります。


また、昔から食べ過ぎて病気になる人はいますが、少食で病気になった人というのは聞いたことがありません。


天海僧正は、徳川家康と初対面の時に「天海僧正は人中の仏なり、恨むらくは相識ることの遅かりつるを」と言われたほどの僧です。

将軍家康、秀忠、家光の3代にわたり、ブレーンとして絶対の信頼を得ていました。


小吉さんはきっとここからヒントを得て自作の句をお作りになったのではないかと推察しました。

さすがは勝海舟のお父上ですね!